“女子プロレスの聖地”として親しまれた川崎市体育館が改築された『カルッツかわさき』のこけら落としでディアナがビッグマッチを開催。試合前には8月から社長に復帰している井上京子が、「いよいよ今日、カルッツかわさきオープンです! ここに来るまでにいろいろありましたが、ホントにいろんな方に協力して頂きました。今日ここでディアナが1番初めにできるということ、ホントにありがとうございます!」とあいさつ。続いてSareeeについて「2月に退団しましたSareee選手ですけれども、またディアナに戻ってくることになりました(会場から拍手)。温かい拍手ありがとうございます。ご心配もご迷惑もかけたと思います。でもそれ以上にSareeeも“頑張る”と話もついておりますので、またぜひ応援してください」と報告。試合後のバックステージで、10・20新宿FACEにおける伊藤薫の対戦相手のXがSareeeになることが発表された。
メインイベントでは井上京子&ジャガー横田&神取忍vs堀田祐美子&井上貴子&伊藤薫という団体・ユニットの枠を超えた6人タッグマッチが実現。京子がパワーボムからナイアガドライバーにつないで貴子から3カウントを奪った。マイクを持った京子は「今日はホントにありがとうございました!! こんなに素晴らしい仲間たちが集まってくれて…この会場でできたことホントに幸せに思います」。すると堀田が「なにキレイに終わろうとしてんだよ? 私がこのリングに上がったらな、どうなるかわかってんだろうな? なんで私と伊藤を組ませたんだよ!?」と詰め寄る。試合中から険悪だった伊藤も怒りを露わにしてつかみ合いになるとジャガー・京子・伊藤と、神取・貴子・堀田に分かれた。ジャガーが「3対3でやるか?」と挑発すると、神取もヒートアップして「鳴らせオラ!」と開始のゴングを要求する。会場から歓声が沸き起こるが、京子は「社長、私。そんなにやりたいんだったら考えるから、今日は待て! 今日はこれでいいじゃないか」と場を収める。クライシスとして敵対関係にあるジャガーだが、「おもしろい闘いができればやるよね? 来るもの拒まないよね? リングでは1人しか勝てないんだよ。その強い団体を作っていこうよ」と京子に呼びかけた。
『カルッツかわさき大会』
◆10月1日(日)神奈川・カツッツかわさき(17:30)
観衆1111人(満員)
▼カルッツ川崎グランドオープン記念!・20分1本勝負
○青野敬子(9分19秒/シャイニング・ハイキック→片エビ固め)KAZUKI●
▼参上!! かわさきレインボーガールデビュー戦・30分1本勝負
○かわさきレインボーガール(8分33秒/高角度前方回転エビ固め)アイガー●
▼Beginning VS CRYSIS~挑戦~・30分1本勝負
○永島千佳世&藪下めぐみ(14分32秒/ダイビング・フットスタンプ→片エビ固め)安納サオリ&万喜なつみ●
▼吉田万里子引退ロード~未来へつなげ~・45分1本勝負
○吉田万里子(13分31秒/エアレイド・クラッシュ→片エビ固め)佐藤綾子●
▼カルッツかわさきプレゼンツ!超ウルトラスペシャル6人タッグマッチ・時間無制限1本勝負
○井上京子&ジャガー横田&神取忍(17分12秒/ナイアガラ・ドライバー→エビ固め)伊藤薫&堀田祐美子&井上貴子●
★井上京子&伊藤薫のコメント
京子「今日オープンなんですけど、初めにこの日にやれて良かったなっていうのと、いろんな人の協力がないとここまでできなかったので…ホントにありがたい」
伊藤「ふた開けるまでまったくわからなかったんで不安だったんですけど、欲を言えばもっともっと入れたかったですけど、来てくれたお客さんが楽しんでくれたような顔をしてみんな帰ってくれたので…良かったと思います」
京子「ファンの人の笑顔が1番なので」
伊藤「いろんなことが決まったのが1ヶ月前で、ポスターもギリギリで」
京子「ここでやらせてもらえるって聞いたのも遅かったんで準備期間が短かったことと、試合がいろいろ重なってる中で参戦してくれる選手たちがいるということで、今回はみんなに助けられた大会で。応援のメッセージとかもありがたかったし…」
━━8月から社長に戻ったが。
京子「今日は短い時間だったけどディアナの闘いというのを見せれたと思うし、おもしろいことに女子プロレスって感情で動くので、ホントに思ってないことが起こるっていうか。LL(PW-X)vsディアナみたいになって、そういうのもおもしろいと思うしファンも望んでる感じだったので、これからやっていきたいなと思いますね」
━━次のビッグマッチとなる10・20新宿FACEについて。
京子「伊藤薫vsXになってるんですけれども、そこに沙里が戻ってくることになります。たぶん1本目になると思います」
伊藤「最後(ディアナを退団する前)にできなかったので…自分の中で納得いかなかったものとかあったけど、戻ってくることになって。もちろんシードに行っていろんなことを勉強して、出て行って気づいたこともあって、自分のスタイルってものを貫きたいっていうのも気づいたと思うので。それをきっちりこの試合で出せればいいなと思ってます。だから思い切りいきます」
━━今後のSareeeへの期待について。
京子「期待するところはいっぱいありますし、ファンの人も賛否両論で戻って来てすぐに受け入れる人もいれば、“なに考えてるんだ”って人もいると思うんですよ。そこは沙里の頑張り次第だと思うので、私は1本目にしようと思うんですね。“どういう風に伊藤選手と闘ってくれるか?”ってところでこれからを決めたいと思うし、決めるのはファンの人だと思うので。どんな気持ちで帰ってきたかとか、リングの上でわかると思うから。中途半端な気持ちで返ってきたら中途半端な試合しかできないと思うし、ディアナの試合っていうのができるんだったらファンの人も認めてくれると思うので。ホントに沙里次第だと思うので。それなりの覚悟で来てると思いますけどね。私は期待してます」
★吉田万里子のコメント
「今日は楽しくできました。何年ぶりか覚えてないんです。佐藤選手は『息吹』にけっこう出てくれてるんですよ。自分の引退試合の『息吹』のカード決める時にどういう選手が出てたか全部見て、やっぱりたくさん出てくれてる選手に出てもらいたいなと思って見たら佐藤選手が…。だから6人タッグにしようかなと思ったけど(4人の)タッグになったので、綾子さんは入らなかったけど…。私がこの1年ぐらいプロレスをやるようになってディアナさんに出させてもらうことが多いので、よく道場に練習に行かせてもらう時に綾子さんがお子さんを連れて一緒に練習してて…(笑)。楽しくできて良かったなと思ってます」