昨年6月以来となるアイスリボンの仙台大会。入場式では県議会議員の庄田圭祐氏に続き、宮城県出身の藤本つかさと宮城もちがあいさつ。宮城は「おばんで~す! 宮城もちと藤本つかさが宮城県に帰ってきたぞ~っ!!」、藤本は「2年前は大雪、去年は大雨、今年は曇りだ~っ!! 熱い熱い試合をお送りしたいと思います」と元気よく大会の幕を開ける。3・12後楽園ホールでのデビューが決定している沙弥のエキシビションマッチを含む全6試合が行なわれ、セミファイナルではつくしが初公開となる変形のハルカゼでラビット美兎から3カウント。今年に入ってからのシングル戦績を1勝1敗の五分に戻した。
メインイベントではらぶりーぶっちゃーずとベストフレンズがオパートナーを入れ替えて対戦。それぞれチームごとに入場すると赤と青のコーナーに分かれて試合がスタート。先発のハム子もちが合わせ鏡のセクシーポーズで会場を沸かせると、それぞれ止めに入った藤本と中島を2人まとめて、もちハムバーガーでサンド。怒ったベストフレンズもダブルのドロップキックでやり返す。4人が入り乱れた終盤、中島のエルボーがハム子に誤爆して形勢が入れ替わると、もちがハム子にコーナー最上段からの『棚からぼた餅』(開脚式のダイビング・ボディプレス)。藤本のビーナスシュートのアシストからメタボリックサンドを決めて、もちがICE×∞王者のハム子からフォールを奪ってみせた。
試合後、勝利者賞を渡すために藤本の父親がリングイン。しかしながら「何かしゃべりますか?」と娘からマイクを渡されると、「安里紗のファンなんで…」と中島に賞品を手渡してしまう。一昨年暮れのJWP後楽園大会では中島の父が藤本の写真集などを購入したことをリング上で暴露されており、互いの父親が娘のパートナーを応援する図式に悲鳴を上げた藤本は「安里紗の父といい、つっかの父といい、なんなんだよ!」と苦笑い。「でも、久々に相方である安里紗と対戦しましたけど、組んでも闘ってもベストパートナーだわ! 楽しかったしムカついたし、殺意を覚えたよ(笑)」と絆を確認。続いてもちが「どうせ負けると思ってたんだろオマエら? 負けると思われてもしょうがないけど、これが宮城パワーだ。どうだ見たか~!? 3度目の凱旋で初の白星をあげました。ここに来るまですごいいろんなことありましたね」と感慨深さを語った。
ベストフレンズの『フレンズ』から会場内を握手して回ると、最後の円陣にはケガで欠場中の雪妃真矢、試合は組まれなかったもののサポートに尽力した235、OGで現在は宮城在住の寿ゆりさんも参加。藤本は「第4回となる仙台リボン、ご来場ありがとうございました。また仙台に来ますので“おばんです”じゃなくて“また来たんだね”って、アイスリボンを仙台の皆さんに広めていきます。仙女には負けたくない!」と叫んだ。
『仙台リボン2016』
◆2月27日(土)宮城野区文化センター(17:00)
観衆218人
▼エキシビションマッチ・3分間
藤本つかさ(0-0)沙弥
▼20分1本勝負
真琴&○優華(12分56秒/ダイビング・エンジェルサンダー→片エビ固め)弓李&●長崎まる子
▼10分1本勝負
世羅りさ(7分31秒/ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め)藤田あかね
▼30分1本勝負
○大畠美咲&はやて&愛澤No.1(15分15秒/連結式ラ・マヒストラル)松本都&守部宣孝&●中里哲也
▼30分1本勝負
つくし(9分33秒/ハルカゼ空)ラビット美兎
▼30分1本勝負
藤本つかさ&○宮城もち(14分48秒/メタボリックサンド→片エビ固め)●星ハム子&中島安里紗
★藤本つかさのコメント
「中島安里紗が仙台リボンに参戦って聞いたとき“絶対ベストフレンズで組むだろうな”ってお客さんは思ったと思うんですけど、それの裏をかいて対戦をしました。やっぱり殺意を感じました(苦笑)。でも信頼関係がすごいあって、昨日もおとといもウチの実家に泊まってたんですけど、その間にどうやらウチの父親は安里紗のファンになってしまったようです(笑)。プロレス界にそういう信頼できるパートナーがいてホントに幸せだなと感じました。もちとの宮城タッグで初めて勝てたので、それもすごく嬉しいです。仙台の皆さんに宮城のプロレスラーを思い知らしめたいと思ったので、それができて良かったです」