8日(金)18時より横浜ラジアントホールにて、コマンドボリショイと株式会社ヴィーナス・トウキョウの佐藤秀明氏が記者会見を開き、ボリショイのプロデュースによる若手主体興行『ピュア・プリンセス』の概要が発表された。第1回大会は3月15日(金)東京芸術センターで開催される。
ボリショイ「3月15日にヴィーナス・トウキョウさんとコラボした、若手の選手にスポットが当たる大会を開催することになりました。私自身、引退後のプランとして若手選手にもっともっと試合の場を与えたいなと常々考えていたので、私の考えに賛同して頂いて感謝しています。キャリア5年未満、そして年齢が25歳以下というくくりの中で若い選手を集めて行なわれていきます。私の現役中に第1回が行なわれるということなので、私自身も参戦させて頂くことになりました。1つ決定しているのはコマンドボリショイ vs 木村花のシングルマッチです。木村花選手はお母さんの木村響子がJWPの練習生の頃から、私はずっと木村の練習を見てきたんですけども、そのたびにお母さんに連れてこられる5歳児だったっていう…。その子が大きくなってプロレスラーになったからには、引退するまでにぜひシングルで試合したいなと思ってたので。成長著しい選手なんで本当に楽しみです」
佐藤「今回ですね、この『ピュア・プリンセス』を開催するに至った簡単な経緯なんですけども、『Holy War~vol.3~』(川田利明プロデュース興行)でボリショイ選手に参戦して頂いて、私は正直初めて見た女子プロレスだったんですけど、とても感動しまして。ぜひボリショイ選手といろいろ何かできないか? と思ったんですけど、たまたま機会がありましてゆっくりお話しする時間を頂きました。その中でボリショイ選手の考えていること、プロレスに対する姿勢、引退後にやっていきたいこと。いろいろ話していく中で、ぜひ私どもとPURE-Jさんでコラボして大会を作っていきたいということになりました。その第一弾として『ピュア・プリンセス』を立ち上げることになりました」
━━大会開催のペースは?
佐藤「“どういう反応を頂けるか?”っていうところはあるんですけども、ひと月に1回、まずはやっていきたいなとは思ってます。反響があれば回数も増やしていきたい。やはり若手の選手に活躍する場を増やしていきたいという思いがありますので、できる限り開催はしていきたいと考えてます」
━━以前から考えていた?
ボリショイ「はい。私自身、多くのいろいろな経験をしてきたことで成長してきたので。限られた“若手”という時間の中で、試合数も少ないより多いほうがいいと思うし、たくさんのメディアに触れられる機会も与えてあげたいし。そして、私自身が残していきたいもの、教えていきたいことをこの大会を通じて、一緒に練習する機会を作ったり…。大会を通じて気づいたことはアドバイスしてあげたり、一緒に作り上げていきたいと思います」
━━大会名『ピュア・プリンセス』について。
佐藤「まずプリンセスという言葉が先に出てきまして、考えていく中でもうシンプルにPURE-Jさんの“ピュア”を付けたほうがしっくりくるんじゃないかと。ピュアというのは純粋とか無垢という意味ですので、若い女子レスラーの方にとってもいいネーミングではないかなと思って『ピュア・プリンセス』にいたしました」
━━参戦選手の中で特に期待する選手は?
ボリショイ「やっぱり全員期待してるからお声かけさせて頂いてるんですけど、その中でも実は神童ミコト選手が“ちっちゃい選手だな”と思って、近寄ったら同じ身長だったんですよ! なんか“がんばれ!”と思いますよね(笑)。147cmでした」
━━引退まで残り2ヶ月あまりとなったが。
ボリショイ「引退ロードじゃなくても“ひと試合ひと試合を大切に”って気持ちでやってきたんですけど、やっぱりなんか“もしかして最後かも”と思うと感慨深いものがこみ上げて、“まだ涙は早い!”って思いながら目の前の闘いに集中する日々ですね、今は」