井上京子のデビュー28周年記念日に開催されたディアナのビッグマッチ。同期の井上貴子と吉田万里子も出場し、全女の昭和63年組トリオがそろい踏みとなった。第1試合ではディアナ1年ぶりの生え抜き新人・池野真奈美が吉田の胸を借りてデビュー。中島安里紗に挑んだジェニー・ローズは積極的に技を繰り出していくも、エルボーからのジャーマンに完敗。9月にW.W.W.Dタッグ王者となった永島千佳世&藪下めぐみは凶器を駆使するヒールファイトで、青野敬子&KAZUKIから勝利をあげた。
Sareeeは世志琥を相手に5・5後楽園以来、2度目の一騎打ち。コール時に奇襲をしかけたSareeeは、世志琥を場外に落とすとTシャツを着たままプランチャでダイブ。その後はペースを取り戻した世志琥に苦戦を強いられるが、ダイビング・セントーンをかわしたSareeeはコーナー2段目からのダイビング・フットスタンプを突き刺すとジャーマン、そして裏投げを一閃。さらにカウンターのローリングソバットから裏投げを3連発で決めるが、これをカウント2でキックアウトした世志琥は強烈なラリアットから押さえ込んで3カウントを奪取。まさかの連敗を喫したSareeeは試合後も執拗に世志琥に食ってかかり、バックステージでは「次、負けたら辞めるつもりで」と再戦を訴えた。40歳以上の選手を対象として新設されたエリザベス王座は、KAORUのテーブルを奪い取ったジャガー横田が下田美馬の脳天への一撃からエグい角度のフッシャーマン・バスターで快勝。タレントの光浦靖子さんからベルトとトロフィーが手渡されたジャガーは、セコンドとして尽力したクライシスのメンバーと写真に収まった。
メインイベントでは京子&貴子の『ダブル井上』が90年代前半の全女マットを席巻した『ジャングルジャック』アジャ・コング&伊藤薫と激突。試合前にはブル中野さんもリングに上がり、往年のファンから歓声が沸き起こる。京子らの1年後輩で27周年を迎えた伊藤薫がダイビング・フットスタンプで京子をあと一歩まで追い込むが、アジャの裏拳が伊藤に誤爆。すかさず貴子が美拳を叩き込むと、京子がショートレンジのラリアットから伊藤をフォール。記念日の快勝で上機嫌の京子は少しずつ体調を戻してきたことを明かすと、自身が保持しているW.W.W.Dシングル王座の次期挑戦者に伊藤を指名し、握手を交わした。
(各選手のコメントなどは後日、誌面にて)
『品川ステラボール大会』
◆10月10日(月・祝)東京・品川プリンス ステラボール(14:00)
観衆未発表
▼池野真奈美デビュー戦・20分1本勝負
吉田万里子(7分49秒/ダブルアーム式フェースバスター→片エビ固め)池野真奈美
▼Beginning提供試合・20分1本勝負
○仁科鋭美&あきば栞(11分40秒/蒼魔刀→片エビ固め)●安納サオリ&万喜なつみ
▼~Challenge~ディアナUSA VS JWP・20分1本勝負
中島安里紗(8分0秒/ジャーマン・スープレックス・ホールド)ジェニー・ローズ
▼PWWW VS CRYSIS・20分1本勝負
永島千佳世&○藪下めぐみ(13分43秒/飛びつき腕ひしぎ十字固め)青野敬子&●KAZUKI
▼スペシャルシングルマッチ~再戦~・30分1本勝負
世志琥(12分58秒/ラリアット→体固め)Sareee
▼W.W.W.D世界エリザベス女王初代王座決定戦 3WAYマッチ・60分1本勝負
ジャガー横田(10分5秒/フィッシャーマン・バスター→体固め)下田美馬
※もう1人はKAORU。キャリアに関係なく40歳以上の選手を対象とした新王座で、ジャガーが初代王者となる。
▼井上京子デビュー記念日特別試合 スペシャルタッグマッチ・60分1本勝負
○井上京子&井上貴子(20分56秒/ラリアット→片エビ固め)●伊藤薫&アジャ・コング