8・17後楽園での旗揚げ7周年大会でヒザを負傷し欠場中の中島安里紗が、ビヨンド・ザ・シーのシングル王座を返上。今大会では空位となったベルトを争う10選手による1DAYトーナメントが開催されることになった。中島の代わりにシードリングを守ると約束した松本浩代は1回戦・第1試合で笹村あやめを破ると、2回戦では海樹リコに勝利。水波綾が不戦勝となったあおりを受けて、インターバルなしで迎えた準決勝では川畑梨瑚を破り決勝戦へ。もう1つの準決勝ではこの日2試合目の水波を迎え撃つシード枠の青木いつ希が、ホットリミットを切り返しての3カウントで決勝進出。松本vs青木の決勝戦は必殺のロックドロップが火を噴き、松本が第8代チャンピオンとして初めてシードリングのシングル王座を獲得した。
マイクを持った松本は「このベルトを獲って嬉しいっていうのは、中島が死んでも守り続けたかったベルトだから。私は待ってるよ。中島、どうすんだって聞いてんだよ!?」。本部席からすべての試合を見ていた中島がリングに上がり、「ずっと“いらない”って言ってたそのベルト…今オマエがそれを巻いてる。納得だよ! あなたが今、このリングの強さの象徴だよ。認めてやるよ」。すると松本は、年内最終戦となる12・28後楽園での復帰を目指している中島に対し「私がシードのチャンピオンとして12月の後楽園ホール、オマエの復帰戦、オマエに防衛戦やらせてやるよ!」と仰天発言。しかし中島は「もちろん受けるに決まってんだろ! オマエは確かに強さの象徴だよ。ただ、それは12月28日まで。オマエと試合がしたいから、このベルトをもう1度巻きたいから、必ずこのリングに戻って来る。それまではこのリングを任せたよ」と受けて立った。
また、第5試合で行なわれたハイスピードマッチは3WAYから始まる勝ち抜き戦で、米山香織が岡優里佳と関口翔を連破して勝ち名乗り。セミファイナルのタッグ王座戦は『ラスエゴ』真琴&朱崇花が『COLOR'S』SAKI&櫻井裕子を下し、4度目の防衛に成功している。
『SEAdLINNNG~October Fist!~』
◆2022年10月19日(水)東京・後楽園ホール(18:30)
観衆455人
▼SEAdLINNNG BEYOND THE SEA Single・新王者決定1DAYトーナメント1回戦・10分1本勝負
○松本浩代(5分9秒/ロックドロップ→片エビ固め)笹村あやめ●
▼同トーナメント1回戦・10分1本勝負
●アマゾン(4分31秒/オクラホマロール)海樹リコ○
▼同トーナメント1回戦・10分1本勝負
○水波綾(6分57秒/ラリアット→片エビ固め)神姫楽ミサ●
▼同トーナメント1回戦・10分1本勝負
△中森華子(時間切れ引き分け)優宇△
※トーナメント規定により引き分けは両者失格。
▼ハイスピード3WAYマッチ・20分勝ち残り戦
米山香織 vs 関口翔 vs 岡優里佳
[1]○米山(5分26秒/ジャックナイフを切り返す→エビ固め)岡●
[2]○米山(6分18秒/粘着返し)関口●
▼同トーナメント2回戦・10分1本勝負
○松本浩代(5分43秒/バックエルボー→エビ固め)海樹リコ●
▼同トーナメント2回戦・10分1本勝負
○水波綾(1回戦で中森と優宇が両者失格→不戦勝)
▼同トーナメント準決勝・20分1本勝負
●川畑梨瑚(5分41秒/ひろよストーン→片エビ固め)松本浩代○
▼同トーナメント準決勝・20分1本勝負
○青木いつ希(2分21秒/ホットリミットを切り返す→エビ固め)水波綾●
▼SEAdLINNNG BEYOND THE SEA Tag Championship・30分1本勝負
真琴&○朱崇花(14分12秒/ムーンサルトプレス→片エビ固め)SAKI&櫻井裕子●
※第11代王者組が4度目の防衛に成功。
▼同トーナメント決勝戦・時間無制限1本勝負
○松本浩代(9分18秒/ロックドロップ→片エビ固め)青木いつ希●
※松本が1DAYトーナメント優勝。第8代王者となる。