▼Dream of 8colors Battle スペシャルシングルマッチ・15分1本勝負
コマンドボリショイ vs 中島安里紗
中島「1周年おめでとうございます。1年持って良かったですね」
ボリショイ「オマエ余計な心配いらねぇよ」
中島「これで1年も経たずになくなったとなったら、JWPを辞めたことを本当に後悔していたと思います。でも前回(5・5)板橋に参戦して鋼とシングルしたんですけど、確かに強くはなってました。なってましたけど…特有の閉塞感というかすごく感じたので“相変わらずなんだな”っていうのを思ったのが1つ。でも、それって無差別級チャンピオン(中森)が(自分の)参戦を反対っていうか否定的だったことに対して、ボリショイさんの意見のほうが通るっていうことがその閉塞感のすべてなのかなと思うので。今回私が勝つことによってその閉塞感っていうのを打破できたらいいなと思います」
ボリショイ「何が言いたいの? 意味わからん。私に勝つことで閉塞感がどうとかこうとか、オマエに関係ないでしょう?」
中島「関係なくないですよ! 私、呼ばれて来てんですよ? 呼ばれて闘うんですよ。そこに意味を作らなかったら意味がないですよ」
ボリショイ「だから、この試合にはもっと別な意味があると思う。私たちは1年間PURE-Jをやってきて、別に中島に私たちの未来を心配されるようなことは1つもないから。自分たちで一生懸命やっていくから。この試合は私が背負ってるもの、中島が背負ってるもの、オマエが何を背負ってるのかよくわからんけど…。いちレスラー同士、体ひとつで私はオマエと思い切りできる、それだけで十分やと思う。JWPを辞めた人間が、私たちがどんな思いでPURE-Jを旗揚げしたか、わからないようなヤツになんか…」
中島「その気持ちをぜひリングで私に感じさせてください」
ボリショイ「見せてやるよ。オマエが今どんな試合してるのかも楽しみだしな。こないだ(4月)対戦したけどタッグマッチだったからよくわからんし…」
中島「そうですね。前回新木場にわざわざ来て頂いて“相変わらずやな”っていう言葉を置いて帰られたんですが、どっちが相変わらずかっていうところをリングで見せられたらいいんじゃないかなと思います」
ボリショイ「私がこの1周年の試合で中島を指名したこと…中島に伝えたいメッセージ、PURE-Jの選手に伝えたいメッセージ、お客さんに届けたいメッセージ…ぜひ会場の1人でも多くの人に受け取ってほしいので。ぜひ見に来てください」
━━“伝えたいメッセージ”というのは会場で見ないとわからない?
ボリショイ「まずは私の試合を見てほしいです。試合を通して、見た人にしっかり伝えられると思います」
━━PURE-Jに対して全員倒そうとか、乗っ取るというスタンスでの参戦ではない?
中島「いや全然そんなつもりもないですよ。だって乗っ取ったところでどうすんですか。辞めてんのに…って感じですけど。前回板橋に出た時に“8月11日空けとけよ”って言われましたけど、やっぱり私の中でもボリショイさん以外、相手として思うところはなかったですし。今回このシングルになったっていうのはホントに感謝でしかないです。楽しみです。“それ以上にない”っていう感じですね、PURE-Jに対して」
━━4月の新木場での中島の印象について。
ボリショイ「良くも悪くも相変わらず…乱暴者。そして協調性ゼロ」
中島「協調性なんてね、いらないですよリングに。協調性がどんだけこのPURE-Jに蔓延して邪魔をしてるかっていうのを、もうちょっとわかったほうがいいと思いますね」
ボリショイ「プロレスは1人でできないんだよ。周りを見ろよ」
中島「どっちが正しいかっていうのはね、リングでしか証明されないと思うんで…」
━━JWPを辞める時以来のシングルマッチで、その時は30分ドローだったが。
ボリショイ「中島がJWPを辞めるっていう時に、なんか壮行試合みたいな感じのはやりたくないと思ってやるつもりなかったんですけど、最後のシングルだと思って挑んだことは覚えてます。私の中で正直、もう中島とは手を合わせることはないだろうなという思いでシングルをやって、決着はつかなかったけども、私の中で中島安里紗とのケジメはついたのかなと思った試合になったんですけども。それがある日突然、ふらりと亀アリーナに来て、花束かなんか持って来て。“コイツ、頭おかしいんちゃうか?”って。人の気持ちをまったく考えない、そこらへんが協調性がないって言ってんだよ。私は言われればどこへでも行くし、逃げる必要もないし、まして逃げたとも思われたくないし。こないだの新木場で終わったかと思ったら、私たちが今作り上げてるPURE-Jに“ぜひ上がって欲しいな”と思って…。私たちがどんなふうに生きてきたか見せてやりたいなという思いです」
▼PURE-J認定無差別級選手権試合・30分1本勝負
(王者)中森華子 vs 勝愛実(挑戦者)
