聴覚障がい者と健聴者によるコラボイベントの新木場大会。現在はWILD軍が占拠しているため『WILD HERO』の興行として開催された。女子の試合が2試合行なわれ、第2試合ではろうレスラーの百太聾が奮闘するも、みかんでポンで叩きつけた藤田あかねが快勝。後半戦に入ると中島安里紗&朱里vs松本浩代&志田光という好カードが実現し、4者とも譲らず。連係攻撃を繰り出すなど無難なタッグワークを見せていた松本と志田だが、志田の竹刀がフルスイングで誤爆すると怒った松本は志田を担ぎ上げ、場外に立つ相手2人を目がけてトップロープ越しにホイップ。エプロンサイドで意地の張り合いとなった結果、誰もリング内に生還できずカウントアウトで幕を下ろした。
deaf japan pro-wrestling HEROスピンオフ興行『WILD HERO』
◆2月22日(月)東京・新木場1st RING(19:00)
観衆309人
▼第2試合・20分1本勝負
○藤田あかね&尾崎妹加(9分3秒/みかんでポン→エビ固め)●百太聾&小波
▼第4試合・30分1本勝負
▲中島安里紗&朱里(17分15秒/両者リングアウト)▲松本浩代&志田光
※女子の試合のみ掲載
★藤田あかね&尾崎妹加
藤田「楽しかったです。小波はよく当たってるんですけど、百太聾さん初めてだったので…。意外に蹴りとか痛くてビックリしました」
尾崎「今日当たる選手の方々は皆さん初めてで、至らないところがたくさんあったんですけど、あかねさんや皆さんと一緒にできてホントに楽しかったです。これからも自分らしさを忘れない試合ができたらいいなと思います」
★松本浩代&志田光
松本「オメー何やってんだよマジで!」
志田「はぁ!? オマエがあそこでリング上がってたら勝ってただろうがよ!」
松本「竹刀使うなよ! いっつも私に当たってんの!」
志田「オマエ、竹刀がなかったらもっと負けてたろ!…まぁどっちに当たってもいいからね、私にとっては」
松本「でもねぇ、まさかここでこういうカードが実現すると思ってなかったんで。いつかやりたいとは思ってたんで、誰と組もうが誰と闘おうが。隣りにいるコイツ(志田)とでも…」
志田「この決着はホント悔しいですね! 最近よく(松本と)組まされてるんですよ、OZで」
━━共闘していくつもりはない?
志田「ないっすね!! まったくないです!」
松本「でもなんかいつも組みたがられるんですよね。まぁ隣りにいて比べられてるというのはあると思うんで…」
━━中島とは久しぶりだったが。
松本「そうですね。でも、このタイミングでやれたのは良かったんじゃないですか? プラスの意味で言えば。次、勝つのは私ですけど。以上です」
志田「相手も味方も、この中で1番目立っていかなきゃいけないのはもちろんわかってることだし。ここから飛び抜けてさらに上を倒していくっていう意味では…このタイミングでこんなカードを組んでくれて、ホントに感謝の気持ちでいっぱいです。次いつあるかわかんないですけれども…1人1人当たったとしても、つぶしていく相手で間違いないと思っています」
★中島安里紗&朱里
中島「普通Jでも組めないし、私は今OZ、アイス参戦してますけど、そこでも絶対組まれないようなカードなので…どうなることかと思いましたが結果がね。勝敗ついてないんで何とも言えないですが…」
朱里「そうですね…ホント中島ちゃんと組むのもすごい久しぶりで、松本選手と全然当たったことなかったので新鮮でした。でもやっぱりこういう結果になってしまったので、どんどん試合して次は勝ちたいなって思います」
━━この4人がトップという自負はある?
中島「どうなんですかね。なんかトップっていうといろいろ見解があると思うのでアレですけど、でも間違いなく中心にいる4人だとは思うので。おもしろいし…」
朱里「なかなかないから…絶対またやりたいです」
中島「ホントに! でも毎度毎度やってちゃダメで、つぎ当たるときはさらにみんなが上にいる状態で…っていうのはありますね。でもムカつく!(苦笑)なんですかね? 同世代というか世代は一緒だと思うし、やっぱり1番ライバル視しなきゃいけない部分だとも思うけど…自分が勝っているものを大事に、負けているものは自分の中でちゃんと肯定して、しっかり成長につなげたいと思います」