台風接近の中で開催されたシードリング初の大阪大会。第2試合の3WAYマッチでは笹村あやめがハイスピードルール初挑戦。試合中に笹村が南月レフェリーに助けを求め南月がサポートに回るが、笹村との接触で真琴が場外に落ちたスキに大畠美咲が笹村を丸め込んで3カウント。南月が真琴&笹村の手を上げると、怒った大畠は南月の手を取って無理矢理勝ち名乗り。セミファイナルではアマゾンの持つイギリスのベルトに中島安里紗が挑戦。長身を誇るアマゾンにあらゆる手を尽くして攻め込む中島だったが決めきれず、アマゾンのライガーボムで叩きつけたところで20分時間切れ。試合後はアマゾンの差し出した手を中島が握り返し、これまでの遺恨を水に流した。
メインイベントは3日前の後楽園大会でも行なわれた時間差入場、キャプテンフォールルールによる6人タッグマッチ。場外まで戦場を広げての乱戦が展開される中、AKINOとドレイク森松がトップロープ越しに場外に落とされて失格。高橋奈七永が変形の丸め込みで世志琥をフォールし、後楽園大会での借りを返した。マイクを持った奈七永は、「世志琥・山下、タッグチャンピオン…だからなんだ!? 今日の結果はどうだ? 私の言うこと、断れないよな? 後楽園で“次のパートナー見つけてこい”って」と水波と組んでのタッグ王座挑戦をアピールするが、水波は「すごく嬉しいです! でも、タッグは大畠がいるから…ゴメンね、無理!」と拒否。続いて奈七永は森松を勧誘すると、次回9・2大阪大会まで世志琥&山下がベルトを持っていた場合、2人での挑戦をアピール。森松は「自分は何でも受けて立つんで、いいですよ。ウチら2人だったらベルト巻けるよね?」と承諾した。
『SEAdLINNNG~1st OSAKA!~』
◆7月28日(土)大阪・アゼリア大正(17:30)
観衆203人
▼20分1本勝負
○小林香萌(6分22秒/フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド)沙恵●
▼ハイスピード3WAYマッチ・20分1本勝負
○大畠美咲(9分18秒/ブルークラッチ)笹村あやめ●
※もう1人は真琴。
▼World war wrestling Womens Championship・20分1本勝負
△アマゾン(時間切れ引き分け)中島安里紗△
※規定に基づき20分1本勝負で、場外カウントは10。初代王者が防衛に成功。
▼時間差入場 キャプテンフォールイリミネーション6人タッグマッチ・30分
高橋奈七永&AKINO&〈C〉水波綾(25分51秒/パッション・パッケージ〈仮〉)世志琥〈C〉●&ドレイク森松&山下りな
※入場順…奈七永&山下、AKINO、世志琥、水波、森松。
※退場順…AKINO(オーバー・ザ・トップロープ)、森松(オーバー・ザ・トップロープ)、世志琥。
※1対1からスタートし、試合開始3分後に1選手が追加。以後2分ごとに1人ずつ選手が登場する。キャプテンは当日抽選で、キャプテンが脱落した時点で試合終了。キャプテン以外の選手が敗北した場合、その選手は退場となる。オーバー・ザ・トップロープルール。
★中島安里紗のコメント
━━引き分けによりタイトル奪取はならなかったが。
「ムチャクチャ悔しいですね。なんかある意味、負けるより悔しいかなって思います。やっぱりチャンピオンでありながら向こうから単身で異国に来て、こやってベルトを懸けて闘うっていうのがどういうことか? ってすごい…たぶん本人にしかわからないぐらいのプレッシャーとかあると思うんですけど、そういう中でこうやってシングルで闘えたのは…まぁ勝てなくて悔しいっていうのがもちろん1番ですけど、すごくリスペクトもあるし…っていう感じですかね。自分もまだまだ…シードリングに来て3番手なんて言ってられないなと思って…(涙)。私もトップを目指してしっかり頑張んなきゃいけないなっていうのを、教えてもらいました」
━━奈七永、世志琥に次ぐ3番手というのは周りから言われることが多い?
「そうですね。それもそうですし、やっぱ“自分で何も感じてないか?”って言ったらウソになるし…。このままじゃいけないっていうのは、もちろんなかったわけじゃなくて。でも、それをより自覚させてくれたのがアマゾンだと思います。上をしっかり目指して、自分がトップになれるだけの人間になりたいと思います。」
━━具体的な次の目標などは?
「前回の後楽園ホールでタッグのベルトを(挑戦しに)行くっていうふうに言ったからには、やっぱり挑戦がゴールではないので。ベルトを獲ってさらにその先っていうのを見据えた闘いをしていかなきゃいけないなって思います。今日も笹村選手、参戦してくれてましたけど、シードリングでの闘いが間違いなく力になっていると思うので。一緒に頑張りたいなと思います」
★笹村あやめのコメント
━━初のハイスピードルールについて。
「ルール自体を覚えるのがまず…いつものクセですぐフォールしちゃって、ルールに対応した者が勝つんだなっていうのがわかったのと…あと、やっぱり疲れました。走りたくない!(苦笑)」
━━シードリングに定着してきたが?
「嬉しい限りです。やっぱりKAIENTAIを広げていきたいっていう想いがあるので、初めて自分は大阪に来て、いろんな人に知ってもらえるのは嬉しいです。遠征が初めてなんですよ。プロレスラーとして関東から出たことがなくて」
━━中島とタッグ王座挑戦をアピールしているが?
「中島さんが“タッグ獲りに行くぞ”って言われてるので、もうついて行くしかないなって思って頑張ります!(笑)」