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ボリショイとさくらが舌戦、希月「ホントに限界を感じてます」/PURE-J会見(2)

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▼デイリースポーツ認定女子タッグ選手権試合・30分1本勝負
  (王者組)コマンドボリショイ&Leon vs さくらえみ&X(挑戦者組)


 さくら「3月7日(浅草)に中森華子選手と希月あおい選手が、それぞれタッグパートナーとしてさくらえみとLeon選手を従えて前哨戦を行なったところ、私がちょっとうっかりLeon選手からフォールを取ってしまいまして、行きがかり上、今回タッグのタイトルに挑戦することになりました! 今年、後楽園ホール初参戦となりますのですごく楽しみにしてます。よろしくお願いします!」


 Leon「今回が9度目の防衛戦になります。先月、さくらえみから3カウント取られてメチャメチャ悔しい思いをして、その上にPURE-Jを乗っ取るとか発言して本当に腹が立ってるんで。ここはきっちりさくらえみから3カウントを取って借りを返し、PURE-Jを守ります! あと2週間を切ってるんですけど、パートナーXとか…相手が誰であろうと必ず私たちが防衛します」

 さくら「今すごいフワっと流したんですけど9回防衛してるんですか!? 次が9回目? これもうちょっと誇らしく話したらいいんじゃないですか? もうちょっと明るく言ったほうがいいんじゃないかな? って思いました。PURE-Jさんを乗っ取るって言ったのは希月あおいさんであって、私はホントに“あ、そうなんだ”と思って“乗っ取れー”って言っただけなんで、そんなに重く考えなくても大丈夫だと思います」


 ボリショイ「…なんでまた私の前に現れてきたのか? 私だいたい全方位外交であんまり仲よくない人いないんだけども、心の底から苦手なタイプです。できればこのタッグタイトルにも関わることはないかなと思ってて、どっちかっていうと対岸だったのに希月選手の縁というか“はからい”で、またこうして同じベルトを競うことになって縁を感じるんですけども。試合のスキルに関しては、私はすごく素晴らしいと思ってます。ただ、人間的なチャラチャラした感じ…? がとっても不愉快です。“PURE-J♪ PURE-J♪”てリング上で余計なこと言わないでください」

 さくら「すごい楽しかったんです(笑)。よく考えるとホントにあおいちゃんに巻き込まれただけで、あおいちゃんのせいで私は“人間的に好きじゃない”みたいなこと言われて。希月あおいが許せない感じになってますね、今。3月7日がPURE-Jさん初参戦だったんですが、そこですごい感じたことがあります。まず、このポスター見てください。可愛い選手が1人もいないんですね」
 ボリショイ「いるよ!」
 Leon「いやいや、いるから!」

 さくら「客観的に見て私はいないと感じたんですね。まだ新しい団体なのにすごく暗いイメージを持ちました。そんな中でプロレスにおける強い・弱いだけではなくって、可愛らしいっていうのはホントに正義だと思っていますので、PURE-Jさんに“可愛い”を送り込みたいということで、私のパートナーXを4月8日に板橋大会に連れてくるんですけども。私たちが勝ったらポスターにももちろん載せて頂きたいですし、タッグチャンピオンとしてセンターに載せて頂きたいなと…」
 ボリショイ「勝たないよ!」
 Leon「勝つわけねぇだろ」
 さくら「あと、プロレスをやることによって世間に訴えたいことっていろいろあるんですけども、ボリショイ選手は私のことを苦手だと言ったんですね。世の中には苦手なものって克服しなければいけないみたいな風潮があると思うんですけど、苦手なものは避けて通って全然かまわないと思うんです。いつもボリショイさんはマジメに向かい合ってくるっていうところが、なかなかPURE-Jさんがもっと明るくいけない要因なのかな? っていうのは思ってます」
 ボリショイ「勝手に私のせいにしないでくれる?」

