▼30分本勝負
高橋奈七永&中島安里紗 vs 水波綾&松本浩代
奈七永「中島選手がシードリング所属を表明して初戦となるわけなんですけれども、その大事な一戦目は、やっぱり隣りに立とうと思いましてですね…。初タッグになるので楽しみしかない組み合わせなんですけども、2人とも力はありますのでやはりチャンピオン級の選手が必要だなと思い、水波選手と松本選手。2人ともシングルのチャンピオンということで、私は目に見えないベルトをいつも巻いてると思ってますが、この4人の闘いがどうなるか? この2人…(中島と肩を組もうとするが拒否される)力を合わせて頑張ろうね」
中島「……そういうタッグじゃないと思うんで。長いこと“高橋奈七永、高橋奈七永”と言い続けて、それが実現して“さぁ、次は!”っていうところでのタッグ結成ということで…“プロレスあるある”っていうか対戦からタッグ結成っていう流れなんですけれども、そういう既存の流れから一歩突き抜けたタッグ戦になればいいなと思っています。自分はこの試合のテーマというかは1つ『かいほう』というものがありまして、解き放たれるっていうほうの『解放』と、自分を開け放つという『開放』、両方をテーマにして闘っていきたいなと思います。今まで中島安里紗のイメージでいうと少し閉鎖的というか、基本的に“拒絶、拒絶”というスタンスだったので。これからはすべて受け入れる闘いをしていきたいなと思いますので。新しい中島安里紗をこの試合では魅せたいと思います」
奈七永「(私を)受け入れてなくない?」
中島「今、その開放の準備をしてるので、リングの上で見せたいと思います」
水波「今回このスゲー刺激的なメンバーに選ばれたというか、このメンバーで試合ができるということはすごくワクワクしているし興奮しているんですけど、WAVEで1番のベルトを持ってるわけで責任っていうものをすごく持って試合をやってます。おそらくこの試合で感じるであろう刺激、熱さ、テンションの高さ…そういうものをすべて吸収しまくって! 自分の団体に持って帰って、食い散らかしていきたいなと思っております。以上です!」
松本「このカードが組まれて思ったのが“いい獲物が近づいてきたな”という感じです。高橋奈七永、そして中島安里紗は自分にとって、自分のプロレス人生においてやっぱりずっとぶっ倒したい2人なので。なぜか倒したい相手が今シードリングに集まってきている…なんか不思議な運命を感じます。OZアカデミーのベルトを獲ったタイミングで2人が近づいてきたっていうのは、いいタイミングでできるのかなと思うので。しっかりここで高橋奈七永と中島安里紗をぶっ壊して…それがまた何かにつなげられるようにしたいと思います」
━━タッグワークについて。
奈七永「タッグを組むって決まったからには、もう一緒に練習して…やっぱりお客様に闘いを見せるわけなので。相手を隣にして言うことじゃないんですけど、用意して臨みたいと私は思ってますので。(中島は)“受け入れる用意”があるそうなんで…大丈夫だと思います」
中島「やっぱり高橋奈七永、中島安里紗レベルになってくるとタッグワークが“初めてだから”とか、そういうところの不安は一切ないかなと思います」
━━奈七永&中島の様子を見て。
松本「いま感じてるのが、2人ともすごく視野が狭くなってるなと感じました。自分たちでチャンピオン2人を用意したのに、お互い2人しか見てないっていうことは、ちょっと2人とも意識が足りないんじゃないかなと思いますので…。今ちょっとガッカリしてます」
中島「ちゃんと見てるから。私はやっぱり松本浩代…本人も言ってましたけど“ぶっ倒したい相手”で。私自身も自分のプロレス人生に松本浩代っていうのは、ずっといる存在なので対戦も楽しみですし…。でも今、私はシードリングに入って新たな自分っていうところで、また今までと違った境地に来てるので。そういうところを松本浩代にも感じてほしいし、この闘いで何か通じるものがあって…いずれ一緒に滝にも行きたいと思ってるし…いろんな想いがありますね。広がっていきます」
奈七永「滝、一緒に行こうよ。私もいつでも“受け入れる準備”があるんで…。そういう感じで20年やってきてるんで」
中島「こないだの闘いで改心したということで…。まぁ、いずれ私の滝に連れて行ってあげようと思います」
奈七永「私の滝…?(水波&松本に向かって)滝に打たれんだよ、オマエら!」
松本「別にいいですけど…」
中島「“別にいい”とかいう、そういうスタンスじゃダメ」
松本「目的が私は違うから。滝に打たれても打たれなくても関係ないし」
奈七永「じゃあ打たれてみろよ!」
松本「オマエも受けれんのかよ!?」
奈七永「私はなんでも受け入れる。私はラウェイとかやって、世界一危険な格闘技とかもやって、もうなんにも怖くないんで! チャンピオンだろうがなんだろうが私の相手ではない!」
━━中島のシードリング入団についての印象は?
