『SEAdLINNNG~GO!BEYOND~』
◆11月1日(木)東京・後楽園ホール(19:00)
◇試合順
▼20分1本勝負
真琴&沙紀&笹村あやめ vs 本間多恵&沙恵&水森由菜
▼SEAdLINNNG BEYOND THE SEA・初代シングル王座決定トーナメント準決勝・時間無制限1本勝負
中島安里紗 vs 中森華子
▼同トーナメント準決勝・時間無制限1本勝負
高橋奈七永 vs 彩羽匠
▼ハイスピード3WAYマッチ・15分1本勝負
赤井沙希 vs 桃野美桜 vs 高瀬みゆき
▼SEAdLINNNG BEYOND THE SEA Tag Team Championship・30分1本勝負
(王者組)世志琥&山下りな vs 水波綾&大畠美咲(挑戦者組)
▼同トーナメント決勝戦・時間無制限1本勝負
リングアナ:大平ひかる、富山智帆
――いよいよ11月1日が近付いてきましたが、心境は?
奈七永「凄い色んな事に敏感になってますね」
――と言うと?
奈七永「11月1日が準決勝・決勝の2試合を勿論やるつもりなんですが、この間の10月17日に前哨戦という位置づけでタッグマッチを準決勝の4人とやったんですけど、前哨戦という感じじゃなくて、前哨戦が練習っていう訳じゃないですけど、本当ヤバかった。みんなこれでもか! これでもか! っていうぐらいで私なんか技を食らいまくって。このトーナメントに懸ける思いとか、ベルトに向かっていって気持ちを高めていってるんだなっていうのを体で感じたので余計に自分もちょっとの計算の狂いも許されないなっていうぐらいの体調管理であったりとか、自分のコンディションを守る為に凄く繊細になってますね」
――対策を練っていたりシミュレーションを立てていたりはしますか?
奈七永「色んなイメージを膨らませる為にもプロレスの試合を見たりもしますし、あとは最近、鈴木みのるさんの本に出合って読んでます。私は自分の思ってる事を言葉にするのが凄く苦手で、だからこそリングにいると凄く生きてる感じもするし、自分が一番輝ける場所がリングかなって思ってるんですけど、鈴木みのるさんは言葉もそうだし、リング上もそうだし。だからリングを降りても自分の思いを言葉にするのが上手っていうか、すべてにおいて刺激があります」
――その刺激も次の本番に生かせそう?
奈七永「うん、とにかくプロレスのスタイルもそうですけど、強い自分の意見だったり、個性を怖がらずに曝け出してると思うんですね、鈴木みのるさんって。だからもっともっと私も高橋奈七永の言葉だったりとか個性を、もっともっと出していかなきゃ広げていけないなって改めて思わされているので、ベルトを手にして、それこそ自信の象徴になると思うので、そのベルトが。自分の証としてそれを通行手形みたいなものにしてここから色んなものを切り開いていきたいなと改めて思っています」
――個性を最大限に発揮できる相手が準決勝の彩羽匠ではないでしょうか。
奈七永「準決勝に上がった4人の中で彩羽は唯一、練習生からデビューする時とか、そういう育てたっていうか、基礎を教えた選手なので、そこが強みでもあり弱みでもあるのかなとは思います。彩羽は『奈七永さんに教えてもらったから』とかいうことをたまに口にするんですけど、リングに上がったらそんなものは関係ないから。いまマーベラスのエースとしてもいるんだから、もっと強気に私にぶつけてくるくらいじゃないと私は倒せないと思うし。ただ、エースの自覚はあると思うので、そういったものが彩羽を大きくしてる、強くしてるっていうのはやっぱりあるんだなっていうのをこの前タッグマッチで当たった時に思ったからそこは怖い部分ではあります」
――昔に比べて最近の彩羽選手の成長具合だったり、プレーヤーとしてどんなふうに映ってるんですか?
奈七永「色んな意見はあるかもしれないけど、私個人の思いとしては、なんでまだそこにいるの?って問いたい。もっと行けるだろ、オマエって。だから私のことをサクッと倒して決勝に行ってベルトを取るくらいの現実が起きないと駄目でしょ。って客観的にみると思う」
――と言いつつも、そうはさせないぞという奈七永選手もいると。
奈七永「いるいる! 当たり前ですよ。そこに立ちはだかる高橋奈七永。会場中がブーイングになってもいいし、そこはマーベラスファンとSEAdLINNNGファンの争いにもなるのかもしれないけれども、彩羽は25歳くらいでいちばんノリノリでしょ」
――シングルは久しぶり?
奈七永「もう調べてもたどり着けなかったです。スターダムの時以来。あそこはあまりシングルってやらないから5、6年ぶりとかそれくらいだと思います」
――楽しみな部分はある?
奈七永「これはトーナメントで次に進まなきゃいけないっていうのがあるから楽しんでる場合じゃない。だからそこはシビアに時間もかけずにいってもいいんじゃないかなと」
――勝ち上がることを想定しまして、決勝戦の相手は中島安里紗選手か、中森華子選手になります。
奈七永「中島ともし試合をすることになったら2017年1月以来。中島が入団させて下さいって言ってきた試合以来なんで、2年弱ぐらいぶりで、高橋奈七永を超えるって言ってSEAdLINNNGに入って、また新たな引き出しを増やしてきたと思うんですけど、それを私が見てないところでどれだけやってきたかっていうことが、もう確実に結果として表れると思うので。中島はその前にいた団体ではずっとチャンピオンだったっていうイメージがデカいと思うんですけど、それはもう本当、お山の大将だったんだよっていう事を、辿りつけないんだよっていう所を私と当たる場合は教えてやりたいですね」
――中森選手はどうですか?
奈七永「中森華子はもしやる事になったら初シングル。対戦自体もほとんど無いのでちょっと予想もつかない状態ではあるんですけど、PURE-Jのチャンピオンでベルトを持ちながらもSEAdLINNNGのベルトも取ってやるぞって言ってきた。このトーナメントに一番に名乗りを上げてきたのが彼女だったのでその辺の気合いとか責任感を持ってやってるんだなっていうのはひしひしと伝わるんですけど、その必死感が逆にかわいそうだよねって。そんな無理して頑張らなくてもいいんじゃない?って言ってあげようかなと思います」
――この大会は初めてタッグのタイトル戦もあり、シングル王座の決定戦もあるという今年最大の大会になります。
奈七永「本当ですよ。旗揚げして以来の山場なのでより多くの人に見てもらいたいっていうのは勿論なんですけど、とにかくここまで苦しい事とか楽しい事とか色々な事があった中で、自分の信じる道をブレずに積み重ねていくしかないなっていうのを最近やっぱ改めて思ってるんで。って事は自分の信念とか芯がここにはあるって事だから。SEAdLINNNGっていうブランドですよ、要は。K-1とかPRIDEみたいな、SEAdLINNNGっていうものをみんなに見に来てほしいなと。で、SEAdLINNNG熱いよねとか、女同士の本当ヒリヒリした戦いがあるんで、そういうのこそワクワクするんだなっていうのを今回のトーナメントの皆さんの反応とか見ても思うので、こういうワクワクするような戦いをこれからも展開していきたいですよね。で、その真ん中に私がいないと意味ないっしょ!」
※写真&記事提供:SEAdLINNNG