初の後楽園ホール大会までいよいよ３日と迫ったマーベラスの両国大会。第１試合は桃野美桜と門倉凛が久々のシングル対決。デビュー時からのコスチュームがこの日で最後になるという門倉が丸め込みの応酬から、最後は逆打ちから３カウントを奪取。同期の桃野からのシングル初勝利に喜びを爆発させる。旧姓・広田さくらとＫＡＯＲＵの闘いは糸に吊るした５年玉を左右に揺らす広田の催眠術により、ＫＡＯＲＵが広田ムーブを連発。カンチョー攻撃の応酬から両者がダウンすると、１０カウントギリギリで広田が立ち上がりＫＡＯＲＵのＫＯ負けとなった。
第３試合後のインフォメーションコーナーでは長与千種が、８・８後楽園でデビュー予定だった星月芽依が体調不良による医師の診断の結果、デビュー戦がやむなく延期になることを発表。神童ミコトの対戦相手が世志琥と告げられると場内がどよめいた。セミファイナルのＬＥＶＥＬ５とＷ－ｆｉｘの６人タッグマッチは、永島千佳世が渡辺智子への毒霧噴射から丸め込んでフォール勝ち。“らしさ”を発揮した。
メインイベントはナイラ・ローズの持つウォリアーズ・レスリング・ウーマンズ王座に彩羽匠が挑戦。ナイラのパワーとテクニックに押される彩羽だったが、コーナー上のナイラを肩口に担いだ彩羽はランニング・スリーからスリーパーホールドへ。そのままグラウンドに持ち込んで絞め上げると、レフェリーが試合をストップした。ＷＡＶＥのレジーナ王座と合わせてシングル２冠王となった彩羽は、「正直、相手が相手なだけに…試合前は怖さがありました。でも自分は３日後の８月８日に今まで１番最高のコンディションに持ってきてるんで。この試合は負けるわけにいきませんでした！ 皆さんに約束した通り８月８日、自分は２つのベルトを下げて入場したいと思います！」と元気よく宣言すると、ナイラと握手を交わした。
『Ｍａｒｖｅｌｏｕｓ 両国ＫＦＣホール大会』
◆８月５日（日）東京・両国ＫＦＣホール（１７：３０）
観衆未発表
▼２０分１本勝負
●桃野美桜（１４分３８秒／逆打ち）門倉凛○
▼２０分１本勝負
●ＫＡＯＲＵ（１３分２０秒／ＫＯ勝ち）旧姓・広田さくら○
▼２０分１本勝負
●井坂レオ（１１分２２秒／マッド・スプラッシュ→片エビ固め）香取貴大
▼２０分１本勝負
●渡辺智子＆山縣優＆サハラ・セブン（１３分５１秒／ＮＡＷＡＳＨＩＭＡ）永島千佳世○＆藪下めぐみ＆ＤＡＳＨ・チサコ
▼Warriors wrestling woman's champion ship・２０分１本勝負
●ナイラ・ローズ（１７分５秒／胴絞めスリーパーホールド→レフェリーストップ）彩羽匠○
※ナイラが防衛に失敗、彩羽が新王者となる。
★彩羽匠のコメント
「６月３０日にＷＡＶＥのシングルベルトを獲って、これが彩羽匠の人生で初めてのシングルのベルト。そこから約１ヶ月ちょっとですか…もう１本シングルのベルトを獲ることができました。８月８日、初めての後楽園を満員にしようと思ってたんですけど、そのためにお客さんを呼ぶことはもちろん、自分のコンディションもしっかり高めてきたんで。その結果、この２つのベルトが自分の物になりました。プライドを持ってる。絶対に負けるわけにはいかないから…先輩でもしっかりとつぶしにかかりたいと思います。そしてナイラ・ローズ、ホントに自分が今まで当たってきた外国人選手の中で１番パワーがあって。試合前はパワーでは絶対勝てないと思ってたんで…。スリーパーホールドで仕留めにかかりました。ナイラも今日の試合は納得いってないと思う。だからまたこのベルト懸けてナイラと再戦したいと思います」
━━海外のベルトを巻いたが。
「“世界のタクミ”になっちゃいました？（笑） 防衛し続けてたら海外にも行かなきゃいけないっていうことですかね？ わかんないですけど。自分がチャンピオンで居続けるからには日本人だけじゃなく、海外の選手ともやりたいんでね。アメリカに行ってもおもしろいんじゃないかなとは思ってます。今、獲ったばっかりなんでメチャクチャなこと言ってますけど…それもアリなんじゃないですかね？（笑）」
★神童ミコトのコメント
━━デビュー戦の相手が星月芽依から世志琥に変わったが。
「体格が自分とは全然違うので、怖さっていうのがすごい大きくて。でも記者会見とか今日リングの上でお話しさせて頂いた通りに、自分の負けない気持ちとかお客さんに感じ取って頂けるように頑張ります」
━━今まで見た世志琥の試合の中で、特に印象に残っているのは？
「美桜選手と小林香萌選手とやられてたハイスピードなんですけど、いつもはすごい重い感じの打撃とかのイメージとかがあったんですけど、スピードも速い選手なので。自分がそこについていけるか…？ 不安ですけど頑張りますので、よろしくお願いします」
