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【結果】仙女3・11新宿

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 昨年に続きセンダイガールズが東日本大震災のあった3月11日に東京大会を開催。入場式であいさつを務めたDASH・チサコは「あの大震災からちょうど今日で5年が経ちました。東北はまだ復興されてないところもたくさんあるんですけども、自分たちの今日の試合で皆さんの心だけでも復興に向けて。1試合1試合、頑張っていきたいと思います。そしてこの試合のパワーを東北に持ち帰って、皆さんを元気にしたいと思いますので、最後まで応援よろしくお願いします!」。続いてマイクを託された橋本千紘が「自分は直接被災したわけじゃないんですけど、仙台に縁があって来て、いま仙女の一員としてやってるからには皆さんのことを絶対笑顔にしたいと思うので、最後まで熱い声援よろしくお願いします!」とあいさつ。締めに入ろうとしたところでマイクを奪い取ったカサンドラ宮城は「今日はあの尻野郎と魔界の住人の対決だ! 最後まで見ていけよ」と言い放った。


 第1試合では2・28宮城野区大会での岩田美香のアピールを受けて、岩田&アレックス・リーvsSareee&田中盟子の再戦が行なわれるも、またしてもSareeeがジャーマンSHで岩田から3カウントを奪取。アイガーのパウダー攻撃で顔を白く染められたKAORUは、アイガーの顔にメイクを施して会場の笑いを誘うと最後はヴァルキリー・スプラッシュで快勝。“魔界の住人”カサンドラ宮城は月1回『魔界』に鶴姫として参戦している志田光と対峙するが、ランニングニーからのファルコンアローで志田がキャリアの差を見せつけた。


 セミファイナルはDASH・チサコ&橋本千紘vsアジャ・コング&松本浩代。垂直落下式ブレーンバスターから裏拳につないでチサコを下したアジャはマイクを持つと、「5年前の3月11日…あの日、私は自分の無力さ、情けなさにどうしようもない憤りを感じました。プロレスラーなんかやって、アジャ・コングだって言ったって、クソの役にも立たねぇじゃねぇか!って。プロレスなんか調子こいてやったところで、誰一人の腹も満たせなきゃ、寒さも凌げない。こんなもんに意味があるのか?と。調子に乗ってた自分のバカさ加減に本っ当に腹が立って情けなくて…プロレスなんか辞めちまえと思っていました。でも、あの年の5月。復興支援という名を借りて宮城県で試合を行なうことができ、“復興”という名で行ったにもかかわらず元気をもらって帰ってきたのはこっちだったって、どうしようもない始末になってきましたよ。でもね、だから思いました。ここから本気で、本当のプロレスラーになってやろうって(会場から拍手)。クソの役にも立たないプロレスラーだったのが、せめてクソぐらいの役には立つ人間には、プロレスラーにはなってやろうと思いました。そうやってこの5年間やってきました。東北に行くたびにいろんな人に会って“元気をもらったよ”という言葉と引き換えに、ますます自分が元気をもらいながらね。だから私は…! 4月8日後楽園で里村明衣子のベルトを絶対に獲る! アジャ・コングがチャンピオンになってもっともっと…誰の言葉を借りるなら、東北に金の雨を降らせるからな!! だから俺は絶対4月8日、チャンピオンになる!!」と高らかに宣言する。


 アジャが去ると志田が現れ「ちょっとすみません。チサコさん。私、久しぶりに仙女に上がらせてもらって、今日なんのために来たかといったら、私の自主興行(2・3新宿)で恥をかかされたアンタを見に来たんですよ。それが…なっさけない。アジャ・コングごときに負けるなんて。やっぱり引っ張ってくれるパートナーがいないとダメなんですかね?」と挑発。するとKAORUが「アンタ、チサコのなに知ってんの。チサコの歴史はねぇ、オメエよりはるかに長げえんだよ。オメエとは伸びしろが違うんだよ。(チサコに)私とタッグ組む?」。対する志田は「そうやって、また引っ張ってもらえばいいさ。私も今日ここに来ている人で、組みたいと思ってるヤツがいるんですよ。そいつと組んでタッグで試合しましょう。オマエの机、私の竹刀で叩き割ってやっかんな!」とKAORUをにらみつける。


 メインイベントでは里村明衣子が朱里と一騎打ち。キックの応酬から腕の取り合いなど終始緊張感にあふれる攻防を展開し、朱里のバズソーキックをカウント2でキックアウトした里村がデスバレーボムの3連発で辛勝。マイクを持った里村は「この5年間で何があっても一歩前に進む! このことを教わりました! 皆さんのおかげです、ありがとうございます! みんな1人1人の心に、あのとき持った決意とか覚悟ってあると思うんですけれども、私はここに立つ限り、それは誰にも負けたくないんですよ。だから4月8日、絶対にアジャ・コング倒してみせますので!!(所属選手たちをリングに上げて)この3人はですね、震災のときはセンダイガールズにはいませんでした。でも自分たちが仙台の地からなんとかしてやるっていう気持ちがすごく大きいんですよ。なので私はこの彼女たちに懸けたいし、そして…DASH・チサコ! ずっと旗揚げから頑張ってやってきた。これは何にも代えがたいものです。今年は昨年以上にもっともっと飛躍の年だと思ってセンダイガールズ頑張ってやっていきますので、皆さんこれからも応援よろしくお願いします!」と決意を述べた。




『~あの日を忘れない~』
◆3月11日(金)東京・新宿FACE(19:00)
観衆410人(超満員)


▼20分1本勝負
 Sareee&田中盟子(13分49秒/ジャーマン・スープレックス・ホールド)●岩田美香&アレックス・リー
▼15分1本勝負
 KAORU(11分16秒/ヴァルキリー・スプラッシュ→体固め)アイガー
▼15分1本勝負
 志田光(7分53秒/ファルコンアロー→エビ固め)カサンドラ宮城
▼30分1本勝負
 ○アジャ・コング&松本浩代(17分31秒/裏拳→片エビ固め)●DASH・チサコ&橋本千紘
▼スペシャルシングルマッチ・30分1本勝負
 里村明衣子(14分33秒/デスバレーボム→片エビ固め)朱里



















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