 さくら「苦手なものは克服する必要ないです! 避けて通ってもこの世にはいろんな道があるということを、私はこの試合で訴えたいと思っております」
 ボリショイ「ポスターとかないからね?」
 さくら「じゃあシール貼りましょうよ」
 ボリショイ「Xってさくらえみより可愛いんでしょ?」
 さくら「そうなんです。もう“あの人しかいないじゃん”ぐらい、可愛い人って少ないと思うんですよ」
 ボリショイ「いっぱいいるよ、さくらえみより可愛い人なんて」
 さくら「誰だと思います?」
 (Leonが何人か名前を挙げると)
 さくら「すごいマジメですよね! 聞かれたら必ず答えるっていうところ。こういうところから私はタッグのベルトを獲ってPURE-Jさん変えていきたいと思いますので、ぜひ応援をよろしくお願いします♪」
 ボリショイ「試合は別です。このベルトにふさわしい最高の防衛戦ができると思ってます。しっかり防衛して、さらにさらに価値をどんどん上げていってたくさんの人の目に触れて“このベルトが欲しい”っていう人が増えていくように頑張りたいと思います」


 ━━さくらの嫌いなところを具体的に。
 ボリショイ「あのね、空っぽなの。だから腹立つ! もう本当にさくらが私に近づくとなんかトラブルが起きるの、いつも。過去にあったんですけど、いちいち説明すると頭痛くなる…。水と油だと思うんですけど、ただ試合においては全然楽しみです。だから私に5メーター以上、近づかないでください。私に被害が及ばないように騒いでください」
 さくら「ボリショイさんの欠点は“さくらえみは空っぽだ”って言っとけば、たとえば見出しになっていけると思うんですけど、そのあと“試合はいいと思う”とかホメちゃうとこなんですよね。そこがチャンスだと思ってます」
 ボリショイ「私がちょっと気を使ったのわかった?」
 さくら「全方位、気使ってますもんね」
 ボリショイ「まずはリング上ありきなので。試合でしっかり見せたいと思います」

 ━━PURE-Jに対する苦言やアドバイスが多いが。
 ボリショイ「余計なんだよ」
 さくら「アドバイスとかそういうことではなくて、お客さんが普段言いたくても言えないようなことを私が代弁してあげたっていう感じだと思います。なんかやっぱり、お客さんの意見ってイエスマンばっかり近寄ってくるから、なかなか本当のところが聞こえなかったりするじゃないですか。そういうものが聞こえればPURE-Jさんはもっともっと大きく発展すると思いますし、それはこれからチャンピオンになる私の務めだと思ってますので」
 ボリショイ「こうやって余計なことしてくるからトラブルが起きるんだよ!」




▼PURE-J認定無差別級選手権試合・30分1本勝負
  (王者)中森華子 vs 希月あおい(挑戦者)


 希月「中森華子選手の持つベルトに挑戦することが決まりました、希月あおいです。今回の挑戦に当たりまして自分の中でいろんな思いがあります。初代チャンピオンを決める時のトーナメント、1回戦で負けて私はすごい悔しい思いをしたこと。その時に中森選手がチャンピオンになって、初防衛戦で負けて髪の毛を切ったのも私は見ています。同情といいますか“次、挑戦するのは私だな”と思っていたところもあったので、すごい悲しかったこと。その後にシングルで闘った時にドローになってしまったんですけれども、その時の私のモヤモヤの気持ちはこの決戦で晴らすしかないなってホントに思ってます。あと1番はPURE-Jという団体、以前のJWPという歴史をつないでいる団体ということで、私は新人の頃にJWPさんによく上がらせて頂いたので、その時に無差別のベルトに憧れもありましたし、その歴史をつないでいるPURE-Jのベルトに対してもすごい気持ちがありますので。ここでその歴史に私の名を刻みたいなって思ってます。以前ですね、中森華子から“いつもニコニコ、チャラチャラしてる”と言われまして、私らしさはそこだと思ったのにすごい文句をつけてきて、正直“笑顔を消す”って言われて“消されてたまるか”って思ってるんですけれども、こないだ前哨戦で負けてしまったんですね。その時に私はたぶん笑顔がなかったと思うんですよ。でも、そこで改めて“笑顔を自ら消す必要はないのかな”ってホントに思いましたので。私は笑顔を忘れずに! この闘いに挑みたいと思います! そして勝って乗っ取り。“PURE-J♪ PURE-J♪”をしたいと思っております。フリーになって3年、このチャンスはもうないと思ってます。だから進退かけてやりたいと思ってます!」


