▼SEAdLINNNG BEYOND THE SEA Single Championship・30分1本勝負
(王者)中島安里紗 vs 青木いつ希(挑戦者)
青木「前回5月25日の新木場1st RING大会で、この中島安里紗から3カウントをきっちり取りまして、そしてこのビヨンド・ザ・シーのチャンピオンベルトに挑戦することが決定しました! でも中島安里紗から“来るのが遅すぎる!”と言われてしまいまして…でも実は中島安里紗が復帰した時のラブコール、気づいておりました!! ただ、これは恋愛と一緒です。今の青木ではちょっとまだ“中島安里紗を楽しませることはできないかも”と思いまして。でも、この瞬間まで日高(郁人)さんと鍛錬を積みまして、今の青木いつ希なら中島安里紗を楽しませることができる。…というよりも、中島安里紗を超えることができる! そういう自信があったんですね。その自信があの3カウントになったんですよ、中島さん! なので、このチャンピオンシップも青木が…今の自信アリアリ波ノリノリの青木いつ希が、中島安里紗から3カウントを取って新チャンピオンに輝きたいと思います!!(自分で拍手)」
中島「いや、もうホントに青木が言ったことなんですけど、遅すぎる。遅すぎるからこそ、こうやってポスターにも入れなかったし、勢いに乗ってても波に乗れないというか…」
(青木がテーブル前面のポスターをのぞき込む。小さい写真が載っていることを確認)
中島「勢いだけで言ったら確かに今の青木、すごく乗りに乗ってると思うんですけど、1番大事なとこで乗れないって、やっぱそういう“遅い”ってところだと思う。今の青木とやったら、すごい楽しいと思う。でも“すごい楽しい”って言えるのって、私が勝ってのことなので、勝つ前提での試合というか…。でも、すごい楽しみですよ。楽しみですし、このベルトを獲って川畑、そして笹村と防衛をしてきて、今回この青木いつ希に勝ったら、今やってるこの世代闘争はいったん終わりでいいかなと思ってます。もっともっとほかにやるべき相手がいると思ってるので、世代闘争の最終章というか。これできっちり勝って、次の闘いに行きたいなと思ってます」
━━世代闘争最終章と言われたが?
青木「最終章ということは青木がこの若手軍団のラスボス? リーダー?…ということでよろしいですか?」
中島「私は別にかまわないけど…」
青木「じゃあ…リーダーです! でも、ラスボス倒してチャンチャンじゃおもしろくないでしょう? 勝手に“終わらせる”なんて言われまして…青木がベルトを獲った後の展望にもなりますけど、若手に勝って生首並べて終わらせますみたいな顔してますから、そんなの終わらせませんよ! 青木がベルト獲ったらこっちが生首並べていく番ですよ! 中島安里紗の首を1番最初にバン!と置いて、やっていきますよ! そういうチャンピオンになってやりますよ!」
中島「ホントになんかデカイこと言えばいいというか、“口から出まかせ”じゃないけど表面的というかポンポンそういう言葉が出てくるところが、すごい軽いなと思ってて…。実際“誰が青木が勝つところが浮かんでるんだろう?”ってすごく思うんですけど…」
青木「私だよ! 私の中に浮かんでんだから、みんな見えてるに決まってんでしょうよ!! えぇ!? ここで笑ったら負けだぞ中島! (笑いをこらえる中島を見て)私の勝ちだ、この時点で!」
中島「私はこの世代闘争をいったん終わらせてもらって、もっと闘いたい相手がいっぱいいますし、このベルトを獲ってずっと言っている通り、女子プロレス界に数あるベルトの中でも強さの象徴としてやっていきたいと思っているし、実際そうだとも思っているので。闘うべき相手はいっぱいいて、日本に帰って来たばっかりのSareee…帰って来たばっかで今なにやってるか全然見えてこないんですけど、強さだとか闘いだとか言うんだったら、避けて通れない道があるんじゃないかなと思います。それはこの団体であり、このベルトであり…と思ってるので。これを見てちょっとでも興味があるなら、会場にぜひこの闘いを見に来てほしいなと思います。これが“今の日本の女子プロレスだよ”っていうのを…(青木に対し)見せれんの、オマエで?」
青木「…ていうかむしろなんで今、青木と闘う時にほかの人にラブコールしてるんですか!? 私でしょ今は!」
中島「私はもっと次を見てるんだよ!」
青木「今はまずここを見ないと、足元すくわれますよ?」
中島「闘いにはもちろん集中しますよ。それだけの闘いをコイツとなら見せれると思うんで。きっちり勝って次に進みたいと思います」
青木「それはさせません!」