★勝愛実
「一言では言い表せないくらい、いろんな思いがあります。(7・14浅草)花やしきで対戦した時も“なんだこのクソババア”って思ってましたけど、やっぱり業界にいるのがすごく長いわけで、自分よりたくさん経験も積み重ねていて。私はそこはどう頑張っても超えられないし、頑張っても詰められない部分ではあります。正直、負けて大きなことをいうのも恥ずかしいし悔しいんですけど、何も言わなきゃ始まらないと思うんで。今日の一戦がこれからのプロレス人生の中で必ず生きていくなっていうのは感じたんで。悔しいけど、認めたくないけど、堀田祐美子を受け入れていかないと自分はレスラーとして成長できないなと感じました」
━━PURE-Jでどういう試合をしていきたい?
「PURE-Jのリングのキャンバスはまだ白くて、これから色がついていって1つの大きな絵を完成させていかなきゃいけないし、無限の可能性がある場だと思っています。選手の数の分だけ夢も希望もあるし。ただ、私1人としては何もいつわる必要はないと思ってて、勝愛実が闘いたいように自分の本能に任せて闘える場だと思っています」
━━「PURE-Jを背負って闘う」という発言について。
「これからどんどんキャリアを積んでいくためには、いろんな経験が必要だと思います。その中の1つとして捉えています。ただ、PURE-Jのトップに立つためには上の人間を倒していかなきゃいけないので、そこは1つの大きな壁だと思っています。再デビューしてもう1年以上経ってるんですけど、なかなか結果を出せなくて。チャンスはいっぱいあったんですけど、自分の手でつかみ取れなかったというのが自分の中で大きく残っているんです。これからは1つずつ、発言を実現していかないとダメだと思うし、周りにも認めてもらえないと思うので、そこはしっかりクリアしていきたいなと思っています。自分の大きな課題ですね」
━━今、メインのリングに経っている中森を意識している?
「後楽園のメインに立ちたいとずっとずっと思ってて、やっぱりあと一歩というところで中森華子に取られて悔しいんですけど、私はこれで諦めたつもりはないですし、次の後楽園…後楽園に限らず、どこの大会でもメインを張れるような選手になっていきたいと思うので。まだまだこれから通過していかなきゃいけないこと、もあると思うので、1つ1つ自分が乗り越えていかなきゃいけないところではありますね」
★中森華子
「結果は…。でも、また今日から這い上がっていく。里村明衣子も必ず倒すし、このまんまじゃ終われないので。今日から私の道を作っていくだけだと思っています。すべて受け止めた上で、これから私が上に這い上がっていかなければならないと思っています」
━━PURE-J初のメインイベントを務めたが。
「私以外メインはありえないと思っていたし、メインで試合をするのが私の中では当たり前で、そこで勝ってこれから引っ張っていく…PURE-Jの中心・主役・エースは私だから。そう思っていたけど…こういう形で負けてしまってすごく悔しいし申し訳ない気持ちでいっぱいだけど、それで終わるのが私じゃないので。これからも見て頂きたいって思っています」
━━最後のJWP無差別王者として、新設王座に向けて。
「私が巻くしかありえないっていうふうに思ってます。PURE-Jのメンバーが全員そこ(予選リーグ)に入るんですけど、私はそこで勝ってチャンピオンになって、里村明衣子を指名したいと思います。“(団体の)名前が変わっただけだね”って言われるのが1番ダメだと思うので“新しく何かしていかなきゃ”っていう気持ちでやってきて…夢も希望も目標もすごく今いっぱいある状態で、全部を叶えていかなければPURE-Jなんてやる意味もないと思うし、私が中心となって選手たちを引っ張っていきたいと思ってます」
★里村明衣子
━━初めてシングルで闘った中森について。
「いい選手ですね。こうやってメインで抜擢されたっていうことも、やっぱり本人の意思で…“絶対に団体のエースになるんだ”っていう意志で来たんだと思いますし。いい選手ですね」
━━試合後に「1000倍努力しろ」という言葉があったが。
「旗揚げの時点でゼロですからね。ここからやっぱりスタートするにはいろんな壁もありますし、プレッシャーもありますし…でも、行けるんじゃないですか?」
私も旗揚げ戦は自分自身の団体で2回経験してるんですけど、GAEA JAPANとセンダイガールズと…。やっぱり旗揚げっていうのはホントにいろんな人の気持ちが込められた状態でのスタートだったので、それがお客さんの声援から伝わってきますよね。この期待を力に変えて、頑張っていってほしいですけど…」
━━中森からはその気持は伝わった?
