ディアナを席巻するヒールユニット・CRYSIS(クライシス)による初の大会。全5試合が男女ミックスドマッチという試みで、平日の新木場にビッグネームが集結した。第3試合のジャガー横田プレゼンツマッチで、XとされていたSareee&田中盟子の対戦相手は神取忍&ダイナマイト関西。入場だけで大きなどよめきを誘った2人だが、試合前にマイクを持った神取は「なんだよこれ? ミックスドマッチ? 女子レスラーだろ!? おかしいだろ」と不満を漏らす。ストダマの気迫と勢いを真っ向から受け止めると、最後は神取が一本背負いからの腕十字で盟子からギブアップ勝ち。試合後、関西は「オマエら…なかなかおもしろいやないか。ねぇ神取さん、楽しかったですね?(笑)これからホンマにディアナ背負ってやるんやったら、いつでもかかってこい! 真剣にかかってきたら、いつでもやってやりましょうね!」と神取に呼びかけると、盟子は「待ってろー!! すぐいったる!!」と叫んだ。
セミファイナルでは堀田祐美子が保坂秀樹と一騎打ち。堀田のセコンドについたブードゥーマーダーズの拳剛(けんご)の介入もあり、チェーンを手にしたパンチで堂々の勝利を飾った堀田は、「小学校の時にテレビで見ていた」という保坂に「まだまだだな」と言い放つ。メインイベントはストリートファイト戦による6人タッグマッチ。ジャガー横田は初挑戦の試合形式に、毒霧と自らの血で顔を赤く染めながら奮闘。1ヶ月半ぶりの復帰を果たした井上京子は、有刺鉄線ボードに叩きつけられる場面もありながら元気なファイトを展開した。6人が入り乱れる中、TARUが京子を仕留めてクライシスの勝利で幕。マイクを持った大仁田は「ジャガーさんよぉ! 40年間やってきてアンタを机パイルドライバー! やれるとは思いませんでした!」と叫ぶと、いつもより控えめながら、会場に水を撒き散らす。また“ brother”YASSHIがブードゥーマーダーズを脱退してフリーとなることを発表。ケンカ別れではなく大きな挑戦であることを熱弁すると、TARUもその決意を受け止めた。これによりクライシスからも脱退となるが、代わりに拳剛の加入がTARUの口から発表されている。
★ジャガーのマイク
「ストリートファイト、39年目にして初めてです! やはり年数は経っても、初めての経験というのは新鮮なもので…もう若手の時のような心臓の鼓動でリングに上がりました。でもリングに上がればファイターなので、体の大きさも男女の別、そういう意味で私なりに一生懸命やったんですが…TARUのおかげで勝利はできましたけれど、まだまだ攻撃力のなさ。自分の非力さをとても感じた一戦ではありました。なおかつ、39年守り続けた鼻が折れたようです。(会場からのどよめきを聞いて)私も“えぇ~?”です。ホントに鼻だけは守って39年きたんですが。大仁田さんにやられました、これは。ただホントにいい経験できましたし、皆さんに応援して頂いて私なりの一生懸命したファイトでした。これからも一歩一歩立ち向かって、追及して自分を磨き、クライシスを磨き、頑張っていきますのでどうか応援してください」
『クライシス興行』
◆2月17日(水)東京・新木場1st RING(19:00)
観衆300人(超満員)
▼“日米対抗”男女ミックスドマッチ・20分1本勝負
○ビッグバン・ニコル&ブッファ(12分5秒/ビッグバン・バスター→片エビ固め)●日向小陽&菅原拓也
▼“巨漢、巨穴”男女ミックスドマッチ・30分1本勝負
○志田光&大鷲透(13分20秒/横入り式エビ固め)伊藤薫&●柴田正人
▼“ジャガー横田プレゼンツ”試練の男女ミックスドマッチ・45分1本勝負
○神取忍&ダイナマイト関西(6分52秒/腕ひしぎ十字固め)Sareee&●田中盟子
▼“暴走裏番長対決”男女ミックスドマッチ・60分1本勝負
堀田祐美子(8分45秒/チェーンパンチ→片エビ固め)保阪秀樹
▼有刺鉄線ボード・ストリートファイト・スペシャル6人男女ミックスドタッグマッチ・時間無制限1本勝負
ジャガー横田&○TARU&“ brother”YASSHI(13分42秒/ダイビング・ギロチンドロップ→体固め)大仁田厚&●井上京子&大谷晋二郎