18日(木)12時30分より都内・ニコプロスタジオにて記者会見が開かれ、8月に他界されたRayさんの追悼興行の開催が発表された。会見には吉田万里子、PURE-J・コマンドボリショイ、WAVE・二上美紀子が、Rayさんの母親とともに出席。これまでの経緯を説明した。
吉田「Ray選手の追悼興行を行なうことにしたきっかけは彼女のお母様です」
Ray母「生前は皆様に大変お世話になりました。ありがとうございます。7年前に私の主人が亡くなった時に家族だけの密葬ということで、わずか20人ぐらいだったんですよ、来て頂いた方が。その時にRayが…私が先に逝くんだから考えてもいなかったんですけど、“私の時は派手にやってほしい”ということを言ったので。今、それを思い出しまして…。Rayは多くの方に華やかに送って頂けたらということで、皆様に相談しましてこういう形になりました。よろしくお願い致します」
吉田「お母様のお気持ちと、Ray選手が“みんなに派手に送ってもらいたい”と言ってたということ、あともう1つがファンの方から“Ray選手のお別れ会みたいなのはないの?”っていうお声も頂きましたので、このたび開催することを決めました」
ボリショイ「開催するにあたり実行委員会というものを作りました。(協力団体を読み上げ)皆さんに協力して頂きます。よろしくお願いします」
吉田「“息吹プレゼンツ”として対戦カードを1つ決めました。バンビ&チェリー&佐藤綾子 vs DASH・チサコ&松本浩代&大畠美咲というカードです」
━━Rayさんとの印象に残っているエピソードは?
ボリショイ「よく試合でも対戦したり一緒にライブをやったりしてますけど、とにかく活動家で何かしてないと気が済まない感じで。“ボリショイさん、ボディビルやるんですか? 私もやります!”とか、ステージで歌うって言ったら“私も歌います”とかすごいくっついて来るんですね(笑)。甘え上手ですね。“自主興行やるんで協力してください”とか。そしてやっぱりお母さんが言うように派手好きだったと思うので、この大会は派手に…(目の前に置かれたマスクを見て)このマスクもすごいオシャレで、こないだ衣装をお母さんのお家に行って見させてもらったんですけど、すごい派手で1個1個がけっこう重たいんですよね。そういったものも当日はいろいろ会場に飾ってあげたいなと思ってます」
吉田「もういっぱいあって…息吹に出てもらったことで1番最初に出てもらった時はまだ我闘姑娘(ガトークーニャン)という団体で、すごい身体能力で…。マスクマンってやっぱり顔が隠れてるから表情を見せれないじゃないですか。キレイでただ淡々とこなしてるだけだったら私も息吹に誘おうと思わなかったんだけど、マスクなのに気持ちが見える選手だったんですよ。“悔しい”とか“嬉しい”とか。そこに素晴らしい選手だなと思ったことがあります。もっといっぱいあるけど…」
ボリショイ「今回新木場1st RINGっていうあまりPURE-Jでは馴染みのない会場で、でもGAMIに相談したら11月30日、Rayの月命日が空いてたのでGAMIにも協力してもらって…」
二上「WAVEは2回ぐらいしか出てもらったことなくて、その2回のうちの1回は私がシングルをしているっていう。技が派手すぎて大変でした。あとはお母さんがいらっしゃるので、ここでは言えない話ばっかりで…(笑)」
吉田「私もフランス遠征で…とか言おうと思ったけど止めときましょう(苦笑)」
二上「WAVEとしてはあまりないんですけど、ウチは大畠(エスオベーション時代)と野崎がWNC時代に関わりがあるっていうのと、あとは新木場っていうのでホームグラウンドみたいなものなので、ウチが協力するということになりました。当日は北側に席をまったく置かずに衣装とかマスクとかを並べて展示させて頂いて、あと献花台も北のほうに置くので。開場時間が開始よりも1時間前(18時)となっているので早めに来て頂いて、思い出のVTRも作ってもらう方向なので試合開始前に流して。あと、歌もありますね」
ボリショイ「はい。Rayとは音楽のつながりも深かったので、Rayと関わりの深いミュージシャンの方たちに来てもらって1~2曲…Rayのオリジナル曲もやってもらおうという感じです」
二上「あと1つだけお願いがあるんですけど、マスクとか衣装を飾る時のマネキンの手配が非常に困難でして…もしも“マネキンを借りれるところを知ってるよ”って方がいらっしゃったら、ちょっと(ここにいる)誰かしらに連絡を取って頂けたらすごく助かります。そうそういないと思うんですけど…(笑)。頭があって足まであってポーズを取ってるような、できれば女の子のマネキンがいいですね。明るく送り出したいですね。あとRayちゃんのグッズが残っているので、販売させて頂きます」
━━収益金について。
ボリショイ「もう最低経費だけを…」
二上「引かせて頂いて、すべてご遺族に…」
Ray母「それはナシで…」
ボリショイ「もう最初からそういう気持ちで」
二上「それでみんなに集まってもらってるので」
━━息吹の6人タッグマッチについて。
吉田「Ray選手は自主興行もされたりとかフリーでいろんな所で活動してたので、ゆかりのある選手がいっぱいいて“誰がいいんだろう?”ってなった時にGAMIさんやボリショイさんから“息吹のイメージが強いから、ぜひ息吹に出場していた選手で”と言ってもらえたので、そのカ-ドを組みました」
ボリショイ「あと、Rayの技をちょっとマネしようとしたんですけど、メッチャ難しかったんですよ。これはむしろ危険だなと思ったんですけど、当日コスチュームがたくさんある中の、もし私が着れそうなのがあったら1着お借りして着たいなと思うんですけどいいですか?」
Ray母「大丈夫です」
ボリショイ「ありがとうございます」
吉田「Rayになっちゃうんですね」
ボリショイ「1度だけRayエイドでやったことがあって、その時は『コマンドボRayショイ』でやったんですけど、今回はコマンドボリショイとして。やっぱりコスチュームももったいないし、これから着られることもなくなっちゃうので。なんかRayに近づけたらいいかなと…」
二上「じゃあシューティングスタープレスあたりを…クルクル回るやつをやって頂いて…」
ボリショイ「ケブラーダぐらい…? ロープで側転して(キャンドル)とか…」
吉田「私も息吹の選手に“Rayの技を”って言いたかったんだけど、“ケガされても困るな”と思ったので、ちょっと言いたくても言えなかったです(苦笑)。それぐらい彼女はすごかったんですよ」
ボリショイ「そんな簡単にマネできないところが、また素晴らしいところで」
吉田「プロレスで大事なのは人との違いなので。その点について素晴らしい選手でした」
二上「はい。じゃあボリショイさんがRayさんになります」
ボリショイ「近づきます!」
二上「我々は外を頑張りましょう。もしも“声かかってないんですけど”っていう団体さんで協力したい方がいらっしゃいましたら、私たちにつなげてください。Rayちゃんのすべてを知ってるわけじゃないので漏れてるところもたぶん多々あると思うんですけれども、今の協力団体はこれだけです」
ボリショイ「11月30日・Ray追悼興行、皆さんよろしくお願いします」