3連戦最終日は“Jヤング”勝愛実&ライディーン鋼&藤ヶ崎矢子&マリ卍のプロデュース大会。マリ卍は自身の希望によるコマンドボリショイとのシングル対決。果敢にエルボーを打ち込むマリをグラウンドでほんろうするボリショイは、マリの得意とする卍固めを逆に仕掛けて会場のどよめきを誘う。619から低い体勢のストレッチプラムでギブアップを奪ったボリショイはマリに対し、「PURE-Jでデビューしてくれてありがとう。キャリアもこんなに離れてる…実力差があるのは当たり前や。でも…絶対あきらめたらあかん。必ず近いうち私を超えろよ。“プロレスが好きだ”っていうけど全然闘いに生かされてない。プロとしてもっと磨いていけよ。私はリングを降りたら甘いけど、リングの上では人一倍厳しいから。覚悟してついてこいよ」とエールを贈る。KAZUKIとLeonのシングル戦は、体勢を切り返したLeonが3カウントを奪取。3連勝で連戦を締めくくった。
藤ヶ崎矢子が自分のことを可愛いと思っている選手をまとめて成敗するための時間差バトルロイヤルは、矢子と沙紀の2人からスタート。矢子の顔に水を吹きかけた沙紀は続いて登場する日向小陽とともに矢子に無理矢理メイクを施す。希月あおい、中森華子、安納サオリ、真琴もおとなしく成敗されるはずもなく、矢子が孤軍奮闘する苦しい展開に。しかし言い出しっぺで負けられない矢子が意地で生き残り、最後は真琴と小陽を2人まとめてのヒップアタックから押さえ込んで3カウントを奪取した。マイクを持った矢子は「よっしゃーまとめて成敗、成功~っ!! オマエら、悔い改め自分んことを可愛いと思ってんじゃねぇぞバーカ!」と勝ち誇るが、これに中森が「異議あり! ほかのみんなはオマエにフォールされたり落とされたりしたかもしれないけど、私は希月あおいにフォール取られたから。私は成敗されてない! 成敗失敗! 残念でした~!」。矢子は「そんなこと言うんだったらな、次の板橋でオマエとシングルさせろよ。そこで正式に成敗してやるよ!」と6・10板橋大会での中森戦を要求した。
メインイベントは勝愛実&ライディーン鋼がSareee&茉莉と激突。同期のSareeeと激しく火花を散らした勝は、鋼がSareeeを足止めしている間に茉莉にジャーマン。最後はダイビング・エルボーでとどめを刺しPURE-Jの勝利に。カーテンコールではボリショイが、「PURE-Jの未来を先ほど客席から見せて頂きました。これからPURE-Jはさらに前進していくので皆さん応援よろしくお願いします」とプロデューサーを務めた4人を評価。勝は「私はこの3日間通してたくさん吸収することもありましたが、また新たな課題が見つかった3日間となりました。そして倒さなきゃいけない奴も明確に感じることができたので、それも大きな収穫の1つかなと思います」と決意を新たにした。
『真向勝負!シリーズ3~Jヤングプロデュース~』
◆5月6日(日)東京・板橋グリーンホール(13:00)
観衆161人
▼20分1本勝負
○コマンドボリショイ(10分52秒/ストレッチプラム・改)マリ卍●
▼ピュアバトル・30分1本勝負
●KAZUKI(13分8秒/クラッチ・デ・ガオー)Leon○
▼ビジュアルハンター矢子の仁義なき戦い~まとめて成敗!バトルロイヤル・時間無制限
○藤ヶ崎矢子(11分41秒/横十字固め)真琴●、日向小陽●
※オーバー・ザ・トップロープルール。退場順…沙紀、中森華子、希月あおい、安納サオリ、真琴&日向。
▼勇往邁進!!・30分1本勝負
○勝愛実&ライディーン鋼(15分44秒/ダイビング・エルボードロップ→体固め)Sareee&茉莉●
★勝愛実
「3日間通してそれぞれプロデュースする大会ということで、最終日にふさわしい大会にできたかなって思いますね。PURE-Jの未来を見せるって意味でも、明るく激しくバチバチに終えれたのは良かったことじゃないのかなって思います」
━━Sareeeとは3ヶ月ぶりぐらいの対戦、茉莉とも新鮮な組み合わせだが。
「茉莉選手は他団体のタッグマッチで対戦したきりでしたので。やっぱり勢いもありますし、あなどれないなっていうのがありますね。これからどんどん下からの追い上げというか風も感じてくると思うので、負けないようにもっともっと上に行かないといけないので。いろんな課題が見えた大会だったかなと思います」
━━カーテンコールで「倒すべき相手が見つかった」と話したが。
「それはもうこの闘いを見て頂いた方は、もう皆さんたぶんわかると思います。ここで名前を出すよりも皆さんが感じるものだと思うし…。やっぱりPURE-Jのこれからっていうのは私たちの世代が一丸となって引っ張っていかないといけないと、常に思っていることなので。上につぶされてるようじゃまだまだだと思うし、上からの圧力もはねのける力を自分たちが自力で付けていけたら、もっと勢いが加速するんじゃないのかなって思いますね。今日は刺激的でした。すごい楽しかったです! また何度でもやりたいと思います」
★藤ヶ崎矢子
「いや~自分から大きな口たたいておきながら、やっぱりバトルロイヤルはすごいつらいですね。6対1のハンディキャップマッチみたいになって、私の味方は誰もいないならいないで全然かまわないですけど、結局は全員成敗成功したんで。大きな結果を残したってことはすごい嬉しいなと思ってます」
━━自分から「まとめて成敗」と言った以上、味方はいなくて当たり前では?
「そうですね。いなきゃ別にいいんですけど。私1人でも全然勝てる相手だなと思ったんで」
━━特に気になった相手はいる?
「やっぱり中森さんですかね。PURE-Jで1番のアイドルレスラーって中森さんだと思うんで、“中森さんを入れないとおかしいだろうな”ってお客さんも思うと思うんですけどね絶対」
━━ビジュアルハンターとしての今後について。
「まだほかにもいろんなアイドルレスラーがいると思うんで、まだまだ掻き回していきたいなと思ってます(笑)」