マーベラス恒例の月曜新木場大会。最年長2人のシングル対決は3発のスクリュードライバーにも屈しないKAORUに対し、渡辺智子はGO TO HELLで3カウントを奪取。男子選手との対戦が続く雫有希はコミカルファイトを得意とするパンディータにつけまつげを取られながらも、フィッシャーマンバスターで試合を決める。大型外国人対決はコーナーを使ったヒップドロップでビッグバン・ニコルが快勝。メインイベントではマーベラス通常大会で初めてのタッグマッチが行なわれ、長与千種から「ハルウララ」(※デビューからずっと勝てずに人気を博した競走馬)と称された門倉凛が桃野美桜を相手に猛攻を見せるが、最後は桃野が丸め込みで勝利。敗れた門倉が試合後も悔しさを爆発させると、健闘を認めた長与は「自分も2年ぐらい勝てなかったから。近々、勝ちそうな気がする」と笑顔を見せた。なお、長与は今大会を最後にマーベラスのリングに上がらない意向を改めて宣言し、マイクを持ってのあいさつなども今後は選手たちに任せ、裏方のスタッフに徹するとしている。
『Marvelous Monday Fight Night』
◆4月3日(月)東京・新木場1st RING(18:45)
観衆未発表
▼20分1本勝負
渡辺智子(12分14秒/GO TO HELL→体固め)KAORU
▼20分1本勝負
雫有希(10分4秒/フィッシャーマン・バスター→片エビ固め)パンディータ
▼20分1本勝負
ビックバン・ニコル(10分31秒/ビッグバン・ヒップドロップ→体固め)ナイラ・ローズ
▼20分1本勝負
○桃野美桜&永島千佳世(14分35秒/前方回転エビ固め)彩羽匠&●門倉凛
★桃野美桜&永島千佳世
桃野「今までマーベラスはずっとシングルマッチで、その理由が“シングルマッチで自分を見せられなければ、タッグマッチではもっと見せられない”っていうふうにお聞きしていたんですけど、今日タッグマッチを組んで頂いて、どういった意味で組んでくださったのかわからなかったんですけど…いい意味で捉えて、永島選手はGAEAの一期生。自分はマーベラスの一期生で、それがどうとかじゃないんですけど、そのニュアンスがすごい嬉しくて…(笑)」
永島「嬉しかったの!?(笑)」
桃野「嬉しかったです。身長とかも変わらない…」
永島「変わるでしょ!」
桃野「自分的には変わらないんですけど、そういう選手と組ませて頂いて、永島選手のフォローがあっての…」
永島「いやいや、してないですよ。あえてしないほうがいいなと思ったので。大事なところでは出ましたけど美桜の力を信じてたので。変に甘やかすとかじゃなく“自分の力でやってこい!”みたいな。私はそういうスタンスなので、それが上手くハマったんじゃないですかね」
━━最近の桃野について。
永島「やっぱり元気がある。声も出すし“新人!”って感じ。体が小さいぶんいろんな切り返しとか、試合を見てればわかると思うんですけど“考えてるな”っていうのは。頑張ってるな、みたいな。私も同じく小さい体でやってたので。負けん気が強くて応援したくなる。お客さんの声も多いしね」
桃野「ありがとうございます(笑)」
━━GAEA一期生から見たマーベラス一期生は?
永島「今の時代だけど“声を出せ”とか古い時代のもちゃんと引き継いでるなっていうのが。凛に関しては、あの子の中でまだ吹っ切れない何かがある気はしますね。桃野のほうが素直に“ワ~ッ!”って出してる」
━━「初勝利以来、絶好調」とリング上で言われたが自分でもそう感じる?
桃野「ん~…負ける時は負けるので絶好調と感じたことはないですし、勝てるのも自分の努力の積み重ね。マグレじゃないと思ってるので。練習がすごい大好きなんですね。悔しい気持ちは誰かに言うとかじゃなくて練習にぶつけることが、すごいスッキリするんで。“誰よりも練習してます”って自信持って言えるので、それが結果として出てることはすごい嬉しいです」
━━これから後輩もデビューするが。
桃野「昨日ちょうど今年デビューの人と組ませて頂いたんですけど、引っ張るとかそういうの全然できないので、まだ。だからデビューしてもその子たちに負けじと…(笑)。声も出しますし、絶対負けたくない。負けてられないです」
★彩羽匠&門倉凛
門倉「今日はもうホントに自分の手で初勝利を取りたくて、ガンガンにエンジンかけて行ったんですけど負けてしまってメチャクチャ悔しくて…。もっと目立っていけたらいいなと思います」
━━ハルウララに例えられてしまったが。
門倉「はい。ちょっとビックリしたんですけれども…名前の響きはすごいいいなと思ってて(笑)。そこに甘んじることなく初勝利をつかみにいってるので。もと自分の気持ちをぶつけていけたらなと思ってます」
彩羽「凛がなかなか初勝利が取れないということで…同期でライバルの美桜との試合で今回はタッグマッチだったので、勝たせたいっていう気持ちもありましたし。運動神経はいいほうではないんですよね、入ってきた時から。だからこそ気持ちだけ負けなければ、勝たせてあげようと思ってて。試合出る前は“絶対に気持ちで負けるなよ。声でも負けんな”って言ってたので。結果、負けてしまったんですけどすごい手応えはあったなっていうのと、それだけの気迫が見れたっていうのが自分的にはすごく嬉しかったし。逆に自分への課題だったりとか、そういうのが見つかりました。ホントに組んでて今日はすごい楽しかったです」
━━今後、長与さんがリングに上がらなくなるが。
彩羽「やっぱり今までずっと長与さんに頼ってた部分が自分たちにはあったので、自分たちだけでお客さんを呼んでいかなきゃいけないし、平日っていうのもあるんですけどお客さんの入りもそんなに良くないっていうのは自分たちの力量だと思うので…。これからはホントに自分が引っ張って新木場でも平日でもマーベラスを満杯にできるように、しっかり頑張っていきたいと思います」