第1試合では7・24後楽園でデビューしたアイビス咲蘭とRiNOが初タッグを結成し、この8月で3周年となる藤ヶ崎矢子&弓李の同期タッグと対戦。メキシコ流の関節技を繰り出す矢子は咲蘭にミサイルキックで追撃すると、咲蘭はスワンダイブ式のミサイルキックを放って会場を驚かせる。しかし2発目のミサイルキックは矢子が身をかわして自爆に。弓李のフィッシャーマンズ・スープレックスから、矢子がダイビング・ボディープレスで咲蘭を仕留めた。翌週の両国大会でジュニア王座に挑戦する矢子は、リングサイドにいた鋼に対し「鋼さんにベルトを持ったまま卒業はさせません」と宣言。鋼は「私に勝てると思ってるの? ベルトを持ったまま卒業するからな」と涼しい顔で返答する。第2試合は中森華子が初対決の長崎まる子を相手に得意のキックで優位に進めると、最後は延髄斬りからのシャイニング・ウィザードで快勝した。
かつてはジュニア王座を争うライバル同士だった勝愛実とSareeeが約2年ぶりのシングル対決。序盤から馬乗りになってのエルボーを応酬するなど互いに意地をムキだしにすると、エプロンでの攻防から勝がSareeeを担ぎ上げて場外マット上に投げ捨てる。リングに戻ったSareeeに勝が後頭部へのミサイルキックを叩き込むと、足に負荷がかかってしまったSareeeは場外にエスケープ。テーピングを施して試合を続行し、痛みをこらえながらドロップキックや裏投げを放っていくが時間切れで幕。納得のいかない試合内容に両者とも悔しさをにじませた。
セミファイナルでは中島安里紗とLeonが10か月ぶりのタッグを結成し『WANTED'14』KAZUKI&ライディーン鋼と対戦。KAZUKIのコーナー最上段からのダブルニードロップ、デス・バイ・ロドリックを立て続けに食らいピンチとなる場面もあった中島だが、ロープに走ったKAZUKIにLeonがカウンターのスピアーを叩き込んで動きを止めると、中島がエルボーの連打からドラゴン・スープレックスで3カウントを奪った。マイクを持ったKAZUKIは「もう知ってると思うけど私たちWANTED、ベストフレンズを倒してタッグチャンピオンになるのが夢だったわけよ。こないだの後楽園、中島がちょっと暴走気味で負けて落ち込んじゃってんのかなと思ったけど…元気じゃん! 中島が元気だから私のヒザ小僧も喜んじゃってるよ。今日けっこう炸裂したよ? まぁ勝てなかったのは残念だけど8月14日、オマエら絶対防衛しろよな。その次は私らとだ」とアピール。中島は「防衛するよ。そのあと何度でも何度でもオマエらの挑戦受けてやるよ。つまりな、防衛してオマエらを指名したとしても、オマエらはベストフレンズに勝てねぇよ。何度でもやってやるよ!」と言い放った。
メインイベントはデビュー5周年のリアル記念日のラビット美兎が、3年連続でコマンドボリショイと一騎打ち。ボリショイと互角に渡り合うなど成長を見せつける美兎は、ピコニー・スマッシュもカウント2でキックアウト。後楽園で尾崎魔弓を仕留めたマリコ・スパイク(キャプチュードバスター)で試合を決めたボリショイは、「5周年ホントにおめでとう! こんなに後輩が強くなってくるから、私はもっともっと強くなんなきゃいけないんだよ。まだまだ美兎には超えさせないぞ!」とマイク。美兎は「本日はご来場ホントにありがとうございました! 正直5年もやれるとは思ってなかったです。でも苦しい時、ボリショイさんがそばにいて…いつも励ましてくれました。ホントにありがとうございます! でもでもでもでも! 今日勝ちたかった…。だから今よりもっともっと成長してボリショイさん、あなたから3カウント取ります! これからもラビット美兎を応援よろしくお願いします!」と涙ながらにあいさつ。続いてJWP選手会から美兎に花束と寄せ書き色紙が贈られた。
『FLY high in the 25th anniversary』
◆8月7日(日)板橋グリーンホール(17:30)
観衆120人
▼ヤングジェネレーションタッグマッチ・15分1本勝負
○藤ヶ崎矢子&弓李(8分20秒/ダイビング・ボディープレス→片エビ固め)●アイビス咲蘭&RiNO
▼15分1本勝負
中森華子(9分56秒/シャイニング・ウィザード→片エビ固め)長崎まる子
▼スペシャルシングルマッチ・15分1本勝負
勝愛実(時間切れ引き分け)Sareee
▼JWP純血タッグマッチ・30分1本勝負
○中島安里紗&Leon(17分35秒/ドラゴン・スープレックス・ホ-ルド)●KAZUKI&ライディーン鋼
▼ラビット美兎デビュー5周年記念試合 ・30分1本勝負
コマンドボリショイ(15分48秒/マリコ・スパイク→片エビ固め)ラビット美兎