約1ヶ月ぶりとなる都内での通常興行。マリ卍はアクトレスガールズ・高瀬みゆきとの初対決にエルボーの応酬やタックルを連打すると卍固めへ。しかしキャリアに勝る高瀬はカミカゼからのダイビング・ギロチンドロップで快勝すると、試合後は互いに笑顔で握手を交わした。『WANTED☆ウォリアーズ』KAZUKI&ライディーン鋼は、5月に続いての参戦を果たした米山香織とアクトレスガールズ・清水ひかりを迎え撃つ。自身のCDを告知する気満々の米山に、KAZUKIは「勝ったら歌っていいから」と約束して試合がスタート。WANTEDによるリバース・スプラシュの競演から、KAZUKIがコーナー最上段からのニードロップで清水にとどめを刺した。試合後、WANTEDがマイクを持って歌い始めると、米山と清水は2人を突き飛ばして阻止。米山は「WANTEDが勝ったら歌っていいなんて誰も言ってないんだよぉ」。清水は「20点」と、前回よりもさらに3点低い採点で会場の笑いを誘った。コマンドボリショイと真琴のシングル初対決は、ボリショイの多様な関節技に苦しめられた真琴が二段蹴り、WWニーで反撃。カウンターのスピアーを叩き込むもボリショイ式ワキ固めからストレッチプラム・改で、ボリショイがギブアップ勝ちを収めた。
セミファイナルは5・27名古屋大会で無差別級王座への挑戦を改めてアピールした勝愛実がLeonとシングル対決。激しいエルボーの応酬からLeonのスピンキックが炸裂するが、ピンチを凌いだ勝は低い体勢のLeonに浴びせ倒すようなラリアットから押さえ込んで3カウントを奪取。Leonからのシングル初勝利に喜びを爆発させる。メインイベントはビジュアルハンター・藤ヶ崎矢子と無差別級王者・中森華子の一騎打ち。リングアナよるコール時にヒップアタックで奇襲を仕掛けた矢子は秒殺狙いの押さえ込みから、さらにヒップアタックを連発。落ち着きを取り戻した中森はキックで反撃を開始する。コーナーからのダイブ2連発、ヤコリーヌクラッチと持ち技を惜しげもなく繰り出す矢子は、走り込んできた中森に初公開のキューティー・スペシャルを披露。しかし最後は中森がシャイニング・ウィザードの連発からディスティニー・ハンマーで完勝し、チャンピオンの強さを証明してみせた。
試合後、中森が「残念だったな。でもいつもの矢子よりは、今日はなかなかやるな」と健闘を認めると、マイクを奪い取った勝は「私はなこないだの名古屋でオマエに言われた言葉…“結果を残せ”だって? 私は今日どんな形であろうと現タッグチャンピオンのLeonさんから勝った。これがアンタの言う“結果”じゃないのかよ? 2ヶ月後にはPURE-J旗揚げして1年、そこのメインに立つのは中森華子と勝愛実しかいないと思ってる」と8・11後楽園大会での対戦をぶち上げる。6・27浅草大会で勝&矢子のタッグ結成が決まると、中森はパートナーにLeonを指名。勝は「私がまとめて2人ぶっつぶしてやるからな。しっかり結果残すから見とけよ?」と宣言する。また、カーテンコールの際にはボリショイが、「今年も何か夢のあることをしたいなと思って10万円用意してきました。若い選手が目の色を変えて私に向かって来てくれることを願っています」と、昨年に続いて自らが賞金首となる企画を発表した。
『真向勝負!シリーズ5』
◆6月10日(日)東京・板橋グリーンホール(13:00)
観衆120人
▼15分1本勝負
●マリ卍(10分8秒/ダイビング・ギロチンドロップ→片エビ固め)高瀬みゆき○
▼スペシャルタッグマッチ・20分1本勝負
○KAZUKI&ライディーン鋼(13分1秒/ダイビング・ニードロップ→片エビ固め)米山香織&清水ひかり●
▼スペシャルシングルマッチ・20分1本勝負
○コマンドボリショイ(11分42秒/ストレッチプラム・改)真琴●
▼ピュアバトル・30分1本勝負
●Leon(19分1秒/ラリアット→片エビ固め)勝愛実○
▼ビジュアルハンター矢子の仁義なき戦い・30分1本勝負
●藤ヶ崎矢子(9分30秒/ディスティニー・ハンマー→片エビ固め)中森華子○