4・2後楽園での25周年記念大会を最後に名称を変えて活動していくことを発表したJWPの選手たち。入場式ではコマンドボリショイが、「急な発表でご心配をおかけして本当に申し訳ありません。私たちはこれからも大好きな女子プロレスを続けていくために、前へ前へ顔を上げて進んでいきたいと思います。4月2日の後楽園大会ではJWPのベルト…最後の闘いになりますが3大タイトルマッチを行ないたいと思っています。JWPとしてやり残すことがないように、全力でやっていきたいと思います」とあいさつ。第1試合ではKAZUKIがアクトレスガールズの万喜なつみに快勝すると、「私、久々にマイクでしゃべります! 私がしゃべるっていうことは…わかりますよね? 自分で言うのもなんですがビジュアルが足りてません! WANTEDビジュアル担当にぜひ、よろしくお願いします!」と勧誘。「ごめんなさい! それだけは勘弁してください!」と元気よく断られてしまったKAZUKIは「おぼえてろよ! WANTEDはしつこいからな!」と言い放つ。
第2試合ではビジュアルハンター・藤ヶ崎矢子が標的と定めたチェリーとシングル対決。序盤から互いの顔を狙う攻防が続き、チェリーは矢子の顔にストッキングを被せて笑いを誘う。年の功で3カウントを奪ったチェリーは、「矢子ちゃん。いま闘ってわかったけどアンタの敵は私じゃない。私もねぇ、若くて可愛い子が憎いのよ! 私たち手を組んで、やっつけたほうがいいんじゃないの?」とまさかの共闘宣言。矢子は「私もまだ19で若いんですけど…」と言い返すが、チェリーは「若くてキャワイイ子のことを言ってんの! 矢子ちゃんのことはぜ~んぜん憎くない」。矢子は迷いながらも握手に応じ、2人で手を上げる。Leonは3WAYマッチでSareee、小林香萌と対戦。3人が入り乱れる攻防からSareeeの後頭部にスピンキックを叩き込んだLeonが、小林をクラッチ・デ・ガオーに捕らえた。セミファイナルでは今後を担う勝愛実とライディーン鋼が一騎打ち。両者ともエプロンから場外に落とすなど激しい技の応酬を繰り広げると、ダイビング・エルボーからオレンジ☆ブロッサムにつないだ勝が前週の川崎大会に続き鋼を下してみせた。
メインイベントは中森華子&コマンドボリショイvs倉垣翼&DASH・チサコによる『全力バタンキュー』対決。この試合を最後に活動に区切りをつける一戦ということで所属メンバーの米山香織、引退した木村響子さん、木村花もセコンドについて試合を盛り上げる。マリコ・スパイク(キャプチュードバスター)でチサコに勝利したボリショイは、「木村響子の引退ロードを全力で一緒に駆け抜けた『全力バタンキュー』は今日でひと区切り。また次のステップへ…こうして闘っていれば、また必ずどこかで会える。その時はまた一緒にやっていこう」と会場全体での“シェー”のポーズで大団円。その後、米山が中森の持つ無差別級王座への挑戦をアピールし、3・8浅草大会でのタイトルマッチが決定した。
『FLY high in the 25th anniversary』
◆2月11日(土・祝)東京・板橋グリーンホール(13:00)
観衆114人
▼20分1本勝負
KAZUKI(10分32秒/ダイビング・ニードロップ→片エビ固め)万喜なつみ
▼ビジュアルハンター矢子の仁義なき戦い・20分1本勝負
チェリー(9分10秒/春夜恋)藤ヶ崎矢子
▼3WAYマッチ・20分1本勝負
Leon(10分26秒/クラッチ・デ・ガオー)小林香萌
※もう1人はSareee。
▼20分1本勝負
勝愛実(12分41秒/オレンジ☆ブロッサム)ライディーン鋼
▼スペシャルタッグマッチ・30分1本勝負
中森華子&○コマンドボリショイ(16分38秒/マリコスパイク→片エビ固め)倉垣翼&●DASH・チサコ