今月２回目のマーベラス新木場大会。第２試合の３ＷＡＹマッチは『マゼンタ』Ｍａｒｉａ＆川畑梨瑚が結託して青木いつ希が孤立するところからスタート。次第に３人が入り乱れ、Ｍａｒｉａのエクスカリバーが川畑に炸裂すると勝利を確信するＭａｒｉａだったが、フォールの体勢に入ると青木がジャックナイフで２人をまとめて押さえ込んで３カウント。
セミファイナルは『黄色軍団』永島千佳世＆宝山愛と、渡辺智子＆ウナギ・サヤカが激突。渡辺とウナギのタッグはチームとして機能せず、互いに強引なタッチで試合権利を奪い合う形に。エプロンサイドでもつれ合う永島とウナギを両腕でのラリアットでなぎ倒した渡辺は、ＧＯ ＴＯ ＨＥＡＶＥＮで宝山を豪快に仕留めてみせた。
マイクを持った渡辺は「マーベラスに入って、若い選手を一歩下がって支えること…それが私の仕事だと思ってた。けど２冠を巻いてる永島千佳世を見て、私にしか見せられないこともあるんじゃないかと思う」とＡＡＡＷシングル王座への挑戦を表明。永島は「最近の渡辺智子の吹っ切れ具合、ちょっと怖いけどワクワクしませんか？ こないだＯＺのトーナメント（２・１２『Ｒ－４５』新宿）でドローに終わってますよね？ このベルトを懸けて闘いましょう」と受諾し、次回３・１０新木場はすでに永島のカードが決まっているため、その次となる３・１５新木場でのタイトルマッチが決定する。２人の間に割って入ったウナギも挑戦を要求し、永島vs渡辺の勝者への挑戦が濃厚に。永島は渡辺に対し「渡辺智子と永島千佳世の共通点、それは何か？ １番になったことがない。このＡＡＡＷのベルトを懸けてどっちが１番か決めましょう」と呼びかけた。
メインイベントは桃野美桜が「とんでもない相手」との５番勝負・第２戦として中島安里紗と対峙。５年ぶり２回目のシングル戦は中島が激しい打撃で圧倒し、必死に食らいつく桃野も持てる技をぶつけていくが、中島は左右のエルボー連打からだるま式ジャーマン。最後はドラゴン・スープレックスでとどめを刺した。
試合後、中島は「おいクソガキ！ １０００回泣けよ。そしたら１回ぐらい笑えんじゃねぇの？ …強くなれよ」とエール。中島が花道を引き上げると、ようやく起き上がった桃野は「クソババア！ 野蛮人エルボーじゃなくて殺人エルボーだよ、本当に…。でもシードリングと４年ぶりに交わることができたこの５番勝負…たぶんこれ、リスタートだと思います。今シングルのベルトを狙っている中で、ベルトというものがどれぐらい遠い場所にあるか、すごく身にしみました。でも、自分はこの場所にいたくないから、抜け出していきたいから、この５番勝負をやってます。第１戦からこんなボロボロな姿しか見せれてないけど、全部意味があることだから。見ててください」と前向きに。最後は「Ｉ ＬＯＶＥ ＭＩＯ！」のかけ声で大会を締めた。
バックステージで桃野は「ずっと試合したかったんですよ。でもマーベラスとシードリングが交わることがなくて。４～５年ぶりだと思うんですね。ここがいいきっかけになったらいいなと思っています。久しぶりに体感したけどヤバイですね。でもシードリングの人はあんなヤツと毎回試合してるから。久しぶりにシードリングを感じました。美桜もただのクソガキじゃないので。もう２４歳なんですけどね。向こうが持っているベルトに逆指名したくなるぐらいに、この５番勝負を終わる頃にはなってるので。最高にいい経験をしました。経験だけで終わらせません」とコメント。
中島は「５年ぶりで２回目のシングル。ある時からいっさい関わりがなくなってしまってたんですけど、プロレスを愛する団体同士もっと闘いたいなと思ったし、彩羽匠も復帰したということで視界にどうしても入って来る相手ではあるので、やりたいなと思いますし。今シードリングのタッグのベルトに一緒に挑戦してくれるパートナーを私は探しているので、マーベラスの中でもいろんな選手いると思うんで探したいなと思ってます」と話した。
『Ｍａｒｖｅｌｏｕｓプロレス ｉｎ 新木場』
◆２０２３年２月２１日（火）東京・新木場１ｓｔ ＲＩＮＧ（１９：００）
観衆未発表
▼１５分１本勝負
○井坂レオ（８分３５秒／フェースロック→ギブアップ）鈴木謙介●
▼３ＷＡＹマッチ・１５分１本勝負
●Ｍａｒｉａ、●川畑梨瑚（１２分５７秒／ジャックナイフ式エビ固め）青木いつ希○
▼２０分１本勝負
永島千佳世＆●宝山愛（１０分４秒／ＧＯ ＴＯ ＨＥＡＶＥＮ→片エビ固め）渡辺智子○＆ウナギ・サヤカ
▼～桃野美桜５番勝負 第２戦～・２０分１本勝負
●桃野美桜（１２分４２秒／ドラゴン・スープレックス・ホールド）中島安里紗○
▼３日前にスペインでの復帰戦を終えた彩羽匠はリングサイドでビデオカメラマンを担当。次回３・１０新木場が日本復帰戦となる。
