PURE-Jの2019年開幕戦。入場式では選手を代表して中森華子が、「明けましておめでとうございます! 私は6度目の防衛戦です。目指すのは絶対王者。しっかり防衛して今日もリングで華子の花を狂い咲かせたいと思っています」とあいさつ。勝愛実と有田ひめかの初対決は、勝がセコンドのアクトレスガールズを威嚇しながらの試合運び。勝をボディースラムで投げ切るなど意地を見せる有田だったが、勝がバックドロップからのリバース・スプラッシュで圧殺。試合後は握手を交わした。Leonは宮城もちとのシングル初対決。会場の声援に背中を押されたLeonがセクシーポーズに挑戦するなど、もちのペースで試合が進行。Leonがスピンキックからスピアーで押さえ込んだところで時間切れのゴングが打ち鳴らされる。マイクを持ったLeonは「今日引き分けたのはな、オマエがセクシームーブなんかやらせるからだよ! 恥までかかせやがって!」と怒りをあらわに。もちは「オマエ恥かく年かよ! 何歳だよ!?」と反論すると、「私たち、見た目もキャラも通ってきた道も違うと思うんですよ。でも、そんな異なる2人がもし手を組むことがあるなら…おもしろいと思いませんか?」と共闘を提案。Leonは「ホントに正反対だと思うけど…でもちょっと楽しかったとこもあるよね。もし組む機会があったら、組んでやってもいいよ」と応じ握手を交わした。
4月に引退を控えるコマンドボリショイはレギュラー参戦中の春日萌花とシングル対決。ボリショイを相手に関節技で応戦する春日はコーナー最上段からのミサイルキック、ダイビング・フットスタンプとラッシュをかけるが、最後はボリショイが春日の両足を極めてギブアップ勝ち。試合後は春日の健闘を称える。セミファイナルはタッグ王者となった『WANTED☆ウォリーズ』KAZUKI&ライディーン鋼が、真琴&清水ひかりとタッグ対決。清水を捕らえたWANTEDがKAZUKIのダイビング・ニードロップから、鋼のフロッグ・スプラッシュにつないで3カウントを奪った。
メインイベントは中森華子の持つ無差別級王座に、昨年末のバトルロイヤルを制したことで名乗りを上げた藤ヶ崎矢子が挑戦。序盤から中森のキックと矢子のヒップアタックの応酬で会場を沸かせると、矢子はロコモーション・ジャーマンを初公開。ヤコリーヌ・クラッチからタイガー・スープレックスで勝負に出るが、カウント2でキックアウトした中森はキックの連打からバズソーキックを一閃。最後は鎮魂歌ドライバーで仕留め6度目の防衛を果たした。マイクを持った中森は、「私、絶対王者になります。そのためにはPURE-Jはもちろん、他団体の選手ともどんどん防衛戦を行なっていきたいと思っています! でも…今しかできない選手、いますよね? ボリショイさん! やっぱりPURE-Jのベルト、引退前にボリショイさんに挑戦してほしいと思ってます! もう日がありません。私のベルトに挑戦してきてください」とアピール。対するボリショイは「ハッキリ言って私は去年(タッグの)ベルトを獲られた時点で、もうベルトに挑戦するような考えはなくて。自分なりの引退ロードをと思っていた矢先に、年が明けて(1・6亀アリーナマッチにて)里歩ちゃんからの指名があり…。皆さん、4月21日に引退してしまう私が、このベルトに挑戦していいと思いますか?」。会場から大きな拍手に、ボリショイは「私は…決まった引退の日まで思い出だけの引退ロードを歩むんじゃなくて、最後までいちプロレスラーとしてトップを目指していきたいと思います。やりましょう!」と中森と握手を交わした。
『2019年開幕戦』
◆1月13日(日)東京・板橋グリーンホール(13:00)
観衆162人(満員)
▼15分1本勝負
○勝愛実(12分48秒/リバース・スプラッシュ→片エビ固め)有田ひめか●
▼15分1本勝負
△Leon(時間切れ引き分け)宮城もち△
▼ボリショイ引退ロードvol.17・30分1本勝負
○コマンドボリショイ(10分44秒/ピコロック→ギブアップ)春日萌花●
▼30分1本勝負
KAZUKI&○ライディーン鋼(19分3秒/フロッグ・スプラッシュ→片エビ固め)真琴&清水ひかり●
▼PURE-J認定無差別級選手権試合・30分1本勝負
○中森華子(19分3秒/鎮魂歌ドライバー→エビ固め)藤ヶ崎矢子●
※第3代王者が6度目の防衛に成功。