最前列が３０００円のディアナの道場マッチに豪華メンバーが集結。「満員になっても赤字」という採算度外視の今大会は１５０人の札止めを記録した。『クライシス』ジャガー横田＆佐藤綾子と『ライオット・クラウン』ＫＡＯＲＵ＆ＤＡＳＨ・チサコのヒールタッグ対決は、チサコが投げつけたパイプイスがジャガーとＫＡＯＲＵ２人にヒットすると、すかさず丸め込んだジャガーがＫＡＯＲＵにフォール勝ち。メインイベントではホームマッチ初参戦のアジャ・コングが井上京子、伊藤薫との超強力トリオで出陣。ディアナのシングル王者・Ｓａｒｅｅｅが、ＯＺアカデミー王者の志田光、仙女王者の橋本千紘とチャンピオントリオを結成するスペシャルマッチが実現する。ベテラン側の奇襲でスタートすると個々の闘いを見せる王者トリオだったが、京子を３人がかりで持ち上げようと協力。ブレーンバスターは未遂に終わるも、３人同時のドロップキックを放ってみせた。終盤にＳａｒｅｅｅが大技攻勢に捕まり、アジャがカウンターの左から正調の右の裏拳を炸裂させるが志田と橋本がカット。アジャが垂直落下式のブレーンバスターから押さえ込んだところで２０分時間切れのゴングが打ち鳴らされると、引き分けとはいえリング上は明暗くっきり。マイクを持ったＳａｒｅｅｅはアジャとのタイトルマッチを要求した。
★メインイベント後のマイク
Ｓａｒｅｅｅ「悔しい～っ!! あなたたちが強いのは十分わかってるよ。わかってるけどな！…今の現チャンピオンは自分たちなんだよ！ この２人（志田と橋本）にも絶対負けたくねぇけど…アジャ・コング！ 自分京子さんから７月にベルト獲ってんですよ。チャンピオンになったんですよ！」
アジャ「あぁ良かった。おめでとう」
Ｓａｒｅｅｅ「自分が初防衛…やりたい相手は１人なんだよ！ アジャ・コング、オマエしかいねぇんだよ！ シングルだったら絶対負けないから!! １２月１６日…（言い直して）１２月２０日、ディアナ新宿ＦＡＣＥ大会で、自分のベルトに挑戦してきて頂けませんでしょうか？」
アジャ「たぶんね、いい裏拳入ってるから、だいぶイカれてるんだろうな。日にちもわかんねぇしな。初めてのディアナのホームマッチなのにすげぇディスりまくられてよ…（会場から笑い）。よ～く存じ上げております、（志田と橋本を指して）そこのチャンピオンもそこのチャンピオンもな。さんざん言われてっかんな。オマエ（Ｓａｒｅｅｅ）がチャンピオンになったのも知ってるよ。俺が（タイトル戦の前に）策を授けたおかげで京子から獲ったんだろ？ まずその“ありがとう”からだろ。確かに言った。“オマエがベルト獲ることになったら、いずれはやろうね”と。まぁ完全なるリップサービスだったけどな。ただ、１つ言っとくぞ。いま言った通り、俺はアイツ（橋本）にもコイツ（志田）にも今年さんざんな目に遭わされてるんだよ。まだそこを、あきらめたわけじゃねぇんだ。現役でリングに上がり続ける限りは、絶対に狙ってくからなテメエら。言ったよな、オマエ（志田）はデスノート最初の１番。テメエ（橋本）もそれと同じぐらいのところにいる。残念ながらキミ（Ｓａｒｅｅｅ）はまだ入ってないけど、みずから飛び込もうというのか。ならいいよ。あっちもこっちもチャンピオンが多すぎる時代だ。まずオマエ（Ｓａｒｅｅｅ）のベルト獲って、（志田と橋本を指して）オマエのもオマエのも、ほかのも全部俺がまとめて、この女子プロ界ただ唯一のチャンピオンになってやるよ！ まず手はじめ、オマエ（Ｓａｒｅｅｅ）からな。１２月２０日、新宿ＦＡＣＥ？ いいよ！ でも、今日のこんなもんじゃねぇからな。本気になって獲りに行く時の俺がどんなもんか？ コイツとコイツ（橋本と志田）によ～く聞いとけよ。（会場のファンに）１２月２０日、俺がチャンピオンになるとこ全員見に来い!!」
（アジャが退場して）
Ｓａｒｅｅｅ「１２月２０日、必ず防衛してみせます！ それがディアナのチャンピオンです。必ず見に来てください。橋本と志田！ オマエらも覚えとけよ？ アジャ・コングに絶対防衛してやるから。そしたらオマエらも挑戦してこいよ」
『第１３回 ２５“Ｄ”ホームマッチ』
◆１１月１１日（日）神奈川・ディアナ道場 ２５“Ｄ”スタジオ（１３：００）
観衆１５０人（超満員札止め）
▼ＣＲＹＳＩＳ VS Ｒｉｏｔ Ｃｒｏｗｎ・２０分１本勝負
○ジャガー横田＆佐藤綾子（１４分５８秒／スクールボーイ）ＫＡＯＲＵ●＆ＤＡＳＨ・チサコ
▼２０分１本勝負
△Ｓａｒｅｅｅ＆志田光＆橋本千紘（時間切れ引き分け）井上京子＆伊藤薫＆アジャ・コング△
