3月26日後楽園ホール大会のエンディングでアイスリボン入団が電撃発表されたTeamDATEの4人がこの日の大会前、公開記者会見に臨んだ。4人のプロレスコーチでもある藤本と共にリング上の席に着くと、まず4人のプロフィールが紹介され藤本から入団の経緯が説明された。
藤本「昨年10月に放送されたフジテレビ『ノンフィクション』を観て、アイスリボンにこのような上訴状というものが届きました(※現物を披露)。この上訴状が社長宛てに届いたんですけども、社長は"これは怪しいので無視しよう"とおっしゃったんですけども、私が中を開いてみましたら(※ここで上訴状を開き中身も披露)、"なんか面白いじゃないか"と思いまして、練習に参加してみないか?と声をかけて、入団という事になりました。まず入団に関して意気込みを聞きしたいのでお願いします」
直 DATE「こんにちは!直 DATEです。よろしくお願いします。自分は長身を活かした迫力あるファイターを目指していきたいと思っています。いろんな意味で大物ファイターを目指していきたいと思っています。そして自分の憧れている選手は、今、一緒に練習させて頂いているトトロさつき先輩です。トトロさつき先輩はすごく表情とかも豊かで、すっごい迫力があるんですよ。自分も近くで見て、いつもすごいなと思って、存在に圧倒されて練習させて頂いています。なので迫力あるファイターを自分も目指して行きたいと思っています」
華 DATE「こんにちは。華 DATEです。私は先ほど(プロフィール紹介で)案内があった通り、中国人気女子(格闘技)選手ランキングベスト7、7位に選ばれました。プロレスで7位ではなく1位を目指して頑張ります。私の目標としている選手は、藤本つかさ取締役選手代表です。いつもプロレスを教えて頂いて、この間の4月26日の試合も(藤本から「3月26日ですね」と言われ)ごめんなさい。自分がデビューする試合(日)とごちゃごちゃしています。こんな感じで天然というか、バカなのかわかんないですけど、華 DATEを覚えて下さい。で、藤本つかさ先輩の試合を観て、もっと頑張らないといけないんだなとすごく感じました。これからプロレス頑張ります。私はマハーラージャカルーリカは独特な蹴りがあるので、プロレスではその蹴りを活かして、自分の名前が付くプロレス技、蹴り技が出来るように頑張ります。応援よろしくお願いします」
華蓮 DATE「こんにちは、華蓮 DATEです。私は(昨年の)MMAプロデビュー戦でTKO勝利をした試合が世界でも評価されて、MMA新人ランキングで(世界)8位に入りました。今年はプロレスの新人で1位を目指したいと思います。私の憧れの選手は長崎まる子選手です。まる子選手は私よりは大きいんですけど小柄な選手なので、小柄の選手でもあんなに迫力のある試合が出来るので、それを目指して、すごい試合が出来るように頑張ります。応援よろしくお願いします」
法 DATE「(アゴを突き出しながら)元気ですか~っ!アントニオ猪木に憧れている法 DATEでーす。皆さんよろしくお願いします。私は誰も見たことがないような柔軟性を活かして、マハーラージャカルーリカ&ヨーガをプロレスの技に活かして、どんどん勝ちにいきたいと思っています。プロレス頑張ります。私の憧れの選手はテキーラ沙弥先輩です。酒飲みでは敵いませんが、まだ未成年なので、もちろん飲めないんですが。テキーラ沙弥先輩のような、軽やかな動きを出来るようにして、いつかプロレスで勝てるように、これからどんどん練習頑張っていきます。皆さん、応援よろしくお願いします」
藤本「強烈な個性の4人が入って来ました。ということで、この4人が4月24日後楽園ホール大会でデビューという事になりますが、対戦カードを発表させて頂きます」
(Team DATEがらみの2試合が発表)
▼藤田あかね&法 DATEvsトトロさつき&直 DATE
▼豊田真奈美&華 DATE&華蓮 DATEvs長崎まる子&テキーラ沙弥&松屋うの
藤本「この4人のデビュー戦の相手を務めるまる子、沙弥、トトロ、あかね、この4人にコメントをもらいたいと思いますので、リング上に来てください」
あかね、まる子、沙弥、さつきがリング上に並び試合に向けてコメント。
さつき「アイスリボン新人のトトロさつきです。4月24日でデビューすれば4人も私の同期になります。でも負けないように頑張ります。よろしくお願いします」
あかね「自分と組むのが法さんで、(直に向かって)トトロに憧れているんだよね、組むんだよね。(法に)ごめんね、テキ子(=テキーラ沙弥)じゃなくて。この4人なんですけども、自分は格闘技の経験も無いですし、そんなに若くも無いですし、欠場明けという事でが、プロレスラーとしては自分が一番キャリアが上なので、自分が引っ張って、すごい試合をしたいなと思います。よろしくお願いします」
沙弥「正直不安があります。こういう場で笑いを取ったりとか、そういうの私の役割のはずなのに。しかも若くてかわいい子が急に4人も入ったら対戦カード組まれなくなっちゃうんじゃないかなとか。正直不安です。でもその不安を打ち消す方法がひとつ。デビュー戦でぶっ潰しておきます。覚悟しておいてください」
まる子「入団するだけで会見開いてもらって、これだけマスコミさんにも注目されていて、正直悔しいです。自分がデビューする時って、こんな大事にならなかったです。自分、長崎からカバンひとつで出て来て、本気でプロレスやるために出て来たんですよ。でも今の会見を見ていたら、ただプロレス楽しいだけで来ているのかなと思って、本気を感じなくて、本当に中途半端な気持ちで、生半可な気持ちでプロレスやるなら、プロレスして欲しくないです。以上」
(デビュー戦の相手を務める4人が退場し質疑応答)
―マハーラージャカルーリカ&ヨーガとは、どのような武術なのでしょうか?
