第1試合では中森華子がシャイニング・ウィザードからディスティニー・ハンマーにつないで、伊藤道場時代の後輩だった雫有希をフォール。マイクを持った中森が、「私に初めて出来た後輩が雫有希です。なので1番最初にオファーしたいと思います」と、7・10板橋での10周年興行への出場を呼びかけると、雫は「喜んで出させて頂きたいと思います」と笑顔で応じた。第2試合は藤ヶ崎矢子が我闘雲舞の「ことり」を迎え撃つ同期対決。ダブルリスト・アームサルトの連発で優位に立つも、丸め込みの応酬からバードリッジで「ことり」が3カウントを奪う。復帰2戦目となるLeonはさまざまな体勢から繰り出されるMIZUKIの丸め込みを凌ぐと、スピアーからのマッド・スプラッシュで快勝した。
セミファイナルは『アルティメット☆ぴゅあふる』ラビット美兎&勝愛実が、『ストロング・ディアナ魂』Sareee&田中盟子と激突。かつてのライバル・Sareeeとの再会に勝は感情を爆発させ、白熱の試合はSareeeがジャーマン・スープレックスを放ったところで時間切れのゴング。試合後は両チームともに人差し指を立てて再戦を希望。勝とSareeeは握手を交わした。メインイベントは中島安里紗&『WANTED'14』KAZUKI&ライディーン鋼のトリオと、『全力バタンキュー』コマンドボリショイ&倉垣翼&木村響子による6人タッグマッチ。中島は開始早々からドロップキックで木村に襲いかかると、エルボーの応酬で早くも火花。『全力』サイドも倉垣がボリショイと木村の2人を背負ったまま対角線を走り、鋼に串刺しのスプラッシュを放つなど好連係を見せていく。コーナーからの3連弾で木村を追い込んだJWP軍だが、6人が入り乱れる展開から木村がビッグブーツでKAZUKIを仕留め、およそ25分に及ぶ激闘を制した。試合後も中島と木村は収まらず、互いの髪をつかみ合う。鋼のマイクを皮切りに、各選手が思いのたけをぶちまけた。
★メインイベント後のマイク
鋼「おい木村! KAZUKIさんの敵は私が取ってやるよ」
木村「時間がねぇんだよ!…ハッキリ言わせてもらって、いま眼中にあるのはベストフレンズのベルトだけなんだよ」
中島「やってやるよ」
木村「やるのはいいんだけど、オマエ、コスチューム前のに戻してこい。(観客に向かって)この場にいる全員が思ってるよね?」
KAZUKI「泣くな鋼!!」
鋼「泣いてないです…」
KAZUKI「私はまだまだ衰えてねぇんだよ! 木村! 中島! WANTEDは全力バタンキューつぶして、それからベストフレンズに初めて土つけるからな! どっちも覚えとけよ!」
木村「ちょっと時計の針が止まってるんですけど…WANTEDって、まだあったんですか? 阿部さん居ないけど。鋼、オマエWANTEDだったの、もしかして!? WANTEDの一員としてPR活動が足りねぇよ。悪いけどJWP大好きなお客さん以外、WANTEDは阿部さんが辞めてなくなったと思ってるぞ!? バタンキューとやりたいんだったらな、PR活動に力入れてもらっていいですか? 2人とも。オマエら発想のヒラメキってもんがねぇんだよ。そういうのが全部試合に出てんだよ!」
ボリショイ「(WANTEDの2人に)PR活動、頑張ればいい。試合で来いよ。試合が終わってから来たって意味ねぇんだよ。本気でつぶしに来いよ。こっちもまだまだ足りないけど全力で…中島安里紗。オマエに辿り着くよ! 私はまだやるべき事がある。でも必ずその先にオマエを見てるから」
中島「WANTEDでも全力バタンキューでも何でもいいけど…私は後楽園ホール、高橋奈七永とやりたい。そして木村響子…オマエは時間ないかもしれないけどな、私にとっても時間ねぇんだよ。オマエが辞める時までに徹底的にぶっつぶしてやるからな! 絶対逃がさないから覚悟しとけよ」
『FLY high in the 25th anniversary』
◆6月12日(日)東京・板橋グリーンホール(13:00)
観衆158人
▼20分1本勝負
中森華子(11分2秒/ディスティニー・ハンマー→片エビ固め)雫有希
▼20分1本勝負
「ことり」(8分55秒/バードリッジ)藤ヶ崎矢子
▼20分1本勝負
Leon(11分20秒/マッド・スプラッシュ→片エビ固め)MIZUKI
▼スペシャルタッグマッチ・20分1本勝負
ラビット美兎&勝愛実(時間切れ引き分け)Sareee&田中盟子
▼スペシャル6人タッグマッチ・30分1本勝負
コマンドボリショイ&倉垣翼&○木村響子(24分56秒/ビッグブーツ→片エビ固め)中島安里紗&●KAZUKI&ライディーン鋼
▼大会終了後に行なわれた板橋消防署救急係による救命講習会。AEDの使い方や救急搬送の手順などを、選手たちとファンが一緒に学んだ。