4・16後楽園ホール大会を3週間後に控え、今年2回目となる蒲田大会。KAZUKIとAKARIのシングル対決では、619からブレーンバスターを放ったAKARIがラリアットを叩き込むが、蹴り足をキャッチしたKAZUKIはジャガー式バックドロップからダイビング・ニードロップへ。丸め込みで食い下がるAKARIを前後からのダブルニーで仕留める。
今年の秋に消滅するというアイガーを迎え撃ことになった谷ももは、初めは腰が引けながらも徐々に自身のペースをつかむと笑顔で“ももざんまい”のアピール。しかし顔面に白い粉を吹きつけられて視界を奪われると、ラリアットを叩き込んだアイガーが3カウントを奪う。
PURE-Jのタッグ王者・ライディーン鋼は、シードリングとアイスリボンのタッグ2冠王・真琴と一騎打ち。エルボーや丸め込みの応酬は両者ともに決め手とならず、鋼がヨコスカカッターを決めたところで15分時間切れのゴングが打ち鳴らされた。
セミファイナルはLeon&久令愛vsチェリー&SAKI。後楽園でタッグ王座を懸けて闘うLeonとSAKI、シングルマッチを控える久令愛とチェリーというダブル前哨戦はLeonとSAKIが激しく火花を散らし、キャプチュード・バスターの体勢を切り返したSAKIが丸め込みで3カウント。
前週の王子大会での借りを返したSAKIは、「“やられてもやられても立ち上がるのがLeonだ”って言ったよね? そっくりそのまま返してやるよ! やられてもやられても立ち上がるのがデイリースポーツ認定タッグチャンピオンの私だよ!!」と叫び、Leonとつかみ合いに。Leonは「後楽園でベルトを巻くのは『RED SOUL』だから!」と言い返すも、SAKIは「だから誰だよ、RED SOULってよ?」と冷たく言い放つ。
メインイベントは中森華子&大空ちえvs佐藤綾子&海樹リコという、こちらも後楽園を前にしてのダブル前哨戦。中森と佐藤の激しい応酬から、大空と海樹に試合の権利が移ると、大空がフィッシャーマンズ・スープレックス・クラッチから押さえ込むが佐藤が間一髪で救出。ノーザン・ライト・スープレックスからイグチボムを決めた海樹が大空を仕留めて決着となった。
マイクを持った海樹は「おい、ちえ! これが今の私とオマエの差。4月16日、POP防衛戦決まってますけど、私が勝つ未来はもう見えまくっているので。私はあのベルトを返上期間まで持っていきます。そしてあのベルト、(タイトル設立時の)青からピンクに変わってますね? 紫に自分が変えてみせます!」と宣言。
続いて中森は「佐藤さん、勘違いすんなよ? 私はただ避けてるわけじゃない。お互い団体の最高峰のベルト巻いてるのに、そんな2人が組んで負けた状況に私は甘えたくねぇんだよ。4月16日、私はPURE-Jという団体を背負って、プライドを懸けて必ずあなたを倒します」。佐藤は「華、わかってるよ。4月16日は“綾華”じゃなくて、私もディアナの看板背負ってシングルチャンピオンとして正々堂々闘う! シングル王者同士、正々堂々よろしくお願いします」と返答し握手を交わす。中森は会場のファンに対し、「メインでPURE-Jタッグが負けてしまって、こんな悔しい思いはありません。でも、まだ3週間あります。私は毎日精いっぱいのことをやり切って、明日からも頑張っていこうと思います。1人でも多くの方に見届けて頂きたいので、ぜひ後楽園大会を見に来てください。よろしくお願いします!」と呼びかけた。
『レインボーラビット vol.4』
◆2023年3月26日(日)東京・大田区産業プラザPiO 小展示ホール(12:00)
観衆100人
▼ピュアバトル・15分1本勝負
○KAZUKI(9分51秒/Kソード→片エビ固め)AKARI●
▼スペシャルシングルマッチ・15分1本勝負
●谷もも(9分31秒/ラリアット→片エビ固め)アイガー○
▼スペシャルシングルマッチ・15分1本勝負
△ライディーン鋼(時間切れ引き分け)真琴△
▼Road to 後楽園・20分1本勝負
●Leon&久令愛(18分23秒/チョロイルド)チェリー&SAKI○
▼Road to 後楽園・30分1本勝負
中森華子&●大空ちえ(14分38秒/イグチボム→体固め)佐藤綾子&海樹リコ○
★海樹リコのコメント
「佐藤さんとの初タッグはマジで“楽しかった”しかないし、勝ててホントに良かったです。余韻がすごいです。(大空について)同期を同期と思ってないのが自分のモットーというのがあって。同期に力の差を見せつけないとその言葉は言えないし、いつもシードリングで強い選手にもまれてるから差をつけてる自信しかないし、それを試合でも見せれてると思うので。中森さんの蹴りが強烈すぎて頭がフラッとしたんですけど、“まぁ余裕だったな”って感じですね」