コミッショナー・今野氏「PURE-J旗揚げから1年経ちまして、紆余曲折いろんなことがあったんですけれども、このまんま団体が立ち止まるわけにはいかないと思います。そのためには団体の中の競争、活性化というのがますます必要になってくるんじゃないかなと考えています。そういう意味では団体の中の2人がタイトルを巡って熱い闘いを繰り広げるということが、さらなる団体の活性化につながると信じております。夏の暑さをさらにヒートアップさせるような熱い闘いになることを期待しております」
勝「これまでに団体の至宝に挑戦するのは4度目となりまして、もう正直ここできっちりと決めきりたいというのもありますし、自分が今まで言われ続けてきた“未来”ということを8月11日は“今”に変えてですね。新時代の幕開けを皆さんにお見せできればいいなと思っています」
中森「3度目の防衛戦となります。私は1年の半分以上の期間をPURE-Jのチャンピオンとして、顔として団体を支えて、背負ってやってきました。昨年末には髪切りマッチも経験してベルトと髪の毛を失ってしまいましたが、あの試合があったからこそ今の私があると思っているし、転生した私が今ここにいると思っています。旗揚げから1年経った今、言えるのは私こそがPURE-Jであり、PURE-Jこそが私だと断言できます。この1年やってきたことが間違いじゃなかったことを証明するためにも必ず防衛して、PURE-J2年目、いいスタートを切りたいと思っています」
━━前哨戦は五分の戦績でききてるが、お互いの印象は?
勝「やっぱりチャンピオンとしての一戦一戦に懸けてくる思いだとか、そういうのはすごい対戦するたびに伝わってくるんですけど…自分もベルトを巻きたいっていう気持ちは揺るぎないので。それはもう一切変わりないので…。前哨戦だろうと常に“中森華子から勝つ”っていう思いを胸に私は闘ってきて。最初の前哨戦で今までずっと温めてきた新技(バイオレット・ドライバー)を出して勝つことができて、自信につながったのは確かにありました。先日の王子では借りを返されてしまって…自分はどうしてもPURE-J1周年のメインに、PURE-Jの新チャンピオンとして立っていたいという思いもあるし、絶対に負けたくないという思いもあるし、それはチャンピオンの中森華子のもあると思うんですけど、それをタイトル戦が決まってから毎日考えてきたし、何が何でも負けたくはないです」
中森「タイトルマッチが決まってから、愛実のベルトへの気持ちはすごく伝わってくるものがあったし、ベルトにしか興味がないっていうふうに私は感じ取っていて、中森には興味がないというふうに思ったんですけれども。前哨戦を重ねていくうちに新しい技で負けてしまったり、チャンピオンなので負けることは本当にありえないことなんですけれども。なんか“(手の内を)読まれてるな”っていうのも実感したし、おもしろくなってきたって自分でも思ってるし。愛実とだったらこの1周年の記念大会で、今のPURE-Jと未来のPURE-Jを見せることができるんじゃないかなって思うようになってきました。でも負けるわけにはいかないし、チャンピオンとしてやっていかなければいけない部分もたくさんあるので。必ず防衛したいと思っています」
勝「確かにPURE-Jのエースとして団体のトップに立っていたのは中森華子だけれど…私がJWPの時に、ファンの時に見てきたJWPのトップに立ってたのは春山香代子さんだったり、日向あずみさんだったり…もう生え抜きの選手だったんですよ。正直、途中から移籍してきた選手がその団体のトップに立つっていうのは悔しかったし、刺激になることもたくさんありましたし…(涙)。“ホントにありがたいな”って思った時もありました。だけど、こういうのもここで終わりにしたいなっていうのはあるし、これからは勝愛実がPURE-Jの無差別級チャンピオンとして、PURE-Jをしっかり引っ張っていきたいと思っています」
中森「なんで泣いてるのかもよくわかんないし、生え抜きっって言葉が出ましたけど、言いたいことも何となく雰囲気でわかるんですけど、これはPURE-Jのベルトなので。1年前に7人で旗揚げして、JWPの歴史を継いでる団体ではありますけど、生え抜き・生え抜きじゃないっていう小さい部分があるから、たぶん1年経っても愛実が青コーナー、中森が赤コーナーっていう構図が変わんないんだと、私は今思いました。これはPURE-Jのベルトだから、PURE-Jの強い人間が巻くベルトだと思っています」
勝「今まで私は何度も挑戦してきて、獲れなかった悔しさ…昨年の初代の決定戦でも負けてますし、その思いを返す時が来たなって。私はずっと溜めてきたし、ここで爆発させないと自分の中で消化できない部分がずっと残ってしまうし…。それが上手く前に進むことができない1つの原因でもあるんじゃないかな? って最近思い始めてきたんで。やっぱりここはしっかり中森華子から勝つことが重要だと思ってます。中森華子とPURE-Jの無差別のベルトしか見えてません。勝つことしか見えてません」