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【結果】マーベラス11・25新木場

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 全6試合がタッグパートナー同士、または同じユニット内によるシングル対決。さらにGAEA JAPAN時代に行なわれていた『ハイスパート600』(10分1本勝負)となった新木場大会。入場式でのくじ引きで試合順が決定すると、3分以内に勝利すれば宝くじ10枚がプレゼントされるというオマケつきのため、各試合とも開始直後から速攻での勝利を狙う選手が続出するなど、いつもとは違う攻防で会場を沸かせた。




 休憩時間にリングに上がった長与千種は、台風被害により母国・プエルトリコの自宅が全壊してしまったロサ・ネグラについてコメント。現在もネット環境が復旧しておらず家族とも連絡が取りにくい状況のため、知人の協力でビザを手配しロサの娘を日本に呼んであげたいと話すと、通訳を介して長与の言葉を理解したロサは涙を流して喜んだ。プエルトリコの国旗の柄のコスチュームで試合に臨んだロサは、フロッグ・スプラッシュで雫有希に快勝。


 セミファイナルの彩羽匠vs門倉凛による『ニュートラ』対決は、彩羽がもちつき式の連続パワーボムを見せると、門倉はコーナー上の彩羽を捕らえると雪崩式フランケンシュタイナーを初公開。変形の押さえ込み(愛犬の名前・マックから『マックラッチ』と命名)で彩羽が3カウントを奪うが、37秒オーバーで宝くじの獲得はならず。メインイベントは『マブダチ厨二病卍卍(オラオラ)』の桃野美桜と長崎まる子が、白熱の攻防で10分時間切れとなった。


『Marvelous Saturday Fight Night』
◆11月25日(土)東京・新木場1st RING(18:45)
観衆未発表


▼ハイスパート600・10分1本勝負
 ●KAORU(0分36秒/飛びつき腕ひしぎ十字固め)藪下めぐみ○
※長与千種より、宝くじ獲得のため故意に試合を早く終わらせたとして無効試合となる。
▽再試合
 ●KAORU(3分37秒/飛びつき式ヤブクラッチ)藪下めぐみ○
▼ハイスパート600・10分1本勝負
 △渡辺智子(時間切れ引き分け)山縣優△
▼ハイスパート600・10分1本勝負
 △田中ミキ(時間切れ引き分け)旧姓・広田さくら△
▼ハイスパート600・10分1本勝負
 ●雫有希(7分41秒/フロッグ・スプラッシュ→片エビ固め)ロサ・ネグラ○
▼ハイスパート600・10分1本勝負
 ○彩羽匠(3分37秒/マックラッチ)門倉凛●
▼ハイスパート600・10分1本勝負
 △桃野美桜(時間切れ引き分け)長崎まる子△


★桃野美桜&長崎まる子のコメント
 桃野「(くじ引きで)メインだったのも、運も実力のうちといいますか…」
 まる子「自分たちを売るチャンス。メインを引いただけでもマブダチをね、ジャンジャン売るチャンスで…」
 ━━初挑戦のハイスパート600について。
 桃野「10分以内に仕留めなきゃいけない…自分たち(シードリングで)ハイスピードをやってるんですけど、カウントも早くて。また違うきつさが」
 まる子「全然違う、きつさだよね」
 桃野「お客さんも見慣れてないから、速い動きに。ちょっとなんか静かだったなって感じはあったんですけど…自分たちができる試合は、こういう試合。重さとかもないし。だからもっと浸透していかせたい」
 ━━シングルで闘って、改めてお互いの印象は?
 まる子「やっぱ美桜ちゃんは…もう自分よりチョコマカチョコマカしてて(笑)。すんごいやってて楽しいんですけど、若干遊ばれた感じがあります」
 桃野「こっちも必死!(笑) なんか似たようなタイプの人との試合って、けっこう苦手なんです」
 まる子「目まわるね。“どっち行った?”って」
 桃野「苦手なんですけど、でもやっぱ今日はすごい楽しかったです(笑)」
 まる子「仲も深まったし…」
 桃野「組んで良かったな。3分で宝くじだったんですけど“そんなのどうでもいい”って思ってたんですね。“3分なら厳しい、でも10分ならいける”っていう気持ちで、たぶんお互いそうだったと思うんですけど。宝くじとか買ったことないから、あんまりわかんない、良さが…」
 まる子「もらっても、はずれたら意味ないもんね」
 桃野「スクラッチはやったことあるから、やりたいなって思ったけど…」
 ━━くじ運は強いほう?
 桃野「今日のくじ引きを見たらわかるじゃないですか。メインを引いたっていう」
 ━━宝くじは1等が当たれば何億円にもなるが…。
 桃野「それはもう規模がデカすぎてわかんない。目の前にあったらわかるかもしれないけど…10億円? 7億円?“ゼロが何個ついてるの?”みたいな(笑)。でも自分は旅行に行くために使いますから…。みんなで」
 まる子「おお! マブダチで?(笑)」
 桃野「えっと…マーベラスで…(笑)」


