2ヶ月ぶりとなるJUST TAP OUTの新木場大会。第1試合はJTOガールズトーナメントの準決勝としてHisokAと優宇が激突。1回戦を勝ち抜けながらも脳しんとうのため欠場となった稲葉あずさの代わりに、1回戦であずさに敗れたHisokAが繰り上げで準決勝への出場が決まり、優宇と対峙することに。奇襲を仕掛けたHisokAは持てる技での攻略を試みると、セコンドのあずさを指しながら「稲葉あずさのアネゴエ!」と、あずさの得意技であるランニングニーを発射するも有効打にはならず。優宇がラリアットから投げっぱなしのパワーボムで叩きつけると、ダウンカウントの途中でレフェリーが試合をストップ。優宇の決勝戦進出が決定する。
続いてもう1つの準決勝は稲葉ともかとAoiによる“アオトモ対決”。トーナメント戦はすべてJTOルールとなるため、場外戦に誘ったAoiに反則によるロストポイント1が課せられると、場外で応戦したともかにもロストポイントが追加。リングに戻ると両者とも互いの腕や足を一点集中で攻めていく。Aoiの背後から側頭部に回り蹴りを叩き込んだともかは稲葉落とし(みちのくドライバーⅡとほぼ同形)から足を極めてギブアップを奪うと、試合後は抱き合ってAoiの健闘を称えた。
第5試合は山縣優&rhythmと『1111(フォーワン)』柳川澄樺&神姫楽ミサのタッグ対決。2人がかりの攻撃を受ける山縣だがラリアットを放つミサの腕を取るとグラウンドに持ち込み、電光石火のフェースロックでギブアップを奪ってみせた。
大会前にミサは「この試合で勝利したら7・17後楽園で私の願う夢のカードが実現」、柳川も「後楽園でやりたい人がいる」と、この日の勝利を以って自身の主張を通すはずだったが叶わず。しかし「自分は負けてない」と本部席のTAKAみちのくを説得し始めた柳川は、7・9横浜にぎわい座と7・17後楽園で櫻井裕子とのシングルとタッグというカードを了承させる。すると敗れたミサもこれに便乗しようとTAKAの説得を試みようとするが、ここで石川奈青がリングイン。7・17後楽園で網倉理奈を加えてのトリオでの出陣を訴え、実現することとなった。また、帰るタイミングを失ってリングに取り残された山縣に対し、Aoiがランキングマッチを要求。山縣も快諾する。
セミファイナルで行なわれたJTOガールズトーナメントの決勝戦は稲葉ともかvs優宇の初対決。パワーの差に苦しむともかだったが、キックと関節技を織り交ぜながらロープエスケープによる2つのロストポイントを奪い、あと一歩まで追い込んでいく。しかしラリアットからキャノンボールを浴びせた優宇がラストライドでマットに叩きつけると、ダウンカウントの途中でレフェリーが試合をストップ。優宇の勝利が宣告され、トーナメント優勝とともに第5代Queenとなった。
勝ち誇る優宇に対し、リングの周りを取り囲むJTOの選手たち。マイクを持った優宇は1回戦でHisokAを相手に3分で勝った自分と、Aoiと15分を闘ったともかでハンデがあったとして、JTOの旗揚げ4周年記念大会となる7・17後楽園で、お互いが万全のコンディションでの再戦をアピールした。
『JTO GIRLS TOURNAMENT 2023決勝戦』
◆2023年6月23日(金)東京・新木場1st RING(19:00)
観衆112人
▼第1試合 JTO GIRLS TOURNAMENT準決勝・15分1本勝負
●HisokA(3分3秒/パワーボム→レフェリーストップ)優宇○
※稲葉あずさが脳しんとうのため欠場となり、1回戦で敗れたHisokAが繰り上げで準決勝に出場。トーナメント戦は3カウントフォールによる決着のないJTOルール。ロープエスケープなどのロストポイント3で失格となる。
▼第2試合 同トーナメント準決勝・15分1本勝負
○稲葉ともか(14分48秒/一撃足絞ともか絞め→ギブアップ)Aoi●
▼第5試合・10分1本勝負
○山縣優&rhythm(5分35秒/フェースロック→ギブアップ)柳川澄樺&神姫楽ミサ●
▼セミファイナル 同トーナメント決勝戦・15分1本勝負
●稲葉ともか(14分58秒/ラストライド→TKO)優宇○
※優宇がトーナメント優勝、第5代Queen of JTOとなる。
▼石川奈青は網倉理奈のTシャツを着用