23年ぶりの女子プロレス開催となる山形県・庄内町総合体育館で行なわれた佐藤綾子の地元凱旋興行。セミファイナルではデビュー30周年の『ダブル井上』井上京子&井上貴子と、Sareee&勝愛実の同期タッグが対戦。キャリアに勝るダブル井上が巧みなタッチワークで試合を優位に進めるが、Sareeeが京子に裏投げを放つと勝がダイビングエルボーで追撃。京子を攻め込んでいくも、勝がオレンジ☆ブロッサムを狙うと貴子が美拳でカット。京子が両腕でのラリアットで2人をなぎ倒すと、貴子のディスティニー・ハンマーから京子がライガーボムで勝を仕留めた。
メインイベントはクライシス4人の同門対決。ジャガー横田とタッグを組んだ佐藤だが、藪下めぐみ&KAZUKIの奇襲から2人がかりのラフファイトで攻め込まれる苦しい展開に。しかし会場からの綾子コールに奮起するとKAZUKI、藪下にジャーマンを連発。藪下とKAZUKIが2人がかりのイス攻撃を狙うと、ジャガーがKAZUKIの足を引っ張って阻止。そのスキに佐藤が藪下を丸め込んで3カウントを奪い、主役の期待に応えてみせた。
★メインイベント後のマイク
佐藤「本日は佐藤綾子凱旋興行に足を運んで頂き、本当にありがとうございました! この大会をするにあたって地元の企業の方々、家族、同級生…たくさんの方の協力がありました。皆さん23年ぶりの女子プロレスどうでしたか!?(会場内から拍手と歓声) 23年前に全日本女子プロレスという団体で試合をした選手が、いまだにバリバリで現役で試合をやっています。次、庄内町に女子プロレス来るのはいつかわかんないですけども…(場内からの“えぇ~?”の声に)じゃあ来年やったら、また来てくれますか!? 私は昨日、寝れなかったです! なんかもう会場に向かいながら涙が出てきてしまって…(涙)。本当にプロレスラーになりたくてここの体育館に通って練習してたので、そこにリングが組み立てられてるのを見たら涙が出てきてしまって…! 泣くのは試合が終わってからにしようと思ってたんですけど、本当に感謝の気持ちでいっぱいです! ありがとうございました!(ジャガーに対し)去年、私の復帰戦の相手をしてくださったジャガー横田選手です。1年後もこうやってまた一緒に関わらせてもらってて…1年続くと思わなかったです」
ジャガー「家庭を持ち、子を持ち、レスラーでいるっていうのはホントに大変だと思います。私も反抗期の息子がいるんですが、佐藤は3人もいてホントに頑張ってるなと思います。地元凱旋が決まっていろんなことで頭がいっぱいだったと思うんですが、皆様にこんなにたくさん来て頂いたおかげで、きっと気持ちが晴れてると思います。これからもディアナと佐藤綾子を応援してください。今日はありがとうございました!」
『佐藤綾子地元凱旋大会』
◆6月24日(日)山形・庄内町総合体育館(12:00)
観衆380人(満員)
▼20分1本勝負
○青野敬子(8分46秒/シャイニング・ハイキック→片エビ固め)長浜浩江●
▼20分1本勝負
○伊藤薫(11分10秒/ラリアット→体固め)藤ヶ崎矢子●
▼ダブル井上30周年!スペシャルタッグマッチ・30分1本勝負
○井上京子&井上貴子(16分48秒/ライガーボム→体固め)Sareee&勝愛実●
▼佐藤綾子地元凱旋試合 CRYSISスペシャルタッグマッチ・60分1本勝負
ジャガー横田&○佐藤綾子(16分29秒/回転足折り固め)藪下めぐみ●&KAZUKI
★Sareeeのコメント
「京子さんと当たるってことはどんな試合であろうと前哨戦なので。絶対勝たなきゃいけないんですけども、何回もタイトル戦の前にやらせてもらうっていうのはいいことだと思うので。プラスにもなるし、7月22日に向けて1戦1戦大切にしていきたい。勝てない相手じゃないと思ってるので。ホントに自分の全身全霊…もちろんいつも懸けてるんですけど、それ以上に懸けれるように。そこに着々と向かっていってます」
━━タイトル戦まで1ヶ月を切ったが調子は?
「調子はいいんじゃないかな? って思うんですけど、タッグだろうとなんだろうと勝たなきゃいけないって思うので。あと1ヶ月あるんでもっともっと調子上げていきたいなって思ってます。あと28日の新宿FACE、橋本千紘戦が控えてるので。京子さんとのタイトルマッチと同じぐらい自分の中では大切な試合だし、絶対負けたらいけない試合なんで。そこでもしっかり自分の実力、見せつけたいなって思います」