▼~Chapter-d Ⅰ~・30分1本勝負
中島安里紗 vs 松本浩代
松本「中島選手はホントに新人時代、デビュー当時から闘うことも多かったですし、遠くにいても比べられることが多くて。今思えばプロレス界、若手が上がってきたのを作り上げてきたのはこの私たちじゃないのかなっていう部分もありまして。そしてプロレス界が動いてきた新時代、2人の闘いはどっちが女子プロ界の中心を行くかっていう大事な試合になると思いますので。この勝敗は自分にとってもプロレス界にとっても大きく左右されることだと思いますので、しっかり勝って私は女子プロレス界の中心を突き進みたいと思います」
中島「松本が言っていたように新人時代から常に意識する存在であり、たくさんいる同期の中でも唯一ライバルと呼べる相手が松本浩代でした。常に“今”という時にシングルが組まれるというか、松本とシングルをした時が“今”という時になるというか…それは今回も変わらないと思います。ここが分岐点になってくると思うので、きっちり勝ちたいというところですね。あとは前回の後楽園ホールで“オマエは逃げたけど私は逃げずになってきた”っていうふうに言われました。あとは5月5日、高橋奈七永に私の生き方を否定されるようなコメントをされたりとかありましたけど…誰になんと言われようが私は私であり、私が歩んできた道っていうのは間違いなく一本道だったと思います。だから今、中島安里紗がここにあって、私にしかできないプロレスというのが必ずあると思っているので。中島安里紗のプロレスをきっちりして、そこで松本を中島安里紗の滝で飲み込んでやりたいと思います」
━━松本の持つベルトに興味は持っている?
中島「松本浩代の魅力はベルトではないので。ベルト以上に私は松本浩代が大好きです」
━━ノンタイトルでもリスクの高い試合になると思うが?
松本「ベルトを獲ってからホントに私の首を狙いに来る人が増えてきた。欲の塊(かたまり)で、私にとってはリスクがあるものだけども、それだけ強い人が近づいてくるってことは、自分にとってそこを乗り越えるとまたさらに上へ行ける。チャンピオンになったからこそ見える世界だと思うので、リスクが高い闘いこそ私がしたい闘いなので…楽しみです」
━━前回の「オマエは逃げた」というマイクの真意は?
松本「やっぱりずっと闘ってきた中で、中島安里紗がいなくなったことが正直寂しかったです。ライバルとしてやってきた中でいなくなってしまった。裏切られたっていうことが私にとってはすごく悲しいことでした。帰ってきてくれたことは嬉しいっていう気持ちと、あの時の裏切りと、いろいろ複雑な思いがあるので。その部分も含めてのセリフです」
▼~Chapter-d Ⅱ~・30分1本勝負
世志琥 vs 山下りな
山下りな「5月24日に世志琥とのシングルが決まりまして、タッグマッチで初めて対戦した日から約1年が経ちまして…1年経ったんですけども、私からしたら世志琥の試合を初めて見てプロレスラーになりたいと思った日から、もう5年近く経ってるわけで。もうこの5年近い気持ちを、メインになったからにはすべて出し切るしかないと思ってます。世志琥なら受け止めてくれると思ってます。格闘技をするとか発表してたみたいですけど、自分はもう混じりっ気なしの1対1のプロレスを世志琥とする気しかないので。自分のプロレスを貫き通してぶつけるだけです」
世志琥「山下とのシングルマッチ…さっき山下も言ってましたけど、前に当たってもう1年越しですよ。1年以上越し。自分復帰してからなんで。あの時“ホントこの試合やって良かった”ってすごい思ったし、もちろん今回のシングルも絶対超えたいと思ってるし。さっき高橋奈七永が“自分が3試合目で心配だ”みたいなこと言ってましたけど、そんな心配必要なんで。自分が…自分たちが必ずメインしっかり締めたいと思ってるんで。格闘技もありますけど、自分はまず目の前にいる山下を倒してから格闘技に向かうので。そこは心配いらないんで、そこんとこヨロシク」
━━タッグでは当たっているが実際に肌を合わせてみて。
山下「私はもっとバイオレンスさが欲しいと思った。…そんぐらいです」
世志琥「自分はタッグで当たって、シングルでもやりたいなと思ったんで。マジで楽しみです」
━━秘策などは?
山下「そうですね…自分は決めてに欠ける選手だとよく言われておりまして、でもまだ出してない技とかあるし。たとえばスプラッシュ・マウンテンとか…」
世志琥「上げれんのかよ!? ムリだろ!」
山下「上げれるよ! 奈七永ちょっと来い!」
山下「奈七永ぐらいなら簡単に上げれるんで、ここっていうタイミングがあれば…。秘策は全部は言えませんけど。対戦相手いますし」
世志琥「自分と高橋奈七永じゃ体重も全然違いますし、試合になったらまた変わってくるんじゃないかと思いますけど…」
(続いて南月に“上げれんの?”と挑発された世志琥も奈七永を担ぎ、2人が2回ずつ奈七永を担ぎ上げては乱暴に投げ捨てる)
世志琥「この試合、絶対生で見ないと損させるような試合になると思うんで見に来てください」
━━以前、試合中にスプラッシュ・マウンテンを使おうとして関西さんから「まだ早い」と言われたことがあるが、試合の許可は受けている?
山下「“オマエが使うに値する選手になった時には出していいんじゃないか”っていう言葉は頂いてたので…。対戦相手も申し分ないですし、ちょっと試合まで日にちはないんですけど、当日まで自分がどこまで上がれるかなと思ってます」