引退の迫る豊田真奈美から最後のシングルマッチの対戦要求を受けて開催された、堀田祐美子による新宿FACE大会。かつて全日本女子プロレスが経営難から3派に分裂し、残留した選手が『新生全女』と呼ばれるようになってから、この9月で20年。今大会には新生全女に参加した選手を中心に、レジェンドの神取忍や井上京子、堀田が指導しているアクトレスガールズも参戦するなど豪華メンバーが集結。かつて全女の象徴だったWWWA世界シングル王座…通称“赤いベルト”も堀田が所有者から借り受ける形で数年ぶりに公の場に登場し、往年のファンを喜ばせた。
メインイベントの堀田vs豊田はクリーンな握手からスタート。しかし試合序盤からセコンドについていた伊藤薫が堀田の足を引っ張り一触即発となると、今度は井上貴子が豊田の足を引っ張る。さらには渡辺智子やOGの前川久美子さんもリングに上がり、豊田と堀田にトレイン攻撃を仕掛けていく。2人の試合に戻ると、堀田がコーナーから2発目のカリビアン・スプラッシュを狙うが、これをすり抜けた豊田が肩車の体勢からJOサイクロンで叩きつけて3カウントを奪取。試合後は1番最後に赤いベルトを巻いた高橋奈七永が豊田の腰にベルトを巻き、新生全女のメンバーたちがリングイン。1人ずつ豊田に言葉を贈ると、スクリーンに映し出された中西百重さん、藤井巳幸さん、西尾美香さん、納見佳容さんも豊田にメッセージを贈った。
暴走集会PREMIUM~一夜限りの新生全女~』
◆9月2日(土)東京・新宿FACE(12:00)
観衆510人(超満員)
▼20分1本勝負
Leon(6分44秒/マッド・スプラッシュ→片エビ固め)本間多恵
▼30分1本勝負
○伊藤薫&渡辺智子(12分48秒/ライガーボム→エビ固め)●万喜なつみ&高瀬みゆき
▼30分1本勝負
井上貴子&○高橋奈七永(10分24秒/ジャパニーズオーシャン・クインビーボム→片エビ固め)水波綾&●星ハム子
▼30分1本勝負
○神取忍&安納サオリ(11分25秒/三角絞め)井上京子&●勝愛実
▼一日限りの赤いベルト!!・60分1本勝負
豊田真奈美(10分0秒/ジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド)堀田祐美子
▼赤いベルトを巻いた選手たちによるトークショーでは全女が倒産した当時の金銭事情が暴露されるひと幕も。司会は影かほる。