 中森「初防衛戦となります。昨年私は初代王者となって、本来であればDASH・チサコ戦で防衛して、その場で希月あおいを指名しようと思っていたんですけれども、ベルトはおろか髪の毛まで失ってしまって、本当に失意のドン底まで落ちてしまった日もありました。でもベルトを取り返して、ようやくやりたかった希月あおいと防衛戦を行なうことができます。私が希月あおいを指名した理由としましては、やはりここの世代での闘いを見せたいっていうのと、何度も対戦をしているのに1度も勝てていなかったり、1月には両者KOという本当に悔しい結果を残してしまったので。決着をつけなければならないと思って指名しました。このPURE-Jのベルトを希月あおいが巻くということは、希月あおいにPURE-Jを乗っ取られるのと同然のことなので、そんなことは絶対にさせません。8日の板橋は4度目の前哨戦になるんですけれども、そこで初めて私が勝つ姿をお見せして、後楽園大会は希月あおいの笑顔もすべて消して、誰も見たことがない希月あおいを私が引きずり出して。初代王者より何億倍も強い中森華子で防衛したいと思います」



 (調印の際、中森は希月が売店で販売しているボールペンでサイン)
 希月「それは3本1000円で売っている私のグッズじゃないか! なんで持ってるの?(苦笑)」
 中森「私はな、いつでも希月あおいを見てるんだよ。意識してんの。いつもこれ使ってんだよ」
 希月「そんなところで私を意識してたら人生楽しくなくない?」
 中森「私は懸けてんだよ、タイトルマッチに」
 希月「私がもっともっと楽しい人生をこの闘いを含め、教えてあげるよ。私が絶対新しいチャンピオンになって“PURE-J♪ PURE-J♪”ってやるんだよ!」
 中森「やらせねぇよ」
 希月「やるからね! もし仮にオマエが防衛成功したら“PURE-J♪ PURE-J♪”やってもいいよ?」
 中森「やるよ」
 希月「言ったな!」
 中森「オマエも負けたら一緒にやれよ?」
 希月「負けません!」
 中森「私は勝って一緒に“PURE-J♪ PURE-J♪”やりましょう。楽しみにしています」
 希月「ちょっと変わったなぁ」


 ━━進退を懸ける気持ち?
 希月「PURE-Jという団体だからこそ私はすごくありがたみを感じているので。正直フリーになって3年なんですけど、今までやってきた中でホントに結果が出せてなくて。そこに悔しさもあるんですけども、デビューして13年だし正直ホントに限界を感じてるところがあります! 進退を懸けるぐらいの気持ちになったとホントに思いますし、ここで絶対に自分が結果を残す。それだけだと思ってます」

 ━━同世代の選手がたくさんいる中で、希月は特別な存在?
 中森「やっぱり試合中だったり、あの笑顔だったりヘラヘラした感じが本当に好きではなくて。闘いの中ではそういうのは必要ないと思っていて、そういうとこばかりが目についてしまうんですけども、なんかウワサによると過去にまったく笑顔がなかった試合があるっていうふうに聞いたし、前哨戦をもう3回やってるんですけど何回か笑顔が消えた瞬間があったので。笑顔を消すだけじゃ、もうつまんなくなってきたので。見たことのない希月あおいを引き出せるのは私しかいないっていうのを最近、思いました」


 ━━PURE-Jを乗っ取って何をしたい?
 希月「PURE-Jというよりはフリーでいろんな団体に上がらせて頂いてるので、そこの選手と防衛戦をやりたいなっていうのはあります」

 ━━王者としても崖っぷち?
 中森「ベルトを落とした時はもう今までのレスラー人生で1番崖っぷちというか、“明日からどうやって生きようか”ぐらいまで落ちてしましました。でも、このベルトを獲り返してからは今1番強い私がいると思っているので、崖っぷちではないですね。希月あおいとはまた違います」




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