センダイガールズのホームグラウンドである宮城野区大会。選手を代表してマイクを持った橋本千紘は「高校のレスリング部の大・大・大先輩の永島千佳世選手とシングルで闘います。試合終わって皆さんと一緒と“ギューン!!”…できるように精一杯頑張りたいと思いますので応援よろしくお願いします!」とあいさつ。するとマイクを奪い取ったカサンドラ宮城は「おい!“ギューン!”ってなんだよ!? 今日はウサギ野郎と初対決だ。そして…このカサンドラ宮城・召喚Tシャツ、3500円! ここにいる奴、全員買えよ!」とPRする。
第1試合では岩田美香がアレックス・リーとのタッグでストダマ(Sareee&田中盟子)と対戦。試合序盤からアレックスとダブルのトラースキックを放ってみせた岩田だが、その後ストダマに捕まると大きなインパクトを残せぬままSareeeのジャーマンにフォール負け。マイクを持った岩田は「自分はまだデビューして1度も、自分の手で白星をあげたことがありません。今日こんな結果になってしまってホントに悔しいです。もうじき勝たないと…って、すごく焦ってます。田中さん、Sareeeさん。もう1度、自分と闘わせてください! 絶対勝ちますので! もう1度同じカード組んでください!」とアピール。Sareeeが「別にいいよ」、盟子も「どうぞどうぞ」と余裕の応対を見せると、岩田は「次は絶対勝ちます」と誓った。
第2試合ではカサンドラ宮城がラビット美兎と初対戦。場外で水を吹きつけたカサンドラに、怒った美兎は倍返し。走り込んでのエルボーアタックからラビストラルで丸め込んだ美兎がキャリアの差を見せる。橋本千紘と永島千佳世のシングル初対決は、終始永島ペースで試合が進んだものの、橋本は裏投げをキックアウトするなど粘りを見せ15分時間切れに。橋本は試合後も永島に襲いかかるなど悔しさをにじませた。
セミファイナルでライディーン鋼を迎え撃った里村明衣子は、重いラリアットを受けながらもキックの連打で反撃すると、最後はデスバレーボムで3カウントを奪取。鋼に手を差し出して握手を交わすと、マイクを持った里村は「昨年の12月まで毎回参戦してくれていたRay選手が悪性脳腫瘍という診断を下されまして、もうすぐ大変な治療に入ろうとしています。ずっと仙女のリングに上がり続けている選手なので、まずはしっかりと治療して回復して、このリングにもう1度自分の足で立ってもらいたいという思いがあるんですけれども…私たちに今できることと思いまして、今日の売店グッズの売り上げの一部をRay選手の治療費のほうに寄付したいと思います」と呼びかける。ここで、またしてもマイクを奪い取ったカサンドラは「おい! グッズの売り上げの一部だと!? そんなシケたこと言ってんじゃねえよ! 寄付するならな、このカサンドラ宮城Tシャツの売り上げ、全額! Rayに寄付するから! オマエら全員買って帰れよ!」と言い放つ。これには里村も「いいとこあるじゃん!」と喜んだ。
メインイベントではDASH・チサコがKAORUと一騎打ち。鼻フック攻撃の応酬など会場の笑いを誘いながら、KAORUの持つテーブルを巡る攻防も展開。向かい合ってのフロントキックの応酬からミサイルキックを放つチサコだが、これを下からのドロップキックで迎撃したKAORUはエクスカリバーの連発からヴァルキリー・スプラッシュを決めて勝利。敗れたチサコは「今日使ってた板、すごく魅力的ですね! 私も自分の板、欲しくなっちゃったな。次、KAORU選手とのハードコアな闘い、楽しみにしてます」と再戦をアピールして握手を交わす。最後は出場選手参加による餅まきが行なわれた。
『仙台大会』
◆2月28日(日)宮城野区文化センター(14:00)
観衆300人(超満員札止め)
▼15分1本勝負
○Sareee&田中盟子(11分39秒/ジャーマン・スープレックス・ホールド)●岩田美香&アレックス・リー
▼15分1本勝負
ラビット美兎(8分38秒/ラビストラル)カサンドラ宮城
▼15分1本勝負
橋本千紘(時間切れ引き分け)永島千佳世
▼20分1本勝負
里村明衣子(10分54秒/デスバレーボム→片エビ固め)ライディーン鋼
▼30分1本勝負
KAORU(14分18秒/ヴァルキリー・スプラッシュ→片エビ固め)DASH・チサコ