1ヶ月ぶりのラゾーナ川崎大会。オープニングマッチではKAZUKIを相手に腕十字で追い込む場面を見せたあきば栞だが、バックドロップからダイビング・ニードロップにつないだKAZUKIがキャリアの差を見せつける。第2試合は勝愛実が中野たむと初タッグを結成。Sareeeを相手に前週に話題を集めたロメロ・スペシャルを仕掛けて会場のどよめきを誘う。バックフリップの競演から鋼を相手に前後からダブルのトラースキックを叩き込むなど、たむとスムーズなタッグワークを見せた勝がオレンジ☆ブロッサムで鋼を仕留めた。
長浜浩江を相手にジュニア2冠王座の初防衛戦に臨んだ藤ヶ崎矢子は、昨年末のタイトル奪取時と同じく腰への集中攻撃で試合を優位に進めると、雪崩式のダブルリスト・アームサルトから旋回式ダイビング・ボディープレスで快勝。「この調子でどんどん防衛数重ねて卒業するまでベルトを持ち続けます!」と改めて宣言すると、2・11板橋でのチェリー戦に向けて「あの魔女を絶対倒します!」と言い放った。セミファイナルは無差別級王者の中森華子がアクトレスガールズから初参戦の安納サオリとシングル対決。気迫で立ち向かう安納の攻撃を受け切った中森が、シャイニング・ウィザードからのディスティニー・ハンマーで3カウントを奪う。試合後、中森は2・11板橋での全力バタンキュー対決について、「その日をもちまして全力バタンキューはひと区切りとさせて頂きたいと思ってます。4月の25周年に向かって進んでいくだけだと思いますので」と意気込みを語る。
メインイベントは開幕戦で2冠タッグ王者となったコマンドボリショイ&Leonが、同じくRayと強い結びつきを持つ花月&希月あおい組を相手に初防衛戦。急造ながらも連係攻撃を繰り出すなど善戦した花月&希月だが、ボリショイが希月を、Leonが花月を同時にキャプチュードバスターで叩きつけて王座防衛に成功。腕をクロスさせるRayのポーズを2人で作ってみせた。マイクを持ったボリショイは「花月、あおい、Leon、私。Rayをつなぐ4人で、Rayがずっと欲しがってたこのベルトを懸けて闘えてホントに良かったと思う。ありがとう。JWP25周年に向けて、タッグチャンピオン防衛し続けていきたいと思ってる。何度でも挑戦受けるから」。この発言を受けて希月は「いつでも挑戦受けるだと!? だったらいつでも挑戦してやるよーっ!! パートナーを変えてな!」と会場を笑わせると、花月は「オマエが負けたんだろ!!」と叫ぶ。
続いてボリショイは会場のファンに対し、「今日は皆さんに聞いてほしいことが実はあります…。JWP25周年。そのあと30年、40年、ずっとJWPを闘いながら守っていきたかったです…。詳しいことは記者会見を開いて、自分の想いを整理して皆さんにお伝えしたいと思ってます。私たちは歴史にとらわれず、前へ前へ進むだけです」。JWPの選手たちをリング上に招くと、「私たちはJWPを愛してます。皆さん、これから私たちが進む道、信じてついてきてほしいです。何があっても私たちはJWPが大好きです」と話し、「I LOVE JWP!」のかけ声で締めた。
『FLY high in the 25th anniversary』
◆2月5日(日)神奈川・ラゾーナ川崎プラザソル(13:30)
観衆163人(超満員)
▼20分1本勝負
KAZUKI(11分55秒/ダイビング・ニードロップ→片エビ固め)あきば栞
▼20分1本勝負
○勝愛実&中野たむ(16分18秒/オレンジ☆ブロッサム)●ライディーン鋼&Sareee
▼JWP認定ジュニア&POP選手権試合・30分1本勝負
藤ヶ崎矢子(10分31秒/旋回式ダイビング・ボディープレス→片エビ固め)長浜浩江
※第31代JWP認定ジュニア&第21代POP王者が初防衛に成功。
▼20分1本勝負
中森華子(14分53秒/ディスティニー・ハンマー→エビ固め)安納サオリ
▼JWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ選手権試合・30分1本勝負
○コマンドボリショイ&Leon(16分49秒/マリコ・スパイク→片エビ固め)花月&●希月あおい
※第49代JWP認定タッグ&第22代デイリースポーツ認定女子タッグ王者組が初防衛に成功。