2週間ぶりの板橋大会は東日本大震災の被災者への黙祷からスタート。第1試合には気仙沼市出身のセンダイガールズ・佐藤亜海がPURE-J初参戦でライディーン鋼とシングル対決。タックルの連打から鋼の巨体をボディースラムで投げ切るなどポテンシャルの高さを見せつけるが、最後はラリアットからのコーナー弾で鋼が貫録勝ち。第2試合はKAZUKIvs清水ひかり。大金星をあげてリング上で歌うことを目標に奮戦する清水だったが、KAZUKIがダイビング・ニードロップで危なげなく勝利を飾った。「もっともっと強くなって、ここのリングで歌ったらいいよ」と話すKAZUKIに、清水は「もっと強くなって自分の今できることすべてをぶつけて…もう1度挑戦させて頂きたいです」と返答。代わりに歌うよう頼まれたKAZUKIは「え? そういう試合だった?」とあわてながらも『Kinki Kids』の歌をアカペラで歌い出すが、清水やセコンドのPURE-Jの選手からもストンピングを浴びせられてしまう。
勝愛実は佐藤綾子と初対決。序盤でセコンドの藪下めぐみの介入はありながらも、その後は1対1の闘いとなり勝がダイビング・エルボーで快勝。マイクを持った勝は「今日は初対戦、メチャクチャ楽しかったんですけど。ありがとうございました。勝ち負け関係なく、何かを背負って闘ってる者は強くてカッケーんだなって思いました! またリング上でお会いできる日を楽しみにしてます。今日はありがとうございました」と佐藤と握手。さらに勝は「皆さんに1つご報告があります。4月15日後楽園ホール大会で私のカードが決定しました! ここ1年、尾崎魔弓選手、堀田祐美子選手、レジェンドと呼ばれる方たちとシングルで対戦してきました。4月15日もスペシャルな選手と対戦したいと思って、ある1人の選手に辿り着きました。世界の浜田文子。どんどんギア上げていくんでよろしくお願いします!」と後楽園の対戦相手を発表して会場を驚かせた。
セミファイナルは中森華子と希月あおいが、それぞれアクトレスガールズをパートナーに前哨戦の第3ラウンド。中森がシャイニング・ウィザードからディスティニー・ハンマーにつないで万喜なつみを下した。試合後に中森の入場曲が流されると、希月は「私は今日この音楽を聞きに来たわけじゃない! 昨日今日勝ったからって、勝った気でいるんじゃねぇぞコノヤロー! 安納サオリの入場を見て、私は1度もPOPのベルトを巻いたことない。けど何度か挑戦している。その悔しさも含めてな、4月15日やってやるからな? 私の悔しい気持ち、昨日見たよね?(※REINA新木場大会で試合後もやり合う)あなたが“笑顔を消す”っていいう意味でしょ? 私はその悔しい気持ちがあれば、私は笑顔だって捨てれる勇気がある! 次のPURE-Jは4月8日…約1ヶ月空いちゃうんですけど、それまでベルト、キレイに磨いて待っとけよ!!」とアピール。中森は「今の言葉おぼえとけよ? オマエの笑顔を消して私が必ず防衛してやるよ」と返答する。
メインイベントは『P-Ray-L』コマンドボリショイ&Leonの持つタッグ王座に、藤ヶ崎矢子&小波が挑戦。タッグ結成は2回目ながらも好連係と勢いで引けをとらず熱戦を繰り広げるが、最後はLeonのスピンキックからボリショイがピコニー・スマッシュで矢子を仕留めて8度目の防衛に成功した。Leonが「4月15日、次の挑戦者にさくらえみを指名します! PURE-J乗っ取らせるわけにはいかないんで」と改めて宣言すると、ボリショイは「本気で言ってるの? 正直ちょっと苦手なんだよね。口八丁手八丁…過去にベルトも獲られたこともあるし…。でも選手がやりたくない相手がお客さんが最も見たいカードだっていうプロレス界の都市伝説みたいのがあるけど、やっちゃう? 皆さん見たいですか?」。会場からの拍手を受けて決定すると、パートナーはさくらに一任することに。「さくらが誰を連れてくるのかはわかりませんが、私たちチャンピオンなので、何も怖いものはありません!」と言い切った。
『レインボーシリーズ 7』
◆3月11日(日)東京・板橋グリーンホール(13:00)
観衆113人
▼20分1本勝負
○ライディーン鋼(11分25秒/フロッグ・スプラッシュ→片エビ固め)佐藤亜海●
▼20分1本勝負
○KAZUKI(11分8秒/ダイビング・ニードロップ→片エビ固め)清水ひかり●
▼20分1本勝負
○勝愛実(13分39秒/ダイビング・エルボードロップ→片エビ固め)佐藤綾子●
▼スペシャルタッグマッチ・30分1本勝負
○中森華子&安納サオリ(16分34秒/ディスティニー・ハンマー→エビ固め)希月あおい&万喜なつみ●
▼デイリースポーツ認定女子タッグ選手権試合・30分1本勝負
○コマンドボリショイ&Leon(17分10秒/ピコニー・スマッシュ→片エビ固め)藤ヶ崎矢子●&小波
※第22代王者組が8度目の防衛に成功。