Sareeeの退団発表から4日。セミファイナルではディアナ本隊とクライシスが8人タッグ戦の3本勝負で激突。京子が持ち前のパワーを爆発させて1本目を先取すると、2本目はSareeeに攻撃させたクライシスが取り返す。3本目は8人による場外戦からジャガー1人がリングに生還。必死にリングに上がろうとする京子を阻止してリングアウトによる勝利を収めた。文句をつける京子に対し、ジャガーは「上がれよ、そんな大きい体あるんだから」。京子は「ちゃんと決着つけよう。やりましょうよ」と迫る。ジャガーは「勝つためには手段は選んじゃいけないの」と返答すると、Sareeeの退団について言及。「私はSareeeをつぶして引退に追いやるか、私がつぶされて引退に追いやられるか? って話が途中で終わってしまったけれども…まぁアンタがどこに行こうが関係ないんで、私はね。ただ、私もディアナの一員として言うならば『隣の芝生は青い』。行ってみたら思った色と違かったっていうのは絶対ある。いいとこもあるかもしれないし自分の選択に自信を持っていくことと、ちゃんと古巣を大切にする。これは人の心として当たり前。ディアナに感謝の気持ちを忘れないでノビノビと頑張って、いつか私に引退に追いやられてください」と辛口のエールを贈る。Sareeeは「ジャガー横田! 強くなってオマエのこと倒しにきてやるよ! 待ってろよ!」と叫んだ。
メインイベントは伊藤薫の持つシングル王座にビッグバン・ニコルが挑戦。100キロ超の巨体がぶつかり合う肉弾戦は、ニコルのヒップドロップの連打を凌いだ伊藤がコーナーに登ったニコルを捕らえてライガーボムへ。この一撃でグロッキーとなったニコルにコーナー2段目からのフットスタンプを突き刺してとどめを刺した。試合後はセコンドに付いていた京子が「いとちゃん、おめでとう! 見てたけど今の伊藤薫に勝てるの私しかいないと思うんで、ベルト挑戦させてください。考えといてください。ディアナらしい井上京子と伊藤薫にしかできない試合をしたいと思ってます!」と挑戦表明。伊藤は黙ってうなづいた。
『ラゾーナ川崎大会』
◆2月5日(日)神奈川・ラゾーナ川崎プラザソル(17:30)
観衆未発表
▼Beginning提供試合・20分1本勝負
万喜なつみ(6分59秒/ジャックナイフ式エビ固め)高瀬みゆき
▼20分1本勝負
小林香萌(7分58秒/メヒコ式丸め込み)あきば栞
▼本隊 VS CRYSIS・45分3本勝負
ジャガー横田&永島千佳世&藪下めぐみ&KAZUKI(2-1)井上京子&青野敬子&Sareee&下田美馬
[1]京子(13分0秒/ナイアガラドライバー→エビ固め)藪下
[2]ジャガー(17分35秒/Jカッター→片エビ固め)Sareee
[3]ジャガー(27分21秒/リングアウト)京子
▼W.W.W.D世界シングル選手権試合・60分1本勝負
伊藤薫(18分55秒/ダイビング・フットスタンプ→体固め)ビッグバン・ニコル
※第6代王者が初防衛に成功。
★Sareeeのコメント
━━今日の試合について。
「こうやってディアナで試合ができるのも今日入れたら3回しかないんですけど、クライシスと当たるのは今日がたぶん最後だったと思うんで…いつもムカついてるのでそれを晴らして今日は勝ってやりたかったんですけど、ああいう形で負けちゃって…悔しいけど自分の中ではきっと今後、いい経験になっていくのかな? っていう気もしてます。でも最後勝ちたかったですね。ジャガーさんに試合後ああいうふうに言われたんですけど…必ずもっと強くなってディアナに…。ディアナにはホントに感謝してるし、自分が強くなることが先輩たちにも恩返しなのかなって思ってるので。ジャガー横田がああやって言うんだったら、強くなってまたこのリングで引退に追い込んでやるって気持ちです」
━━これまでクライシスや暴走軍などヒールユニットとの試合が多かったが、試合を通じての成長を感じる?
「そうですね。何回もくじけそうになったりとか試合中もあったんですけど、それよりも“やり返してやりたい”っていう気持ちが、そこがすごく成長できたのかなって思ってます」
━━ホームリングだったラゾーナ川崎での試合も最後かもしれないが、印象に残っていることは?
「ちょうど3年ぐらい前に自分の3周年の記念試合をここでやらせて頂いたんですけど、京子さんと初シングルをして自分も足をケガしてしまって、京子さんもヒジを脱臼して、初めてのシングルだったのにそういうふうな試合になってしまって…なんかすごい思い入れのある会場だなっていうふうに思ってます。寂しいですね(笑)」
━━2・19道場マッチでは京子とのシングルマッチが決まっているが意気込みを。
「今まで6年間育ててきてもらったので、“自分はもうこんなに強くなったんですよ”ってところを。“もっと上を目指して頑張ります”っていうことを、試合を通じて伝えたいです」