板橋２連戦２日目。試合前にボリショイ代表と谷ももがリングに上がり、谷が５月３１日～６月４日に開催される所属劇団の舞台公演のため、５・１４板橋を最後に少しの間欠場することを発表。また、２年前にアゴを手術した箇所が化膿したためボルトを除去することも併せて報告し、谷は「舞台も見に来て頂けると嬉しいです。俳優業とプロレスラー、両方頑張っていきたいなと思っておりますので応援よろしくお願い致します」とあいさつ。ボリショイは前日に大空ちえがアピールしたディアナ・ななみとのＰＯＰ選手権試合が、５・１４板橋で決定したことを報告する。
第１試合はＰＯＰ王者・大空ちえと今月で２６周年を迎えたＫＡＺＵＫＩによるシングル対決。ＳＴＦで絞めあげたＫＡＺＵＫＩは蒼魔刀を決めるが、大空はカウント２でキックアウト。ＫＡＺＵＫＩは背後からダブルニーを突き刺すＫソードで３カウントを奪う。
ＡＫＡＲＩと小林香萌はテクニカルな攻防で会場を沸かせると、ＡＫＡＲＩはキックのラッシュから６１９を決めるなど攻勢に出るも、小林は走り込みながら丸め込む形での１２０％スクールボーイで勝利を飾った。
久令愛は真琴を相手にビッグブーツ、ダブルリスト・アームサルト、撃ち回し蹴りとつないでいくと、真琴はスピアーからネックハンギングボムを炸裂させる。さらにはバズソーキックを放つがカウントは２。最後は真琴が盛艶のうねりを決めて熱戦を制した。
セミファイナルは中森華子＆ＳＡＫＩと『ＷＡＮＴＥＤ☆ウォリアーズ』ライディーン鋼＆谷もものタッグ対決。試合前にＳＡＫＩが鋼の腕を引くと、谷がもう片方の腕を引っ張り鋼の取り合いに。試合の最中にもＳＡＫＩが先月まで一緒にタッグのベルトを巻いていた鋼と仲良くしたがりおかしな展開になるも、中森がハイキック、シャイニング・ウィザード、シャイニング・フラワーとたたみかけて谷を仕留める。
メインイベントは『ＲＥＤ ＳＯＵＬ』Ｌｅｏｎ＆高瀬みゆきの持つタッグ王座に、『ゴキゲンＢＢＡ（ビービーエー）』米山香織＆チェリーが挑戦。前夜のシングルマッチ２試合による前哨戦では不覚を取った王者組だが、この日はタッグワークでも本領を発揮。Ｌｅｏｎとチェリーの攻防の最中に高瀬がチェリーの背後からラリアットを叩き込むと、すかさずマロマ・デ・レオンに捕らえたＬｅｏｎが３カウントを奪ってみせた。初防衛を果たした意気揚々の『ＲＥＤ ＳＯＵＬ』が挑戦者を募ると、選手たちが続々とリングに集結した。
★メインイベント後のマイク
Ｌｅｏｎ「初防衛、成功したぞ～っ!! このベルトの過去最多防衛記録は『Ｐ－Ｒａｙ－Ｌ』（プレイエル／コマンドボリショイ＆Ｌｅｏｎ）で１２回。みゆきと２人、『ＲＥＤ ＳＯＵＬ』でその記録を塗り替えようじゃないか！ どんどん防衛していきたいと思ってるんですけど、このベルトに挑戦したいヤツは出て来いや～っ!!」
（選手たちがリングに集まる）
中森「今度こそ２冠チャンピオンになってやるんだよ！ 佐藤綾子との『綾華』で挑戦させろ！」
大空「私も２冠を目指しております！ パートナーは…募集中です！ 探してきます！ 必ず見つけて挑戦します！」
ＡＫＡＲＩ＆久令愛「私たち『クレアカリ』もやりたいです！」
ＫＡＺＵＫＩ「『ＷＡＮＴＥＤ』から、私と鋼が参加させてもらうからな！」
米山「このままじゃ終われねぇよぉ～っ!!」
チェリー「Ｌｅｏｎさん・みゆきさん、私たち心を入れ替えました。またフレッシュな気持ちで一からやっていきたいと思いますので、もう１回私たち２人で挑戦してもいいですよね、お客さん？」
Ｌｅｏｎ「（会場からの歓声に）お客さんが“いい”って言うなら仕方ない！（リング上の選手を数えて）５チームね、そしたら６月４日・板橋で１ＤＡＹタッグトーナメントを開催して、優勝したチームの挑戦を受けてやるよ！」
高瀬「いやいやＬｅｏｎさん！ 私は防衛回数を重ねていきたいんです！ だから私たちは全員とやりたいんですよ。『ＲＥＤ ＳＯＵＬ』も出ましょうよ!! 私たちと当たったチームは全部タイトルマッチだ～っ!!」
Ｌｅｏｎ「いいね！ ウチら優勝して最強のタッグチームっていうことを証明しよう！」
『ＧＯ！ＧＯ！レインボーマウンテン ｖｏｌ．２』
◆２０２３年５月５日（金・祝）東京・板橋グリーンホール（１８：００）
観衆１２５人
▼ピュアバトル・１５分１本勝負
○ＫＡＺＵＫＩ（１１分４２秒／Ｋソード→片エビ固め）大空ちえ●
▼２０分１本勝負
●ＡＫＡＲＩ（９分４８秒／１２０％スクールボーイ）小林香萌○
▼２０分１本勝負
●久令愛（１１分４１秒／盛艶のうねり→片エビ固め）真琴○
▼スペシャルタッグマッチ・３０分１本勝負
○中森華子＆ＳＡＫＩ（１１分４０秒／シャイニング・フラワー→エビ固め）ライディーン鋼＆谷もも●
▼デイリースポーツ認定女子タッグ選手権試合・３０分１本勝負
○Ｌｅｏｎ＆高瀬みゆき（１５分５５秒／マロマ・デ・レオン）米山香織＆チェリー●
※第３０代王者組が初防衛に成功。
★Ｌｅｏｎ＆高瀬みゆきのコメント
Ｌｅｏｎ「昨日の前哨戦で２人とも負けて悔しい思いをしてたんで、その思いを大爆発させて、きっちりベルトを防衛できて嬉しいです」
高瀬「ホントに曲者（くせもの）すぎて…いつもの自分で闘えないんですよ、全然。足は引かれるし、すごい入って来るし。でも“心を入れ替えた”って言ってるので。トーナメントで当たることはないとは思うんですけど、しょうがなく参戦させてあげようかなと思います」
━━多くのチームが挑戦に名乗りを上げてきたが。
Ｌｅｏｎ「嬉しいですね。過去最多防衛記録を狙ってるんですけど、おもしろいこと言ってくれるね（笑）」
高瀬「だって１組（優勝チームとの防衛戦）なんてもったいないじゃないですか。私は全選手、好きな選手ばっかりだったので、全員と闘いたいと思いまして。楽しみにしてます」
━━特に要注意のチームは？
高瀬「私は『綾華』ですね」
Ｌｅｏｎ「同じですね。こないだシングルで闘ってましたけど、絆を深めたみたいなんで」
高瀬「１度ケンカした後に仲直りするって、絆がメチャメチャ深まるじゃないですか。仲直りした後の試合はまだ見てないですけど、要注意かなと思ってます。谷ももとも当たりたい。（舞台による欠場で）出ないみたいなので、ＷＡＮＴＥＤを倒してももに悔しい思いをさせてやろうと思います」
