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JWP10・9王子、各選手のコメント

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★木村響子
 「14年間…獲るまでかかったベルトだったので。たぶん人生の中でこれだけの想いを溜めることって、ないかもしれないですね。ホントに最後の最後、ギリギリですけど今日獲れて嬉しいです」
 ━━中島について。
 「やっぱりあの世代ではダントツに強いし、野心もあって…すごい燃える相手でもあるし。でもやっぱり、ここからさらに先に行ってほしいんで。そのために限界まで…短いですけど壁となれる限りは壁になりたいです。中島に限らずもう全団体の若手の壁となって、最後の最後まで大きい壁として存在したいです」
 ━━これまでのあなたのシングルのタイトル戦の中で、あれだけの一点攻撃は珍しいが。
 「相手のファイトスタイルが猪突猛進だったので、それに勝つって考えたら、やっぱりこれしかないなって。私には(ビッグ)ブーツっていう宝物もあるんですけどね。今日、足攻められたのでブーツもキツイなと思って。最後の動きっていうのは、ホントにデビューしてすぐ…半年ぐらいからボリショイさんが教えてくれた入り方で。そればっかり毎日100回とか練習したぐらいで、体が覚えてるなって」
 ━━次の防衛戦が決まったが、名乗りを上げる選手がいる限り続けていく?
 「そうですね。日数少ないんで。自分の性格からいって返上するとかすごいイヤなので。死にもの狂いでかかってきてほしい。出場する全部の試合、防衛戦になってもいいぐらい向かってきてほしい」

 ━━無差別王座には過去2回挑戦したが。
 「ホントに春山さんとやった試合っていうのはターニングポイントで、あの時の私って今でいう中島安里紗みたいなもので。ハードヒットだろうがなんだろうが、とにかくダメージを与えて勝ちゃいいと思ってたんですよ。でも“そうじゃないんだよ”っていうのを春山さんは身をもって教えてくれたのかなって、あの試合のあと思って。あれ(バルコニーからのダイブ)を受けたっていう覚悟。どういう気持ちでよけなかったのか? っていうこととか、いろいろ考えて。やっぱり殺し合いじゃないなって。あのとき春山さんと闘わなかったら、私はもっと危険なレスラーになっていったと思うし、あれがあって…やっぱり勝つために作戦練って考え抜けば勝てるから。ケガなんかさせなくても」
 ━━花のジュニア王座戴冠は刺激になった?
 「なりましたね。私獲ってないんで悔しくて!(苦笑)今、挑戦したくてもできないじゃないですか。だからすごい悔しくて…先、越されたなって」
 ━━他団体も含め、ベルトは何本になる?
 「(1つずつ計算して)親子で8本。ベストフレンズに並んだんじゃないですか?」
 ━━JWPのベルトは木村家で総取りとなったが。
 「そうですね! 嬉しい。しんどいですけどね、なんか(心が)折れそうだったから。エルボーすごすぎて…(苦笑)。“この人、腕ダメ-ジあんのかな?”ってぐらい」
 ━━次期挑戦者・勝について。
 「あそこで名乗りを上げてきたっていう心意気は良しだと思います。あとはどれだけ本人がこの試合に対して、どういう心構えで取り組んで、どれだけ追い込んでくれるかっていうのは、逆に言うと楽しみにしてます」


★中島安里紗
 「負けっていうのはホントに…当然かもしれないけど頭になかったので。でもリング上で言った通り、勝ち逃げは許さないっていう気持ちですよね。11月3日、そこにベルトがあってもなくても木村響子に勝って…もう闘うことはないと思うので」
 ━━今日の木村はいつもと違った?
 「どうなんですかね? そんなに木村響子を追ってみてるわけでもないのでわかんないですけど…。でも、木村響子にとってのJWP無差別っていう、そこに対する想いっていうのはやっぱり試合前からすごくにじみ出ていたと思いますし。でも私も無差別への想いはありますので、そこで負けてたとは思わない」
 ━━木村が“中島は昔の自分のようだ”という話をしていたが、11月3日の闘い方はどうなる?
 「木村響子が言ってたルールっていうのも、どうなるかわかんないしアレですけど…。先人たちのアドバイスっていうのもあると思うんですけど、やっぱり私は私の思うままにしかできないと思うし、そうう言葉っていうのは心の隅のほうに置いてはおきますけど。リングに上がったら“こうしなきゃいけない”とか考えても、結局は感情というか本能に突き動かされるままにしかならないと思うし、そうじゃなくなったら私は私じゃないと思うし。“ハードヒットだけ”っていうのは木村響子から見た中島安里紗であって、私はそれだけじゃないというところをしっかりわからせなきゃいけないと思います」
 ━━木村親子にJWPのベルトをすべて獲られた状況について。
 「そうですね…私はいつまでもそのことを思っているような人ではないので。今、私が思うのは無差別を獲られた悔しさとか自分への怒りとかだけですね。ベルトに対して…ってなるのは、そろそろほか(の選手)が…今日、愛実が来ましたけど、出てきてもいいんじゃないかなって思いますし」
 ━━勝の無差別挑戦について。
 「いいと思います。私は再戦を求めましたけど“ベルトを”っていうのを言ったつもりはないし。私は木村響子にベルトがあろうがなかろうが…愛実に負けた木村響子であったとしても後楽園ホールでやる価値はあると思います」

★勝愛実
 「ずっとJWPのトップっていうのは中島安里紗っていうイメージがすごく付いてて…。セコンドで見てたんですが、見てることしかできない自分にすごくイラ立ちと、悔しさと。っ結局、無差別も木村響子の腰に渡ってしまって、中島安里紗も“もう1回”とか勝手なこと言ってたんで。それはちょっと違うんじゃないかなって。負けて“はい次”ってできるんだったら…そんな簡単な世界になってほしくないし。もっともっと高い場所にあるべきだと思うし。そこで木村響子に挑戦して自分がJWPのトップに立って、新しいJWPを作り上げていきたいと思います」
 ━━7月に中島の無差別に挑戦しているが、この3ヶ月で変わった部分は?
 「毎回思います、それは。徐々にですけどコンディションも戻ってきているし、リングの感触も体に染み込んできてるので。ただ引退前に戻すってよりかは、やっぱり新しい勝愛実で行きたいと思ってるので。どんどん塗り替えていけたらと思ってます。1試合1試合で手応えはすごい感じてます」
 ━━新しいJWPとは?
 「私が無差別のチャンピオンになってからのお楽しみということで…(笑)。現時点では木村響子が防衛するって見方が多いと思います。ほとんどがそうだと思います。でも今までの経験上、結果がすべてではないと思います。何が起こるかわからないのがプロレスだし…大ドンデン返しを起こします」


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