松本「自分にとって中島安里紗って、やっぱり何かを背負って闘ってるイメージだったんですけれども…今回、団体を抜けて1度フリーになってシードリングに入って…今はまだ中島安里紗が背負ってるものが自分のモノしかないのかなと感じてるので。それがいいのか悪いのか? 自分にとっての中島安里紗に変化が起きているのか? っていうのが、まだわからないので。今回の久々の闘いは楽しみです」
━━奈七永のラウェイの試合を視察したそうだが。
松本「見ました! バックエルボーが衝撃的で…負けてらんないなと思って。私も今、格闘技ジムに通っているので対策と…私にとっての女子プロレスって、やっぱりデカくて強くて誰にも負けたくない。強いハートがある。そういった部分でやっぱり誰にも上を行かれたくない。ラウェイで負けたくないって気持ちもかき立てられて燃えてきましたね」
奈七永「ラウェイ、世界チャンピオンなんで挑戦してきてもらっても…」
松本「私はやっぱりプロレスラーとしてトップに行きたいので、プロレスのリングで高橋奈七永を倒したいです」
Sareee「こないだのディアナ後楽園大会で世志琥からきっちり3カウント取ってるので…もう別にシングルやる必要ないと思ってたんですけど、シードリング所属一発目でメインイベントに選ばれて、ここでもきっちり自分がスリー取って…これからの勢いを見せていきたいと思います。そして、もっともっと上を目指していきます」
世志琥「テメエよ、ウチに1回勝ったぐらいで、しゃしゃってんじゃねぇぞ。こんなんで満足してるヤツなんですよ、コイツは。自分はこのシードリングでメインで組まれた意味…しっかり受け取ってコイツに勝って、自分がシードリング引っ張っていくんで。そこんとこヨロシク」
━━お互いに嫌いなところは?
Sareee「嫌いなところは……どこだろう? 全部? 顔…? とにかく負けたくないですね」
世志琥「自分はこの歪んだ性格ですね」
Sareee「自分が歪んでんじゃん」
世志琥「テメエだろ!」
Sareee「歪んでないし」
世志琥「なんか純粋そうなフリして全然純粋じゃない」
Sareee「フリじゃないし」
━━Sareeeの入団について。
世志琥「もう、こんな近くにライバルがいるんだったら、それはありがたいことだし。でもコイツと何回もシングルやってるほどヒマじゃないんで。さっさとつぶして自分がトップを取りに行きます」
━━ライバルとは認めている?
世志琥「こないだ負けたんで。それは事実だと思うんで。次はシードリングのリングでしっかり決着を…お客さんにもコイツにもわからせてやろうと思います」
Sareee「オマエを踏み台にしてやるよ。踏み台にして自分がシードリングのトップに立ちます」
世志琥「オメエの踏み台になんかならねぇよ」
Sareee「16日も自分がきっちり勝って、シードリングのトップに立ちたいです」
世志琥「“立ちたい”って言ってる時点で立てねぇよ。オマエじゃ無理」
Sareee「話になんないですね」
世志琥「こちらこそ」