20日、OZアカデミー後楽園大会で正危軍として6人タッグマッチに出場した中島安里紗が、試合中に尾崎魔弓にエルボーを叩き込むなどして対戦相手であるアジャ・コングの勝利をアシスト。「テメエ、まさかの裏切りかよ!」と怒る尾崎に対し、中島は「相手が1番イヤなことをやって何がなんでも勝つ…。それが私が正危軍で教わったことだよ。だいたいな、JWPをさんざんコケにしたオマエに私が本気で付くとでも思ってんのかよ!? バッカじゃねーの!? 4月3日! ここ(リング上)寝てんのもオマエだよ。逃げんじゃねぇぞ!」と言い放ち、4・3JWP後楽園大会での無差別級タイトル戦を前に正危軍を離脱。夜のJWP浅草大会の試合後に、その理由を明かした。
★中島のコメント
「裏切るも何も、元からホントに尾崎の下に付くわけないだろうっていうのがあります。たぶんファンの人だって本気で思ってた人いるのかな? って。本気で(仲間だと)思ってた尾崎がホントになんかバカなんだな~って思いますけど。やっぱりJWPをあれだけボロクソ言って、その下に私が付くっていうのはどう考えてもありえないですからね。JWPは私の団体であり、私こそがピュアハートだと思っているので。それをコケにするような奴の下に付くつもりは毛頭なかったです」
━━3・14正危軍興行ではとても楽しそうだったが?
「そうですね。尾崎魔弓は何が1番嫌いかな? って思ったときに、裏切られることが1番嫌いだっていう話を聞いたことがあったんですよ。なので、もうこれはとことん信頼を得て裏切ってやろうと思って。普通に尾崎魔弓に勝ってもモヤモヤは晴れないので、とことん尾崎が嫌がることをして4月3日きっちり勝ってベルトを獲り返すっていう。そこにつながっていくかなと思います」
━━尾崎から相当な仕返しが予想されるが。
「いいんじゃないですか? 何をやっても私の勝ちは揺るがないですし、向こうが怒れば怒るほど思うこっちの思うツボというか。“してやったり”って感じですね」
━━4・3後楽園でのタイトル戦はどのようなスタイルで?
「あんまりスタイルにこだわってはいないので。今回正危軍入りを仮にしていて、その中で学んだことっていうのも…ないんですけどね。もともと私の中にあったモノだと思うし。いつもJWPが尾崎魔弓のやり方に対して“卑怯だ!”とか言ってきましたけど、そんなこと言ってる場合じゃないだろ! っていうJの選手たちに対して言ってきた言葉も本心だし、そこにウソはないので。正危軍を裏切ったからといって“JWPみんな仲良く”っていったらそれも違うし。私は私で、私のやり方でやっていきたいと思います」
━━正危軍ではイキイキしていたが。
「いや~どうですかね? 私はいつもイキイキしてますし(笑)。すごいファンの人たちにも言われてましたけど、なんて言うんですかね。やってて気づいたのはイキイキしてるっていうけど、そうやって何かを得たことによって失っているモノもあると思うんですよ。私は無差別を失ったときに“無差別級王者としてしっかりとした振る舞いをしなくてはいけない”とか、そういう部分を失ってるわけじゃないですか? その中で逆にイキイキしているように見えたっていうのは“それがいい”っていう人もいれば、“そうじゃない”って人もいるので…。私はプロレスを“楽しくやってればいいじゃん”とは思わないので、もっともっとトップを追い求めて突き進めていくっていうところのほうが、私にとっては大事だと思ってるので」
━━正危軍を抜けて、これからは1人で闘っていく?
「それは変わらないですよね、別に。さっきも言いましたけど、これからみんな仲良くというつもりもないですし、私が無差別のベルトを獲ったからって“やったー! これでJにベルトが戻った!”ってみんなが笑ってるようじゃダメだと思うし。私が獲り返したら“じゃあ私が!”っていう人が出てこないとつまんないと思うので。そこはちゃんと切り離して考えたい」
━━正危軍に入った目的は、最初から無差別への挑戦権を得るため?
「いや、挑戦権っていうのが目的ではないです。尾崎魔弓を裏切って、コケにされた仕返しっていうのがあったので。正危軍に入らなくたって無差別挑戦っていうのは実現できたと思うし、そのためにっていうのではないです」
━━このタイミングで行動を起こしたのは?
「(3・14正危軍興行で)調印してもらったんで。サインをもらったんで、もうこれ以上付き合う意味もないし。でも、より大勢の前で裏切って恥かかせてやりたかったっていうのはありますよね。…ってなったら、やっぱりこのタイミングでOZの後楽園ホール
っていうのが1番多くのお客さんの目に触れて、尾崎も赤っ恥かくんじゃないかなと思って、今日やりました」
━━JWPの選手には“敵をだますには味方から”という感じ?
「だましたつもりはないですけどね。Jの選手に投げかけてる言葉は本心ですし“なんだ、中島さんウソだったんだ”みたいに思ってたらバカですよね(苦笑)。1人で十分です。私は正危軍にいる間もいろいろ作戦は練ってますし、それは今言いませんけど大丈夫だという自信があります。根拠がない自信ではないので、きっちり勝って自分もあるべき場所に戻り、無差別のベルトもあるべき場所に戻ってくると確信をしています」