「私は向かい合って伝わりましたけど、やっぱりもっと万人に伝えるにはそれこそ1000倍の努力が必要なんじゃないですかね。それは私もまだまだ、今やってる過程なので、そこまで強くは言えないですけど。ホントに団体のスタートを切るという意味では、このメインはこれが現状だったかなという。良くも悪くも…。それは中森自身が一番よくわかってるんじゃないかなと思います」
━━試合後に「旗揚げしてくれてありがとう」という言葉があったが。
「やっぱりJWPをずーっとボリショイさんと選手が守ってきて、そのすべての気持ちがこういう形につながったと思うんですね。私はJWPでまだまだやりたいこといっぱいあったんで、ライバル関係としてもっとこれからだなと思ってましたし。団体が大変な時に閉めてしまえば簡単じゃないですか? それをやっぱりみんなの気持ちでこうやって始めたということは、決してすごくいい状態からのスタートではないっていうのは…そこからのスタートっていうのは、やっぱり私も力になりますよね。もっと闘う人ほしいんで」
★ボリショイの総括
「やっと自分たちのホームリングが…ここからが勝負なので。自分たちのホームがしっかりできて、この旗揚げまでたくさんの人に協力してもらって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。裏方でやることがたくさんあるので試合はチョロチョロしか見れてないです。モニターで見たり会場の雰囲気は伝わってきて、それぞれに課題はあるけども1人1人“自分たちが主役だ”という気持ちは持ってくれたと思うので。あとはもう上に伸びていくしかないです、ここから」
━━セミとメインはリングサイドから見ていたが。
「本人たちももちろん満足してるわけじゃないし、ここからさらに這い上がっていく姿をみんなに見て頂けたらと思います。ここで落ちるような2人(中森と勝)ではないし。負けて終わりではないので、自分たちはPURE-Jを守っていくらでも闘えるので。リベンジのチャンスはたくさんあると思います」
━━旗揚げまでのドリーム女子プロレスの成果を取り入れた部分などは?
「ルール的なこととかは取り入れてないんですけど、ある程度“JWPじゃなくても、枠を外してもいいんだな”っていうこと。おもしろければみんなついてきてくれるし、自分たちが見せるものは決まっているので。(所属選手の)全試合シングルとかもなかったと思うので、ドリーム女子プロレスでやってきた度胸というか…実験したことで、おもしろいなと思うことまだまだあるので、それはこれからの興行で。まず今日は“私たちがPURE-J女子プロレス”っていうスタートを見せたかったので。これからはPURE-Jのベルトができるので、それに向けて予選リーグ、決勝トーナメントを行なっていきます。今日、小波選手が入ったことで(予選リーグの)12人そろいましたね」
━━観客動員も1000人を超えたが。
「良かったです。今日は旗揚げなのでご祝儀という気持ちもあると思います。今日のお客さんが次の(両国)KFC、12月の後楽園ホールに足を運んでくれるか? 今後のPURE-Jに期待して見てくれるか? っていうところはそんなに世の中甘くないと思っているので。ご祝儀だからといってこんなにたくさん集まってくれるとは思ってなかったので、もう嬉しかったですね。本当にこれから自分が社長になって10年、20年、30年…選手たちがのびのび力を発揮できる環境を作っていくことが、PURE-Jだなって思うので」
━━JWPの25年の歴史を超える?
「超えます。もっともっとワールドワイドになっていけるように、選手もスタッフも増やしていけるように…会社を大きくしていきたいです」