ドリーム女子プロレス・板橋3連戦の最終日。第1試合ではKAZUKIがカウンターのキチンシンクからダイビング・ニードロップにつないでアレックス・リーに快勝。藤ヶ崎矢子は藤田あかねとの同期対決に臨み、2発目のみかんでポンを踏ん張ってこらえるとヤコリーヌクラッチで丸め込んだ。タッグチームの三つ巴戦は、勝愛実が真琴の二段蹴りの誤爆を受けて中森華子を丸め込み3カウントを奪取。2連勝で優勝を決めた。
夢を叶える権利を得た勝は、「バイレットタッグが勝ったぞ~!! 私たちはタッグ名もなくて正式なタッグでもない。だけど、今日勝ち上がったっていうことは、正式にタッグ組んでもいいんじゃないですか~っ!? (会場からの歓声に)実はね、もうタッグ名あるんだよ。『バイオレット・ウィズ』です!」。続いてたむがチーム名について、「この日のためにずっと考えてきたんですよね。バイオレットフィズってお酒があるのをご存知ですか? 私、お酒飲めないんですけど…。紫色の2人一緒に、そして皆さんと共にって意味が込められてます」と説明。勝は「私たちの夢は正式タッグを結成することと、もう1つあります。それはPURE-Jとビギニングさんで合同のタッグトーナメントを行ないたいと思ってます。もちろんバイオレット・ウィズは出場決定です。優勝します!」と高らかに宣言する。
セミファイナルはライディーン鋼がWAVE王者・水波綾を相手に真っ向勝負を展開するも、豪快なラリアットからダイビング・ギロチンに沈む。メインイベントではコマンドボリショイ&Leonの持つデイリースポーツ王座に、希月あおい&小林香萌が挑戦。ボリショイの掌底からスピアーを決めたLeonが、キャプチュードバスターで小林を仕留めた。ボリショイが次の挑戦者に勝&たむを指名すると、勝は「その日は私たちバイオレット・ウィズがタッグチャンピオンになる日だよ」と受けて立ち、6・2浅草大会でのタイトルマッチが決定。3日間通じてのMVPに選出された勝は「私の乗りに乗ってる波は止めさせませんので、絶対に。ベルトを獲ってたむと一緒にステキなタッグチームを作り上げていきます」と新たな目標を掲げて大会を締めた。
『ドリーム女子プロレス・GW板橋3DAYS祭り』
◆5月5日(金・祝)東京・板橋グリーンホール(17:00)
観衆141人
▼20分1本勝負
KAZUKI(10分52秒/ダイビング・ニードロップ→片エビ固め)アレックス・リー
▼ビジュアルハンター矢子の仁義なき戦い・30分1本勝負
藤ヶ崎矢子(9分46秒/ヤコリーヌ・クラッチ)藤田あかね
▼3team battle★Make a dream come true・20分1本勝負
○勝愛実&中野たむ(11分49秒/首固め)●中森華子&真琴
▼GWスペシャルシングルマッチ・20分1本勝負
水波綾(15分21秒/ダイビング・ギロチンドロップ→片エビ固め)ライディーン鋼
▼デイリースポーツ認定女子タッグ選手権試合・30分1本勝負
コマンドボリショイ&○Leon(16分29秒/キャプチュードバスター→片エビ固め)希月あおい&●小林香萌
※第22代王者組が3度目の防衛に成功。
★勝愛実&中野たむのコメント
勝「このスペシャルタッグ企画を組んでもらった時に、やっぱりファンの人は私たちは組んでたいした結果も残せてないので“無理なんじゃないのかな”と思ってた人も中にはいると思います。だけど、ここを勝ち上がってタッグとしての第一歩を進めたかったんで何が何でもここは2チームに勝って…私たちの良いスタートを切れればと思ってたので。真華不思議に勝てて、すごく自信がつきました」
中野「私はホントにこのタッグ企画に参加させて頂けたことが、まず嬉しかったんですけど…やっぱり愛実さんの足を引っ張ってばっかりだったんですね。今日も助けてもらってばっかりだったんですけど、こうして愛実さんの横で勝ち上がることができてホントにホントに嬉しいので。今日から愛実さんの頼もしいパートナーになれるように、正式タッグ『バイオレット・ウィズ』で頑張っていきたいって気持ちがより一層大きくなりました。(勝に)本当にありがとうございました」
勝「こちらこそ。タッグっていうのは本当に助け合ってできていくものだと思うので、私自身もたむちゃんに助けられた部分はこの3日間であったので。これからもっともっと伸ばしていかなきゃいけない。これからのタッグチームだと私たちは思っているので、もっとお互いに強くなってね。スキルアップできたらと思います」
━━中森からの勝利は意味合いが大きいと思うが。
勝「そうですね。1番納得いかないのは、やっぱり丸め込みで…ガツンと自分の技で3カウント取りたかったっていうのはあるんですけど。それはまた次、闘う時にガッツリ中森華子から勝ち名乗りをあげたいと思ってます。それはこれからの私自身の課題になってくると思うんで。中森華子を倒してドリーム女子プロレス、PURE-Jのど真ん中に立ってやろうと私は常に思ってるので」
━━タッグトーナメントについて。
勝「私とたむちゃんと組むことをきっかけにビギニングの選手がたくさんJのリングに上がってくださる機会も増えて。いい選手がたくさんいるんだなっていうのをすごく感じたので。合同でタッグトーナメントができたらもっともっと幅が広がるんじゃないかなって思ったので、提示させて頂きました」
中野「すっごく楽しみです!」
勝「もちろん私たちは 優勝することしかないからね」
中野「はい!」
勝「優勝しましょう!」
中野「優勝します! そしてそして…ゆくゆくはベルトにも挑戦したいです(※メインイベント後のやり取りで挑戦が決定)」
勝「そうだね。女子プロレス界、ステキなタッグチームがたくさんいるので、その中にもいち早く交じっていきたいと思ってるので。成長していきたいと思ってます」
★コマンドボリショイ&Leonのコメント
ボリショイ「今までベルトが2本あって…2本あるのが当然だったのでちょっと不思議な気持ちなんですけれども、タイトルマッチっていう特別な感覚っていうのは変わらず持ってるので。新鮮な中でもベルトを放したくないっていう気持ちはありました」
Leon「昨日、小林香萌に特別ルールではあるけど負けてたので、その借りはきっちり返せたし…。相手もすごく実力もあって勢いもあってすごい選手たちなので、また1つ価値が高まったと思ってます。もっともっとベルトの価値を高めていきます」
━━勝&たむへの挑戦者指名について。
ボリショイ「いろんなことをあれこれ考えずにできるのが今なのかなと思ってるので。みんないろんな夢があるとは思うけども、タッグを組んでるからには頂点のベルトを狙ってると思うので。また新鮮なチームが出てきたなって思います」
━━勝がMVPを獲得して波に乗っているが。
ボリショイ「波に乗ってるけど、それぐらいの波で超えられるような壁じゃないよ、私たちは」