21日の記者会見で突如勃発したミス・モンゴルと、“闘う女優”中野たむ(Beginning・アクトレスガールズ)との遺恨が、さらに深まった。「ルックスがいいから」として、大仁田がたむのFMWマットへの起用を決めたことに対し、モンゴルは「かわいいから参戦というのは気に食わない。がんばってるブスは認められないけど、がんばってるかわいい子は認められるというのは納得いかない」と猛反発。一方のたむは「生半可な気持ちでプロレスをやってない。命懸けでやってます」と反論していた。当初、たむは5月の北海道シリーズへの参戦も決まっていたが、モンゴルからの“クレーム”により、4・27新木場での一戦がテストマッチとなった。
同大会で、モンゴルはミス・コハルと組み、米山香織&たむと激突。戦前、モンゴルは「ダメならダメでボコボコにしてやる」と宣言していたが、その言葉通り、たむを殴る蹴る、ムチで引っぱたくなどして、試合は一方的な展開に・・・。最後はモンゴルが必殺のカンバヤCでギブアップを奪い、完勝した。試合後、たむは「悔しい。何もできなくて、気持ちの整理ができない。何を言っても負け惜しみになるけど、絶対に逃げません」と言葉少な。モンゴルは「偉そうに、『命懸けでやってる』とか言ってるけど、プロレスラーなら、それは大前提。スピリットとか全く悪いわけじゃない。ここで心が折れて、FMWにもう出てこないのか? まだ食って掛かってくるならイジメがいがある。あとは彼女次第。もう少しがんばってるブスを認めてほしい。どんだけFMWに尽くしてきたか・・・。最終的な判断は大仁田さんに任せるけど、まだ参戦してくるなら、とことん潰す」と怒り心頭。モンゴルの怒りは、これで収まらなかった。メーンイベントの際、両者はセコンドに就いていたが、爆破起動スイッチが押されると、モンゴルは試合権利もないのに、あろうことか、たむを爆破バットで一撃する暴挙に出たのだ。あまりの破壊力に、たむは半失神。セコンド陣の肩を借りて、控え室へ運ばれてしまった。
メーンイベント終了後、たむを呼んだ大仁田は「がんばってるブスの怒りか? 強くなりゃいいじゃないか。かわいいから、どうのこうのって言われたくねぇだろ。やってやれよ! 北海道ついてくるんだろ?」と諭した。すると、そこにモンゴルが現れ、一触即発状態に・・・。たむが「アンタに何と言われようと、私は北海道に行きます!」と宣言すると、モンゴルは「命懸けてやってるって言うけど、私も命懸けてやってんだよ。ブスだってやってんだよ!」と反論。そこで、大仁田が「じゃあ、北海道でとことんやれ!」と裁定を下し、たむの北海道シリーズへの参戦が正式に決まった。思わぬところから勃発した、ブスVSカワイコちゃんの“仁義なき抗争”は、北の大地でも、激しい闘いを繰り広げることになりそうだ。
超戦闘プロレスFMW『傷だらけの堕天使2017最終戦』
◆4月27日(木)東京・新木場1st RING(19:00)
観衆300人(満員)
▼第4試合 FMW女子プロレス・30分1本勝負
○ミス・モンゴル&ミス・コハル(13分3秒/カンバヤC)米山香織&●中野たむ
※写真&記事提供:FMW