★中島安里紗
「今回ベルトが懸かるかどうかもわかんなかったし、ベルトが懸かろうが掛かるまいが、今日負けようが勝とうが…私はこのこと(退団)を発表するつもりでいましたし、ここ数ヶ月で考えたことではないので」
━━退団の理由は?
「リング上で言ったことがすべてなんですけど、私は今までJWPのエースとしてトップとしてやってきましたけど、私はまだまだ上がある…まだまだ上を目指していたい。追われるより追いたい。それはワガママかもしれないけど、それが中島安里紗なので。このJWPの無差別のベルトがトップだと…これが1番上なんだと思えなくなった時点で…私の心は決まっていました。でもやっぱりJWPでプロレスさせてもらって、そのもっともっと前AtoZがなくなってJWPに拾ってもらって、逃げて復帰させてもらって…こんな恩は返せない。恩返しと思って…返さなきゃとずっと思っていたけど、きっとここにずっといても返しきれないぐらいの恩があるので。でもそれは中にいることだけではなくて、いろんな形の恩返しがあると思うし。そこに捉われずに私は私で“とにかく強くなりたい”、“勝ちたい”っていう気持ちだけを追い求めて、もう1回プロレスをやりたいなっていうのが1番の気持ちです。今日の選択が私にとってもJWPにとっても…みんなが“あの時、中島の選択は間違ってなかったんだな”っていうふうに、私のファンだけなくてJWPのファンもJWPの選手も思う日が必ず来ると。その日を絶対に来させると私が約束をして12月28日、辞めていきたいと思います」
━━これまで葛藤はあった?
「もちろん、いろんなところで“JWP以外でプロレスをやることはない”っていう発言をずっとしていて、その言葉にウソはないし。ウソとかウソじゃないとかじゃなくて、いろんな経験を積んでいく中で、短いプロレス人生っていうのを日々消化していく中で、そもそもの“強くなりたい”、“勝ちたい”っていう根本がなくなってしまっては、ここにいる意味がないと思いますし」
━━今後はフリーになる?
「はい。フリーでやっていこうと思ってます」
━━JWPの無差別のベルトが1番でなくなったと思ったきっかけは?
「いや、きっかけとかじゃなくて、何か1つあったからってことではなくて。いま女子プロレス界にベルトがたくさんある中で、関わらない選手がいる中で…他団体とかにも一時期たくさん出させてもらって、いろんな選手を見ていろんな選手と闘ってすごい楽しくて…。まだまだここでベルトを巻いて“エースだ、トップだ”、“よっしゃついてこい!”っていうふうにはなれなかったですね。なんでも変わっていくものだと思います。“今”の積み重ねが歴史になっていくと思いますし、それはJWPっていう団体もそうだし私個人もそうだし。変わらずそこにあり続けるものっていうはないと思うので、何も」
━━25周年を前に辞めることになるが。
「先ほども言いましたけど、私が辞めることが自分だけじゃなくてJWPにとっても必ずいい方向に向かっていくと思うので。まずは12月28日、中森華子が名乗り出てきましたけど、そこで大きくJWPは変わると思うし、人っていうのは環境で変わっていくものなので」
━━残り1ヶ月半ちょっとだが、JWPに何か残したいものなどはある?
「それは毎日というか毎試合、残しているので。辞めるからこうとか、そういうことではないですね。私は毎試合毎試合、全力でやってるつもりだし。自分のできる覚悟っていうのを見せているつもりだし…変わらず闘っていきます」
━━そういう気持ちの中でのタイトル戦だったが、今日の試合について。
「言った通りですよね。凶器を最後使ってしまったのは、そこは私の弱さだと思うし…でも、ダメなとこがあればあるほど、強くなっていける可能性になっていくと思うので。木村響子とずっとここ最近闘ってきて、ホントに外の選手なんですけどムカつくぐらい口出してくるし、ちょっかい出してくるし、ホントずうずうしくて厚かましくて…。今日は勝ったら心おきなく、最初で最後の“ありがとう”を言ってやろうと思ったけど…やっぱり言えなかったですね。木村響子は最後までムカつくヤツであり続けて…そうですね。辞めていくことに“やっといなくなって、せいせいするな”という気持ちですね」
★ラビット美兎&勝愛実
美兎「ホントはもっと早く発表しなきゃいけないはずだったんですけど…ギリギリまでプロレス続けるかすごい悩んで、悩んで悩んで急な発表になってしまったんですけど。後悔はまったくしてないので残り1ヶ月半、頑張りたいと思います」
勝「『アルティメット☆ぴゅあふる』として一緒にタッグを組んでいきたいっていうのは私の目標でもあって、私の想いだけでタッグを結成させてしまったっていうのはすごくあります。結成した直後に美兎からそういう相談を受けてたので、彼女もそのタッグのことは常に頭にあったみたいで。やっぱりずっと美兎は美兎で悩んで悩んで…考えて考えて出した結果なので。私が引退を発表した時も、彼女はずっとそばで支えてくれたので。今度は私が彼女を支えてあげたいと思っています」
━━結婚の相手は?
美兎「言いません! 秘密です(笑)」
━━最後に闘いたい相手は?
美兎「そうですね…心ではもう決めてるんですけど、あえてまだ言いません」
━━今日の勝について。
美兎「再デビューして半年なんですけど、ホントにあの頃の愛実ではなく、もうはるかに自分を超えている勝愛実が目の前にいて。これから自分のぶんまで愛実に頑張ってもらいたいです(笑)」
勝「美兎の想いも乗せて何倍も頑張りたいと思います。私には1つの目標があるので、それを達成するまで頑張ります!」
━━結婚は年明けに?
美兎「それはちゃんと話し合って…」
勝「先に行かれた~!(苦笑)タッグパートナーに行かれちゃってもうショック…でもね、すごい幸せオーラを常に感じてるので。その幸せオーラを全部吸い取ってやりますよ、私は!」
美兎「(笑)」
★藤ヶ崎矢子
「いや~ホントに…ギャーギャー吠えても変わらないと思うんですよね。勝ったのは私なんで。これから夏だけじゃなくて先輩だろうが後輩だろうが、私は全員つぶしていくことを目標にしてます! アイスリボンの子がメチャ可愛い子いっぱいいるんで、アイスリボンを狙っていきたいなと私は思ってます」
━━アイスリボンで誰が1番可愛いと思う?
「まぁ…私の中では藤本さんじゃないのかなって思ってます」
★木村花
「だんだん自分に自信がついてきたなっていう感じですね。でも、もうちょっと…もっともっとやれる部分があるんじゃないかなと思うので。もっともっと強くなりたいという思いがさらに増しています。万喜なつみ選手はよく知らない選手だったんですけれども…自分より小柄ですし、あまりストロングなイメージはなかったんですけれども、ジャーマン食らってみてナメてましたね、ぶっちゃけ。“この選手すごいな”と思いました」
━━母・響子が取れなかったベルトを巻いたが。
「すごい光栄なことですし、母ができなかった経験をこうしてできてるので…この思い出は絶対忘れないものになりますね。でも、母の娘ではあるんですけど、1人の木村花としての気持ちもあるので。まだデビューして1年もたってなくて半年ぐらいで獲ったんですけど…3年も先輩の矢子さんに勝ったんですけど、もう1回矢子さんとやるってなったら、やっぱりどこかで怖い自分もいて。“この私が巻いてていいのかな?”と思ったんですけど、防衛戦で勝って守っていってるんで。だんだん少しずつ“自分が巻いててもいいんだな”って…経験を重ねて考えが変わってきました」