4ヶ月ぶりのシードリング新宿大会。優宇は関口翔とのシングル対決に、背中へのキャノンボールからベアベアーズ(コーナー2段目からのダイビング・ボディープレス)で完勝。ハイスピードマッチは神姫楽ミサの体調不良による欠場のため、Leonとラ・ピディータのシングルマッチに変更。積極的にピディータをサポートする南月レフェリーはLeonがとどめを狙ってのマッド・スプラッシュを自爆させると、すかさず丸め込んだピディータに高速の3カウントを叩いて勝利を宣告する。
第3試合は水波綾&松本浩代&中森華子vs下田美馬&夏すみれ&雪妃真矢による6人タッグ戦。入場時からシャンパンを吹き散らかす夏に対し、南月が止めに入って小競り合い。チャンスと見るやブロンコバスターを狙う夏だが、これにはパートナーの下田も阻止するなどチームワークはチグハグに。コーナーに向かって突っ込んできた夏を捕らえた松本は、ライガーボムで叩きつけて試合を決めた。
セミファイナルは昨年9月の新宿大会と同カードとなる『ラスエゴ』4人によるタッグ王座戦。5・25新木場でのシングルマッチ2試合による前哨戦でも敗れている『リトルツインベリーズ』笹村あやめ&海樹リコだが、この日は堂々とした闘いぶりで渡り合うと、コーナーを使って真琴を捕らえた海樹が南月たいよう直伝のたいようちゃん☆ボムを初公開して3カウントを奪取。リトベリがついに真琴&朱崇花超えを果たしてみせた。
マイクを持った笹村は「ラスエゴに入って真琴さん・朱崇花さんに強くさせて頂いたと心から思っています。だからこそ今日勝って、言おうと思ってたことがあります」。続いて海樹は「私たちリトベリは本日をもちましてラスエゴを卒業させてもらいます! ホントに優しく、厳しく、たくさんの愛をありがとうございました! 2人から学んだことを全部吸収して、自分たちがこのシードリングのタッグを盛り上げていきます! 見ててください」。嬉しそうな表情の朱崇花は「じゃあな!」と笑顔で別れを告げた。
メインイベントは中島安里紗の持つビヨンド・ザ・シー・シングル王座に青木いつ希が挑戦。20分を超える激闘は中島がドラゴン・スープレックスからD×Dにつなぐ必勝パターンで勝利し、3度目の防衛に成功。
青木の健闘を称えた中島は視察に訪れていたSareeeをリングに招くと、Sareeeは中島に花束を贈呈。中島はシードリングの旗揚げ8周年記念大会となる8・25後楽園について、「シードリングに縁のあるあなただからこそ、このベルトを懸けて闘いたい。どっちが強いか決めよう」とアピール。Sareeeは「受けて立ちます! そのベルトを私が巻いて、もっともっと輝かせてあげますよ。私のほうが中島安里紗より強いってことを皆さんにしっかりと証明したいと思います」と応じてみせた。
『SEAdLINNNG~SHINJUKU PAMPING!』
◆2023年6月28日(水)東京・新宿FACE(18:30)
観衆230人
▼20分1本勝負
○優宇(9分7秒/ベアベアーズ→体固め)関口翔●
▼ハイスピードマッチ・20分1本勝負
●Leon(8分6秒/120% escuela niño)ラ・ピディータ○
▼スペシャル6人タッグマッチ・30分1本勝負
水波綾&○松本浩代&中森華子(14分8秒/旋回式ライガーボム→エビ固め)下田美馬&夏すみれ●&雪妃真矢
▼SEAdLINNNG BEYOND THE SEA Tag Championship・30分1本勝負
●真琴&朱崇花(22分4秒/たいようちゃん☆ボム→エビ固め)笹村あやめ&海樹リコ○
※真琴&朱崇花が5度目の防衛に失敗、笹村&海樹が第12代王者組となる。
▼SEAdLINNNG BEYOND THE SEA Single Championship・30分1本勝負
○中島安里紗(20分31秒/D×D)青木いつ希●
※第9代王者が3度目の防衛に成功。