マーベラス年内最後のビッグマッチ。8・8後楽園で予定されていた長与千種&川畑梨瑚vsMaria&堀田祐美子が第1試合で行なわれ、長与と川畑は入場時にダンスで会場を驚かせると、クラッシュギャルズの入場曲『ローリングソバット』に乗って、長与は会場のファンに大きくアピールしながらリングイン。ダブルの正拳突きを繰り出すなど好連係を見せる長与&川畑だったが、残り時間1分を切ったところでMariaが長与の腕を極めてギブアップ勝ち。リングにひざまづいた長与は堀田にも同じように付き合わせて、Mariaと川畑に再戦を懇願した。
続いて8・8後楽園で引退試合を行なったKAORUがコスチューム姿で登場。長与への感謝を言葉を贈ると、マーベラスの選手たちが見守る中で保留されていた残りの5カウントが打ち鳴らされる。
第3試合からは彩羽匠が負傷による長期欠場のため返上したAAAWシングル王座を争う、10選手による1DAYトーナメントに突入。宝山愛は桃野美桜の入場時に奇襲を仕掛けると、場外でも息をもつかせぬ猛攻へ。リングに上がろうとする桃野を阻止してのリングアウト勝ちを狙うも、生還を果たした桃野はJKボムで一蹴する。数年前にマーベラスUSAとして登場したクイーン・アミナタが再来日。アメリカで大きく成長した姿を見せると、大きく助走をつけて落差のあるシュバインでこの日2試合目のMariaから勝利した。
マーベラスで台風の目となっているウナギ・サヤカは重鎮・渡辺智子と激突。渡辺は真っ逆さまに叩きつけるキャノンボールバスターを解禁するなどシリアスなファイトを繰り広げるも残り時間との闘いになり、ウナギがフォールの体勢に入ったところで10分時間切れ。トーナメントの規定により両者失格となる。門倉凛はこの日2試合目の川畑を撃破、永島千佳世はまなせゆうなの腕を極めて、それぞれ1回戦を突破する。
2回戦の桃野vsアミナタは渡辺とウナギの失格により事実上の準決勝となり、アミナタのフォールを切り返して押さえ込んだ桃野の決勝進出が決定。永島は裏拳連打からのフィッシャーマン・バスターで門倉を破り決勝戦へ。
休憩時間を挟んでの決勝戦は桃野美桜vs永島千佳世。ともに3試合目ながら持ち前のスピードとテクニックで動きの止まらない攻防を繰り広げ、永島がハーフネルソン・スープレックスからのフィッシャーマン・バスターで3カウントを奪取。第16代チャンピオンとなった永島は、実に20年ぶりとなる返り咲きを果たした。
試合後はアミナタが王座挑戦をアピールし、日本での滞在期間が限られていることから、早くも次回12・15新木場でのタイトルマッチが決定。バックステージで永島は「引退しなくて良かった」と笑顔を見せた。
『Marvelousプロレス 後楽園ホール大会』
◆2022年12月4日(日)東京・後楽園ホール(18:15)
観衆未発表
▼I'm back 600・10分1本勝負
●長与千種&川畑梨瑚(9分18秒/三角絞め→ギブアップ)Maria○&堀田祐美子
▼10分1本勝負
●井坂レオ(7分5秒/スモールパッケージ・ホールド)がばいじいちゃん○
▼AAAWシングル王者決定トーナメント1回戦・10分1本勝負
○桃野美桜(1分43秒/JKボム)宝山愛●
▼同トーナメント1回戦・10分1本勝負
○クイーン・アミナタ(4分43秒/ランニング・シュバイン→エビ固め)Maria●
▼同トーナメント1回戦・10分1本勝負
△ウナギ・サヤカ(時間切れ引き分け)渡辺智子△
※トーナメント規定により両者失格
▼同トーナメント1回戦・10分1本勝負
●川畑梨瑚(4分8秒/ドラゴン・スープレックス・ホールド)門倉凛○
▼同トーナメント1回戦・10分1本勝負
○永島千佳世(8分7秒/腕固め→ギブアップ)まなせゆうな●
▼同トーナメント2回戦・10分1本勝負
○桃野美桜(6分27秒/十字架固め)クイーン・アミナタ●
▼同トーナメント準決勝・10分1本勝負
●門倉凛(8分16秒/フィッシャーマン・バスター→片エビ固め)永島千佳世○
▼同トーナメント決勝戦・30分1本勝負
●桃野美桜(10分38秒/フィッシャーマン・バスター→エビ固め)永島千佳世○
※永島が第16代王者となる。