▼スペシャルタッグマッチ
中島安里紗&藤本つかさ vs 高橋奈七永&世志琥
★高橋奈七永
「7月24日には21年目へ突入している高橋奈七永です。私の中で21年目の目標が決まっていてそれはズバリ『世界一強い女になること』。私の腰にはすでに沢山のベルトが巻かれている。君たちにはそれが見えませんか? 四冠チャンピオン?結構なことですが今私が目指すのは世界一、それが果たされた時に君たちにも私に巻かれているベルトが見えるでしょう。今回のSEAdLINNNGvsベストフレンズ、ここにはチャンピオンも挑戦者もない、キャリアも年齢も何もかんも関係ない、真っさらな状況で闘うことを欲します。強いていうならばやたら高橋奈七永の名前を出してくる中島安里紗をひねくり潰して現実を見せること。それが今回の試合で私が一番やりたいことかな」
★世志琥
「急遽、ベストフレンズとの対戦ができる決まったけどなんの問題もねぇよ!! むしろ、中島! てめぇ高橋奈七永の名前軽々しく口に出してんじゃねぇぞ。5・18のSEAdLINNNGで負けてんだろ! そんなに高橋奈七永と当たりてぇなら、高橋奈七永にシングルで勝った実績のあるこの自分を倒してから言え! まぁ、その前にそんな口聞けなくしてやっから! そこんとこよろしく」
藤本「高橋奈七永の今年の目標、“世界一強い女になりたい”。奈七永さんらしい抽象的な目標だな~と思いました。世界一ねぇ…確かに奈七永さんの試合を見れば“この人強いな”ってわかると思うんですよ。見ればわかると思います。ただ、見てもらうまでの人の巻き込み方とか、そういうの世界一下手だなと私は思いました。“高橋奈七永の試合を見ればわかる”とか“高橋奈七永の名前を出したらどういうことか?”とか。高橋奈七永は要するに裸の王様です」
中島「私はあまり言葉にするのが上手くないので…つっかがいろいろ言ってくれてるのでそんなに語ることもないんないんですが、やっぱり私はつっかがなんと言おうが周りがなんと言おうが、女子プロレス界のトップに高橋奈七永が今いると思っているので尊敬する部分、憧れる部分というのは持ちつつ…やっぱりそこを超えていくことを楽しんでいけたらいいなと思うんですけれども。高橋奈七永がコメントで“私のこのベルトが見えないのか?”と言っていたんですが、高橋奈七永は何を聞いているのかと思うんですけど、私はずっとリスペクトしているし、人としてという部分ではちょっと…前回のシードリングの会見などでもすごい腹も立つし。最低なヤツだなって。わざわざ(会見に)行ってんのに“ノコノコきやがって”とか言われて“この人おかしいな”って思ったりとかもありますけど、やっぱりプロレスは最高の人なので。リスペクトを超えた闘いができたらいいなって思いますし、あとはベストフレンズがちょど今1周年にあたるので、1周年にふさわしい相手だなとすごく楽しみでもありますね。1年間、全勝記録を伸ばしてきているので、ここも勝って2年目のベストフレンズというのも全勝街道を突っ走っていきたいなと思います!」
━━世志琥については?
藤本「私はDDTさんでサッカーマッチで試合したことがあって、あとブル(中野)さんの引退興行で組んだこともあるんですよね。ただ、復帰をするってなった時に奈七永さんのほうから“一緒にご挨拶をします”って言われたんですが結局されなくて。私があいさつをされたのが復帰のシードリングの記者会見の時だったんです。なんかもったいないなと思っていたんですね。せっかくあいさつに厳しい世志琥さんのもとでやっているのに、出来ないんだな~と思って。奈七永さん、変わっちゃったんだなと思ったんですよ。ただ、そういうモヤモヤのまま復帰戦を見た時に、試合を見たらそういうのどうでもいいやと思って。やっぱり復帰してくれて良かったなと思ったので、世志琥はいろんなところで試合をするべきだと思います。それがたぶん返すことなのかなと思います。ただ、あの復帰戦を見ていないプロレスファンのほうが多いので、このJWPという場所で試合をするというのはすごくいいことだと思います。私は世志琥に関してというよりも奈七永さんにはガッカリですね。私にはすごく厳しく教えていたのに、もう教えてないんだなと思って…」
中島「私は試合も見たことなかったし、ホントに復帰戦が初めて見た試合で前回のシードリング(5・18後楽園)で初めて対戦したんですけど…自分が思っているような選手ではなかったというのが1番の印象で。なんかもっともっと全然やり足りなかったなっていうのがありますね。私はもっと自分が極限まで追いつめられたいし、そういう闘いがしていきたいので。そこまで行かなかったので、前回の時は。そういうところまで行けたらいいなっていうのがありますね。“世志琥がどこまでできる人なのか?”っていうのが結局まだわからないままなので。“高橋奈七永に勝った自分”とか“前回負けてるんだから”とか言ってますけど、誰に勝ったとか負けたとかそういうものって一切関係なくて、リングに上がったら身ひとつだし、たとえば私たちベルトが全部で8本ありますけど、そういうものも関係ないと思うんですよ。なのでそういう発言とかもピンとこないというか“ふ~ん”っていう感じですかね」
━━ベルトを懸けたかった気持ちは?
中島「いや、私の場合は高橋奈七永ととにかくやりたいっていう気持ちがすごい強かったので、そこにベルトがあろうがなかろうがっていう感じですね」
藤本「(中島に向かって)私は懸けたかったよ? だってJWPの後楽園大会だよ? ベストフレンズがそろうんだよ! 最高の対戦相手じゃん。だったら最高の至宝を懸けたかったよね」
━━裸の王様というコメントについて。
藤本「奈七永さんは、たとえば安里紗だったりほかの人が“高橋奈七永と対戦したい”っていうふうに言われた時に、すごい嫌々そうな顔をして実は嬉しいと思うんですよ」
中島「そうなの…?(苦笑)」
藤本「嬉しいと思うんです。“あなたと対戦したい”っていうことでプロレス界に存在意義を示されてるんじゃないかなと思いますね。それがなくなった時に、奈七永さんは果たしてプロレス界でどういう位置なのか…? たぶん何もない人になってしまいます。それこそが裸の王様って意味です」