★長与千種の総括
 「最後に桃野が“しんどかった”って言ってたでしょ? あれホントしんどいの。“たかだか10分だろ?”って思ってたら大間違いで、10分で…9分59秒で相手を仕留めていかなきゃいけない。フルコースを詰め込むことできるかどうかっていうのもそうだし、15分1本勝負のほうがやりやすいだろうし。そこにまた3分以内の壁ってすっごい難しくて…3カウントがなかなか入らないように、“3”ってやっぱりスッゲーきついんだよね。みんな3分で決めようと思ってても、そうはいかない。ノーダメージでスタートしていくわけだから。そういった意味では、やっていくことに意義があるし、おもしろいと思う。今日初めてやった人たちっていうのは、これはこれできつかったと思います」
 ━━特に印象に残った試合は?
 「みんなおもしろかったよね。かぶらないんだよね、あんまり。1試合目もタッグ組んでるんだからお互いに1分で終わるとかありえないから。飛びつき腕十字を極められた瞬間、にこやかにする人はいないわけじゃん。これもさすがにヒールのなす技だなと思うし。これベビーフェイスがやるとダメなんだよね。ヒールだからどっかで許されてる。“コイツら、こすっからいから”という。かと思えば、箸休めってすごい大事な役割しててね。真ん中ぐらいで広田は上手いよね。上手い。おいしいとこ持っていくんだよね。あの絶妙感っていうのは、田中がもしコミカルな選手になっていくんだったら勉強するべきだし。勝つためには手段を選ばないヤツもいれば、それこそメインイベントは対角(のスタイル)でまったく違う路線でいったと思うのは、よく知ってるからこそ、技を嫌い合う。相手がどのタイミングでどういう技を出していくかってわかってるから、全部それを奪われてしまうんだよね。(門倉は)新しくフランケンシュタイナーとかできるようになったんだっていう1つずつの歩みがあるし。メインイベントは“やられたらやり返す”。極端に言えば、すべてのページが全部違った。お客様がきっと“今日のフルコースを食べて頂けたかな?”という気はする」
 ━━いずれまた今回のような大会も?
 「今度はトーナメントにしたいよね。引き分けた場合はもうそこで脱落する。引き分けは負けと一緒。その時は違う団体の選手たち、ツワモノじゃないけどもハイスパート、ハイスピードに対応できて、なおかつひとクセもふたクセもありそうな人が出て頂けるとありがたいかなという気がする」
 ━━メインの桃野vsまる子戦について。
 「“マジ卍”って感じ。自分たちの自己主張、プロレスの自己主張…10分間であろうがフルに闘えますっていう自己主張が垣間見られたよね。小さい人たちが自己主張するにはとてもいい試合だったかなって思う。しっかりと最後は仲間意識を確認できたし。先輩たちの試合もメインイベントも甲乙つけられないというか、そばにいるから“これ食らったらダメになる”ってわかる。凛は隣りにいて再確認したのは匠が恐ろしくパワーアップしてるっていうこと。(もちつきパワーボムについて)以前の彼女の体形だと絶対にできないこと。知ってることと知らないこと、競(せ)っていかないとおもしろくないの。個性は出したもん勝ちだし、自己主張ができればいいよ。主張するってとても大事なこと。シングルマッチずーっとやってきてたからこそ、強くなったんだよね。ホントに打たれ強い女たちになってきてる。いい感じだと思う。自分だって相方のそばにいたら、なに出してくるかってわかるもんね。先読みをする試合と、自分たちをフルに出す試合…両極端でおもしろかったと思う。あとは本人たちが自分たるものを反省していけばいいんじゃないかな」


















▼マックラッチ








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