超満員札止めとなったOZアカデミーの新宿大会。雪妃魔矢とYAKOのシングル対決は、スープレックスを多用するYAKOの攻勢を凌いだ雪妃が、バズソーキックからの飛びヒザ蹴りで快勝。
タッグ王座への挑戦権を懸けてのトーナメントの2回戦は米山香織&花園桃花vs狐伯&海樹リコ。入場時から小競り合いを繰り広げる米山&花園に対し、ダブルのドロップキックなど勢いよく攻め込んでいく狐伯&海樹。花園を捕らえた2人は串刺しドロップキックからツープラトンのブレーンバスターを放つと、カットに入ろうとした米山のセントーンが花園に誤爆。海樹がイグチボムから押さえ込んで3カウントを奪い、決勝戦進出を決める。
第3試合の6人タッグマッチはこの日が47歳リアルバースデーの加藤園子と、足の親指の骨折から復帰戦となる松本浩代が先発。6人が動きの止まらない攻防を展開すると、最後は加藤がクーロンズゲートで青木いつ希を仕留め自らの誕生日を勝利で飾った。
セミファイナルのラム会長・高瀬みゆき・翔による3WAYマッチは、7・9新宿で行なわれるパイオニア3WAY王座への挑戦権が懸けられることに。丸め込みの応酬を制した翔がラム会長から3カウントを奪いタイトル挑戦を決める。
5・3マーベラス後楽園大会に尾崎魔弓が乱入したことから、これまで交流がなかったOZアカデミーとマーベラスによる初の対抗戦が実現。尾崎魔弓は同じく正危軍の安納サオリをパートナーに指名し、マーベラスはシングル王者・桃野美桜とタッグ王者・彩羽匠という最強タッグでOZのリングに乗り込んだ。凶器の使用やセコンドの介入などいつものスタイルで闘う正危軍は場外戦で桃野を痛めつけて大流血に追い込む。彩羽の旋風脚から桃野がモモ☆ラッチで丸め込む最大の勝機は、セコンドが伊東レフェリーの足を引っ張りカウントを阻止。桃野に裏拳を叩き込む尾崎はカウント2で引きずり起こすなど余裕を見せつける。しかし尾崎が赤い毒霧を吹きつけると、桃野が身をかわしたことでレフェリーの顔面に誤爆。さらに暴行を加えたことから尾崎が反則負けを宣告され、試合終了のゴングが打ち鳴らされた。
怒りの収まらない桃野はAAAWシングル選手権試合の挑戦者として尾崎を指名すると、第5代王者だった尾崎は「過去のベルトに興味はない」としながらも「悔しがる顔が見たい」と申し出を受諾。8・7マーベラス後楽園大会でのタイトルマッチが決定する。
そこに割って入ったAKINOは彩羽に対し、「OZのチャンピオンはAKINOなんだよ。このまま帰る気ねぇよな?」と迫ると、彩羽は「OZにとって禁断の選手・永島千佳世を連れてきます」と返答。AKINOは自身のパートナーに加藤園子の名前を挙げ、7・9OZ新宿大会でAKINO&加藤vs彩羽&永島戦が決定。続いてAKINOは客席後方から観戦していた長与千種を挑発すると、怒った彩羽がAKINOとつかみ合いになった。
『~Sweet Revenge~』
◆2023年6月11日(日)東京・新宿FACE(12:00)
観衆450人(超満員札止め)
▼20分1本勝負
●YAKO(9分55秒/TSULALA→片エビ固め)雪妃魔矢○
▼OZアカデミー認定タッグ選手権次期挑戦者決定トーナメント2回戦・10分1本勝負
米山香織&●花園桃花(7分34秒/イグチボム→ジャックナイフ式エビ固め)狐伯&海樹リコ○
▼30分1本勝負
AKINO&○加藤園子&水波綾(22分47秒/クーロンズゲート→片エビ固め)松本浩代&優宇&青木いつ希●
▼OZアカデミー認定パイオニア3WAY選手権 次期挑戦者決定戦・30分1本勝負
●ラム会長(9分35秒/カケラホマ)翔○
※もう1人は高瀬みゆき
▼60分1本勝負
彩羽匠&○桃野美桜(21分54秒/レフェリーへの毒霧&暴行→反則負け)尾崎魔弓●&安納サオリ
▼オープニングでは、この日が誕生日の加藤にケーキが贈呈される。