後楽園を1週間後に控えての板橋大会。第1試合はマリ卍が我闘雲舞の駿河メイと対戦。マリの背中に飛びついた駿河が、そのままマリを前方回転させて押さえ込む
『ほうきぼし』で3カウントを奪う。続く第2試合はCMLLから来日しているミスティクをLeonが迎撃。丸め込みの応酬からミスティクのラ・マヒストラルに一瞬ヒヤリとさせられながらも、スピアーの連発で形勢を入れ替えたLeonがマッド・スプラッシュでとどめを刺す。第3試合は前週の北千住大会での中森のアピールにより実現したコマンドボリショイとの一騎打ち。2日前にヒザの負傷を悪化させたボリショイだが、得意の関節技や掌底の連打で奮戦。しかし中森は2発のシャイニング・ウィザードからディスティニー・ハンマーを2連発。カウンターで捕らえて放つ2発目の鎮魂歌ドライバーで勝利を収めた。試合後はしばらく無言で見つめ合うと、ボリショイが差し出した右手を中森が握り返した。
後半戦はタッグ王座挑戦権を争うリーグ戦の最後の2試合。セミファイナルは『カワイルド☆ビクトリアズ』勝愛実&沙紀と『J@st do it!』本間多恵&清水ひかりが対戦し、沙紀と勝のリバース・スプラッシュ連弾から、沙紀が腕をロックして投げる変形のブレーンバスターで清水に勝利。勝&沙紀は2勝1分けの5点で1位となり、敗れた本間&清水は1勝2敗の2点で脱落が決定する。メインイベントは『WANTED☆ウォリアーズ』KAZUKI&ライディーン鋼と、『萌え矢っ子』藤ヶ崎矢子&春日萌花。矢子がヤコリーヌクラッチからタイガー・スープレックスでKAZUKIを追い込むも鋼が救出。鋼が重爆ムーンサルトプレスを爆発させると、続いてKAZUKIがコーナー最上段からのダブルニードロップで3カウントを奪った。KAZUKI&鋼は1勝1敗1分けの3点で2位通過、矢子&春日は1勝2敗の2点で脱落となった。
カーテンコールではLeonが「リーグ戦を通じて1番ベルトへの想いが伝わってきた選手」として、春日を後楽園での対戦相手に指名。春日は「今の今までベルトに挑戦できると思っていたので…すぐに気持ちの切り替えはできません。でもLeonさん、1度シングルやってますよね? 同じものは見せませんよ?」と握手を交わす。ボリショイはシングルマッチでの対戦をアピールしたマリ卍に「私も実は楽しみにしてる。でも限られた引退ロードの中、お客さんが“見たい”と本気でお客さん思ってくれる…そんな選手に成長してほしい。来年早々、楽しみにしています」と言葉をかけた。中森は「中島安里紗、あいつがJWPを去っていってから、JWPとPURE-Jを守ってきて支えてきて、背負ってきたのは私たちです。私がPURE-Jのチャンピオンとして今までやってきたこと、そして今日のボリショイさんからの勝ちをすべて自分の自信に変えて、来週は中島安里紗に勝ってしっかり防衛したいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします」と必勝を誓った。
『Chase the Chance vol.8』
◆12月2日(日)東京・板橋グリーンホール(13:00)
観衆107人
▼20分1本勝負
●マリ卍(8分32秒/ほうき星)駿河メイ○
▼20分1本勝負
○Leon(10分7秒/マッド・スプラッシュ→片エビ固め)ミスティク●
▼ピュアバトル~ボリショイ引退ロードvol.12~・30分1本勝負
○中森華子(12分25秒/鎮魂歌ドライバー→エビ固め)コマンドボリショイ●
▼デイリースポーツ認定女子タッグ王座 次期挑戦者決定リーグ戦・20分1本勝負
勝愛実&○沙紀(19分20秒/カワイルド・バスター→体固め)本間多恵&清水ひかり●
※勝&沙紀が5点、本間&清水は2点となる。
▼同リーグ戦・20分1本勝負
○KAZUKI&ライディーン鋼(16分19秒/ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め)藤ヶ崎矢子●&春日萌花
※KAZUKI&鋼が3点、藤ヶ崎&春日は2点となる。