法 DATE「マハーラージャカルーリカ&ヨーガは、古代インドの王族武術で、私たちはインド王族武術マハーラージャカルーリカ&ヨーガが最強だと思ってやっています。分からなければプロレスで必ず見せるので試合を観てください」
―それぞれ必殺技みたいなものは今の時点であるんでしょうか?
華 DATE「4人とも必殺技あります。ありますが、ここで発表したら試合での楽しみが無くなってしまうと思うので4月24日後楽園ホールでのデビュー戦を観に来てください」
―豊田真奈美さんとタッグを組まれるようですが豊田真奈美さんはご存じでしょうか?
華 DATE「存じ上げております。ものすごく活躍された大先輩であり、デビュー戦も16歳でされているってことで、(いまの)私より4歳も若い歳でデビューされ活躍されたのはすごい事だと思います。それに負けないように私はプロレスラーとして盛り上げていきます」
―今後はMMAやキックボクシングは続けていかれるんでしょうか?
華 DATE「プロレスラーとしてプロレス1本で、この人生賭けていくつもりでいます。もうプロレスで死んでもいいんじゃないかっていう気持ちでいます。プロレスラーです」
直 DATE「意気込みは一緒です」
法 DATE「MMAに呼ばれたとしても、プロレスラーとしてMMAに参戦したいです」
―藤本さんは今の言葉を聞いていかがでしょうか?
藤本「あの・・・動揺していますが、別に女子格4姉妹と謳っているわけですから、格闘技をやりつつプロレスもやりつつっていうのも私は反対はしていません。ただプロレスの魅力に取りつかれてしまって、私はプロレス1本でやるっていうのであれば、その時は思いっきりリング上で叫んでください」
―改めて、なぜプロレスをやろうと思ったのか、きっかけを教えて下さい。
直 DATE「私たちは『ノンフィクション』という番組を観て、まずプロレスに興味を持ち始めました。そして年末の『RIZIN』にプロレスラーの方が参戦していたのを観て"プロレスって何なんだろう?"という思いがあって、すごく興味を持ち始めて、この上訴状を出させて頂きました」
―そういう風に思った一番印象に残った場面とかってありますか?
直 DATE「ロープワークをやられていて"なんだこれは?"って思って。ロープを行き来するって私たちの中に無いので、すごく興味を持ちました。なので自分たちも、そういう魅力的な試合を出来るようになりたいなと思います」
―アイスリボンに上訴状が送られてきたのはいつぐらいですか?
藤本「1月1日とか2日とか…道場マッチがあった日なんで3日ですね」
―TeamDATEの皆さんが練習を始めたのはいつぐらいですか?
藤本「1月からです」
―対戦カードが発表されましたが、デビュー戦に向けて一言お願いします。
直 DATE「自分は目標としているトトロさつき先輩と組ませて頂く事になったの、しっかり胸を借りて、2人で協力して迫力のある試合を見せたいっていうのと、あと同門で戦うという事が自分たちには無かったので、絶対に法 DATEには負けないです」
華 DATE「私と華蓮のタッグチームには豊田真奈美大先輩がいらっしゃいますが、大先輩にデビュー戦を任せるのでは無く、私がしっかり勝ちを取りにいきます。そしてまる子先輩には、プロレス本気でやる気があるのかみたいに、ちょっとなめられてしまいましたが、本気でやるつもりでいます。先輩方、楽しみに当日待っていて下さい」
華蓮 DATE「今回のデビュー戦は華 DATEと豊田真奈美大先輩がいるんですけど、私も13歳だからといって、先輩に頼らず、タッグマッチなので頼るところもあると思うんですけど、しっかり13歳の若さをみせて、先輩だからといって容赦なく勝ちにいきたいと思います」
法 DATE「私は今まで総合格闘技やキックに出ていたんですが、まずタッグマッチというのが初めてで、そこで既に緊張していますが、大先輩である藤田あかね選手がパートナーという事で大舟に乗ったつもりで挑みたいと思います。ですが同門である直 DATE。総合格闘技では階級が違う私たちですが、プロレスデビューという事で体を大きくした私がお前に挑んでやるからな。覚悟しとけよ」
―藤本さんから見ての4選手の魅力というか、セールスポイントはどういう部分だと思いますか?
藤本「まず今、TeamDATEという風に4人が一緒に括られているので、1人1人個性を発揮して欲しいなっていうのはあるんですけど、4人が4人共…いや、4人中3人が何をやってもすぐに出来ちゃうんですよ。なのですごく教えがいがあるというか…」
華 DATE「1人いないですよね。あれ、誰かな?」
藤本「あなたです。わかる人には分かるんですけど、私の同期に真悠いち子っていうのが居たんですけど、その子とちょっと被るなっていうのがあります。華はコーナー振っても、いつのまにか場外にいたりとか。そう言う奇想天外な動きをするので、それが武器になっていけるように指導してます。あとは華蓮。華蓮は一番負けず嫌いだと思います。その負けず嫌いの気持ちが試合に表れれば、ポインターな感じの選手になるんじゃないかなと思ってます。法と直はパワーファイターという事で、2人はタックルを磨いているので、どっちがタックルでなぎ倒すのかっていうのも見所になるんじゃないかなと思ってます」
※写真提供:アイスリボン