『アイスリボン734』
◆7月2日(土)埼玉・アイスリボン道場(14:00)
観衆93人
▼15分1本勝負
星ハム子&○テキーラ沙弥(11分25秒/グラン・マエストロ・デ・テキーラ)藤田あかね&●松屋うの
▼10分1本勝負
つくし(6分55秒/ダイビング・フットスタンプ→片エビ固め)235
▼10分1本勝負
宮城もち(6分55秒/メタボリックサンド→片エビ固め)弓李
▼20分1本勝負
○世羅りさ&雪妃真矢(14分6秒/ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め)藤本つかさ&●長崎まる子
ICE×∞王座戦前、世羅vs藤本の最後の前哨戦。世羅は正パートナーの雪妃とタッグ。一方、まる子との同じ猪年(ただし一回り違う)タッグでこの一戦に臨んだ藤本。戦力的にはタッグ王座挑戦経験もある世羅組に分があるかと思われたが、ポイントを握っていたのは、トライアングル王座戦に向けて絶好調のまる子だった。イノシシらしく積極的な突進をみせつつ、藤本が少しでも劣勢になると、素早いフォローに入る。これを何度も繰り返されたためか、世羅はなかなかリズムが掴めない。何度となく突っかかってくるまる子に「なんなんだ、お前は!」と苛立ちを隠せない世羅。藤本に対して、サッカーキックには背中へのラリアットで対抗したり、掟破りの極楽固めを仕掛けていった世羅だが、逆に強烈なサッカーキック&極楽固めを決められるなど、どこか攻撃もちぐはぐ。最後は力技でまる子を沈めた世羅だが、試合後、藤本のもとに近づき握手を求めるが、藤本に握手のフェイントからの張り手を食らうなど、明らかに精神的に優位に立っているのは藤本と印象を与えてた。
健闘したまる子は「デビュー戦の時に藤本さんと組んで頂き、今まで何回も藤本さんと組んで、明日は藤本さんにベルトを獲ってもらいたいと思っています。なので、本日は自分の中に作戦があったんですけど、自分が世羅さんに勝ってしまえば、世羅さんに精神的なダメージ与えられると思って、やり足りねえ!ってずっと言っていたんですけど潰されてしまいました。今日の悔しさを明日の後楽園ホールにぶつけて、明日は黄色いベルトを黄色い自分が獲ります」と語り、世羅を必死にフォローする動きをみせた雪妃は「私は今日、気分がいいです。横で見ていて、後輩の沙弥が勝ったりとか、まる子がタイトルマッチに挑戦するとか、後輩がガンガン上がっているのを見て、スゴいなぁと思っています。自分はトライアングル、興味あったけど、似合わないねって言われたのですが、でもいつか挑戦していきたいなと思っています。その日まで地道にやりますので、よろしくお願いします」とコメント。最後にマイクを持った世羅はしばしの沈黙のあと、「自分が一番、自分にもどかしさを感じています。今日、勝ったけど、結局は翻弄されて終わった気がして、試合中もすっごいイライラして、自分じゃない感じがして、それが嫌で。チャンピオンらしいチャンピオンに見えないかもしれないけど、私が今のアイスリボンのチャンピオンなので、このもどかしさを明日で必ず払拭させます。藤本つかさ、絶対あなたを倒して、私がアイスリボンのエースになる。明日よろしくお願いします」と語ったが、藤本はそんな世羅に「有言実行してください。エースになってください。でも、重荷だったら、そのベルト私がいただこうかな。私、全然、重荷じゃないから。当たり前のようにある感覚」と余裕の言葉を投げた。果たして、後楽園ホールのメインで最後に笑うのは!?
※写真&記事提供:アイスリボン