エース・中島安里紗がアメリカ遠征で不在の中、JWP所属の8選手のみで行なわれた純血興行。第1試合ではドロップキックからのフォールでしか決着がつかないルールでLeonと藤ヶ崎矢子が対戦。エルボーの応酬からドロップキックを連打していく矢子だがLeonを慌てさせることはできず、Leonがスピアーから助走をつけてのドロップキックを叩きこんで快勝。試合後、Leonは「もっともっと死ぬほど練習して、矢のようなドロップキック、放ってみせろ!」とゲキを飛ばす。ラビット美兎とライディーン鋼の一戦は、大ラビストラルをキックアウトした鋼に、美兎はエルボーのラッシュからジャーマンへ。最後は相手の右足を折りたたんで後方に投げるオリジナル技で3カウントを奪った。KAZUKIと中森華子も、この日はシリアスな闘いを展開。鎮魂歌ドライバーを決めさせなかったKAZUKIが、2発目のデス・バイ・ロドリックで粘る中森を振り切った。
セミファイナルはコマンドボリショイと勝愛実が、勝の再デビュー後は初めてとなる一騎打ち。タイガー・スープレックスからのピコニー・スマッシュを、ロープに手を伸ばして免れた勝はボリショイを担ぎ上げてバックフリップ。カウンターのバックエルボーからのイナズマバスターをカウント2で返されると、オレンジ☆ブロッサムを狙っていく。ピンチを凌いだボリショイは掌底の連打からピコニー・スマッシュの3連発で試合を決めると、ロープにもたれかかりギリギリの闘いだったことをうかがわせる。マイクを持ったボリショイは「再デビューをJWPでしてくれて本当にありがとう。愛実がもっともっと強くなってJWPのエースになるまで、愛実が倒しがいのある大きな大きな壁に…もっともっと大きなっていくから安心して思い切り成長してこい!」と言い放った。
休憩をはさんで行なわれた8人タッグマッチは、各選手とも2試合目ながら動きの止まらない熱戦に。美兎を肩に担ぎ上げた鋼が開脚しながら前方に叩きつける技で3カウントを奪い、先ほどの借りを返す。マイクを持った鋼は「WANTED、絶好調だ~っ!!」と叫び、KAZUKIとのタッグ王座挑戦をアピール。これには美兎が「シングルで負けてんのにデカイ口叩いてんじゃねぇぞ。アルティメット☆ぴゅあふるだってタッグのベルト狙ってんだよ」。中森も「全力バタンキューだって狙ってんだよ」と続き三つ巴の様相となると、「3WAYでもなんでもやってやるよ」と後楽園大会での決着をアピール。観客の投票により選出されたベストバウトはKAZUKIvs中森、MVPにはラビット美兎が選ばれた。
『JWP純血興行・主役は誰だ!?』
◆6月26日(日)東京・浅草花やしき座(13:00)
観衆114人
▼決め技限定ドロップキックマッチ・20分1本勝負
Leon(10分21秒/ドロップキック→片エビ固め)藤ヶ崎矢子
▼20分1本勝負
ラビット美兎(12分13秒/ラビット・スープレックス・ホールド)ライディーン鋼
▼20分1本勝負
KAZUKI(14分17秒/デス・バイ・ロドリック→片エビ固め)中森華子
▼ビクトリーロード~コマンド ボリショイ24周年記念~スペシャルシングルマッチ・30分1本勝負
コマンドボリショイ(16分14秒/ピコニー・スマッシュ→片エビ固め)勝愛実
▼JWP純血スペシャル8人タッグマッチ・30分1本勝負
KAZUKI&Leon&勝愛実&○ライディーン鋼(16分42秒/ライディーンボム→エビ固め)コマンドボリショイ&中森華子&●ラビット美兎&藤ヶ崎矢子